遺品整理のやり方!自分でやる手順と準備するものや注意点を解説!

遺品整理は自分でも行えますが、あらかじめ手順や服装、必要な物などを把握しておく必要があります。大きな労力や負担を伴う作業なので、闇雲に行うと挫折してしまう恐れも。

今回は「遺品整理をスムーズに進めるコツ」や「失敗しない遺品整理の方法」を紹介します。

疑問や迷いが多い中手探りで始めてしまうと、想像以上に時間的にも体力的にも大変なことになってしまいます。今回は自分でやる遺品整理のやり方について、トラブルが起こらないポイントも見ていきましょう。

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遺品整理のやり方

遺品整理のやり方

遺品整理をする際は「誰がやるか」「どうやって行うか」を考える必要があります。まずは、やり方について考えてみましょう。主に3つの方法があります。

  • 遺品整理を自分でやる
  • 遺品整理を専門業者に依頼する
  • 作業の一部を専門業者に依頼する

どの方法を選ぶかによって、作業量や費用面が異なってきます。それぞれの違いについて見ていきましょう。

自分でやる

遺品整理を自分ですることは難しいことではありません。しかし精神的にも肉体的にも想像以上の負担になることもあるため、計画立てて行いましょう。

協力してくれる人がいれば、一人で悩むこともなく作業を進められますが、故人が高齢の場合は遺族も高齢であったり、遠くに住んでいるなど難しい場合もあります。

一番大きく変わるのは費用です。自分でやったほうが業者に支払う人件費、交通費などの費用を抑えられます。

他にも遺族ならば、故人の趣味や生活ぶりを理解している可能性も高いでしょう。そのため遺品に対する気持ちや処分方法も考えやすいです。丁寧な作業ができ、忘れていた探し物が見つかることも。

また悪質な業者に頼んでしまった場合に起こりうる、高額な追加請求や不適切な買い取り、無断回収、不法投棄などのトラブルも回避できるでしょう。

後悔のない遺品整理がしたいなら、自身でやるのが確実です。

業者に依頼する

遺品整理を自分たちで行うにしても、時間や手間がかかります。あまり時間がなく、手間を最小限に抑えたいと考えるなら、遺品整理業者への依頼を検討しましょう。

専門家に依頼するメリットには以下のものがあります。

  • 短時間で作業が完了する
  • 大型家具の運び出しやゴミの回収なども専門家が行う
  • 土日の依頼も可能
  • 夜間や早朝の依頼も可能

遺品整理業者は作業時間の相談が可能です。そのため遠方に住んでいる遺族や仕事をしている人にとっても、負担が少なくなるでしょう。

特に大型の家具や重い物の運び出しは、高齢の方や女性だけでは難しいことも。遺品整理業者に依頼すれば、すべてお任せでOK。事故やケガの心配もありません。

さらに遺品整理業者の中には、整理後のトラブルにも対応するところもあります。相続のトラブルや持ち家の対応など、専門家と提携している業者なら安心です。遺品整理に関する相談をしたい人にもぴったりでしょう。

>>遺品整理・生前整理の片付け侍

部分的に業者に依頼する

作業の一部を業者に依頼する方法です。例えば以下の作業内容のみ、業者へ依頼してもよいでしょう。

  • 大きな家具・家電の運び出し
  • 不用品の回収や処分
  • 部屋の掃除
  • 不用品の仕分け

遺品整理業者で不用品処分と片付けだけできる業者もある

貴重品や大切な遺品は家族で整理や運び出しを行い、残った不用品のみを遺品整理業者に依頼する方法です。特に大きな家具や家電は、室外へ運び出すだけでも一苦労。またゴミの分別や仕分けも時間のかかる作業です。そういった作業のみ、業者に依頼しても構いません。

遺品整理はいつから始めるのか

遺品整理はいつから始めるのか

遺品整理を始める適切な時期は人それぞれに異なります。悲しみが癒えるまでしばらく時間を置く場合もあれば、諸事情により早急に片づけなければならない場合もあります。遺族が納得のいくタイミングで行うことで、故人への気持ちの区切りをつけることができます。ただし、他の遺族の了承を得ずに遺品整理を行うと、トラブルの原因になる場合もあるので注意が必要です。

一般的な時期は、葬儀後や四十九日法要の前後、相続税の申告期限前などです。自分で行うただし精神的に落ち着いていない状態であれば、無理に急ぐ必要はありません。遺品整理中には思い出がよみがえって辛くなるシーンも多いので、精神的に落ち着いた状態で取り組むことが重要です。

自分の気持ちに整理がついた後が、遺品整理を行う最も良い時期と言えます。遺品整理に必要な時間を把握し、目安となる時期を決めておくことで、気持ちの整理もしやすくなるでしょう。

遺品整理は時間がかかるので、いつまでに終わらせるべきかは必ず把握しておきましょう。詳しくは「遺品整理はいつから始める?」の記事を参考にしてみてください。

遺品整理を自分でやるメリット・デメリット

遺品整理を自分でやるメリット・デメリット

遺品整理を自分たちだけで行いたいと考える人も少なくありません。しかし遺品の量が多い場合や遺品整理をする住居が遠方であるとなかなか進められず、放置してしまうことも。そのため家族だけで行う場合にはメリットとデメリットがあります。ここでは、その両方について考えてみましょう。

メリット

遺品整理を自分で行うメリットは、業者に依頼するよりも費用を抑えられる点です。また自分で遺品整理を行うことで心の整理にもなります。故人のものを片付ける過程で、思い出を振り返ることができ、心の整理がつくでしょう。遺品についても形見分けや処分を自分で決めることができるため、納得のいく遺品整理をすることができます。

デメリット

まず、時間と手間がかかる点が挙げられます。整理すべきものが多かったり、広い家の場合は相当な労力が必要です。特に一軒家まるごとである場合には、一人で作業を行うのは難しく、人手が必要となることもあります。しかし身内だけで十分な人手を用意するのは難しいこともあるでしょう。

遺品整理を自分でする場合は、これらのデメリットにも注意しながら、慎重に作業を進めることが重要です。

遺品整理を自分で始める前の確認

遺品整理を自分で始める前の確認

遺品整理を自分で始める前に、始めるタイミングとスケジュールを決めることが重要です。遺品整理をスムーズに進めるためには、以下の点に注意し、細かくスケジュールを決めておくとよいでしょう。

  • 税理士・弁護士・遺品整理業者に相談をする
  • 親族、相続人に知らせておく
  • 遺品整理をする際の服装と道具を用意する
  • 捨ててはいけないものは事前に保管しておく
  • 人手を集める

ここでは後のトラブルを防止するために、確認すべき点を解説します。

税理士・弁護士・遺品整理業者に相談をする

遺品整理をする中で、遺産相続に関する問題が発生する可能性があります。その際には、法律の専門家に相談することが重要です。弁護士や司法書士などの専門家は、依頼者の希望に沿うように他の相続人と交渉し、的確なアドバイスを提供してくれます。さらに、依頼者の代理として、各種手続きも行ってくれます。このように専門家のサポートを受けることで、スムーズに相続手続きを進めることができます。

遺産相続に関する問題は、弁護士や税理士、司法書士などの専門家に相談することで解決できます。状況に応じて最適な専門家を選択し、遺品整理や相続手続きを円滑に進めるために連携しましょう。専門家のアドバイスを受けながら、遺産相続に関するトラブルを未然に防ぐことができます。

親族、相続人に知らせておく

遺品整理を行う際には、後々のトラブルを避けるためにも、親族や相続人に作業を知らせましょう。遺品整理の日付や取り扱い方法、一緒に作業を進めたい旨を事前に連絡するとトラブルになりません。また必要な持ち物や作業のスケジュールを共有することで、よりスムーズに作業を進めることができます。

遺品整理には家具の解体や運搬、清掃など、多くの作業が必要です。できるだけ多くの人手を集めて作業することがおすすめです。1人で行う場合は、遺品の取り扱いや形見分けについて相続人との話し合いは欠かせません。貴重品や売却価値のある品を誤って処分してしまわないよう、複数人で作業することでトラブルを防ぐことができます。

明らかなゴミ以外の遺品については、親族の同意を得ることが望ましいでしょう。遺品整理中は、複数人の親族で確認作業を行い、誤解やトラブルを防ぎます。

遺品整理をする際の服装と道具を用意する

遺品整理を行う上で、効率的に作業を進めるためには適切な準備が欠かせません。以下は、遺品整理を行う際に役立つ必需品や便利グッズについての紹介です。

  • 段ボールとガムテープ
  • 油性マジックペン
  • ハサミとカッターナイフ
  • ヒモや結束バンド
  • ゴミ袋
  • 台車
  • マスク・手袋・作業着

遺品整理にはさまざまな作業が伴いますが、適切な準備を整えることで作業効率をアップさせることができます。必要なグッズを事前に揃え、安全に作業を進めましょう。

段ボールとガムテープ

遺品整理において欠かせないのが段ボールとガムテープです。処分する物と保管する物を仕分ける際に役立ちます。段ボールは大きさや頑丈さにバリエーションがありますので、適切なサイズを用意することが重要です。

油性マジックペン

作業中にマーキングする必要が生じることがあります。油性マジックペンは段ボールや袋などに目印を付けるのに便利です。キャップがないタイプのものを使うと、キャップを探す手間が省けます。

ハサミとカッターナイフ

家具の解体や物品の整理に役立つツールです。解体作業には十分な安全対策を講じた上で使用しましょう。

ヒモや結束バンド

本や雑誌などをまとめる際に便利です。また、重い物を固定する際にも役立ちます。結束バンドは強力な固定力を持っていますので、重たい物をまとめる際に活用しましょう。

ゴミ袋

適切な大きさや厚みのゴミ袋を用意しましょう。衣類や布団など、段ボールに収めるには不向きな物品もありますので、ゴミ袋に入れることも考慮しましょう。

台車

重い物を運搬する際に役立ちます。階段や段差を乗り越える必要がある場合は、適切な機能を持った台車を選択しましょう。

マスク・手袋・作業着

ホコリや汚れから身を守るために必要です。特にホコリの多い場所での作業では、マスクや手袋の着用が重要です。

捨ててはいけないものは事前に保管しておく

遺品整理において、貴重品の取り扱いは慎重に行う必要があります。貴重品には以下の物が含まれます。

  • 通帳やクレジットカード
  • 土地の権利書などの不動産関係の書類
  • パスポート
  • 年金手帳
  • 健康保険証
  • 有価証券
  • 貴金属

これらを整理する際には、法的な手続きが必要となります。見つけ次第段ボールに入れて保管し、他の物の整理が終わり次第、遺族間で話し合って整理しましょう。

貴重品が分からなくても「書類はとりあえず全部保存し、後で整理する」と考えておくと、あとで役立つでしょう。紛失してしまうと後々問題が生じる可能性があるため、まずは全ての書類を保存しておくことが大切です。一度失ってしまったものは元に戻せません。書類に関しては慎重な取り扱いが求められます。

遺品整理で捨ててはいけないものはこちらの記事で解説しています。

人手を集める

遺品整理は、一人で行う場合よりも複数人で作業する方が効率的であり、さまざまなメリットがあります。

まず、複数人であれば遺品の取り扱いを相談できるほか、誤って大切なものを捨てる心配もありません。遺品整理は遺品を処分するだけでなく、家具の解体や取り外し、運搬・清掃などやるべきことがたくさんあります。なるべく人手を集めて作業するのがおすすめです。

一人で行う場合は、遺品の取り扱いや形見を誤って処分してしまったり、判断がつかずに作業が進まなかったりしてしまいます。また、貴重品や売却価値のある品を処分してしまうと、遺産相続の際にトラブルに発展してしまうこともあるでしょう。

なお人手や時間が足りない場合は不用品回収業者の利用が便利です。業者なら素早く、効率的に遺品整理を行うことができます。

遺品整理を自分で行う4つのステップ

遺品整理を自分で行う4つのステップ

「遺品整理を自分でやりたいけど、手順が分からない!」と悩む人のために、ここではスムーズに作業が進む4つのステップを解説します。遺品整理は順序立てて行うのが、早く終わらせるポイントです。

おおまかな流れは以下の通り。順番に見ていきましょう。

  1. スケジュールを決める
  2. 必要なものと不要なものを分類する
  3. 不用品を処理する
  4. 残った遺品を分配する

スケジュールを決める

遺品整理をする際はしっかりと計画を立てて進めることが大切です。まず終了の日時をしっかりと決めておきましょう。作業期間内に収めるために無茶をして作業を進めるのは避けてくださいね。無理な作業は精神的にも肉体的にも負担がかかります。作業にメリハリをつけるために、いつ何をやるかを明確にし、計画通りに進めることが重要です。今日はリビングの食器棚、明日は寝室の押し入れ処分を終わらせるなどの計画を立て、作業を進めましょう。計画通りには行かないこともあるので、余裕を持ってスケジュールを組むことも忘れずに。

感情的にも負担の大きい作業ですが、計画をしっかりと立てて進めれば、無理なく作業を終えることができます。

必要なものと不要なものを分類する

遺品整理を行う際、貴重品と形見品、リユース・リサイクル可能なもの以外は、すべて廃棄することが一般的です。廃棄するものは自治体のゴミ分別に合わせて仕分けしましょう。これによって、整理作業がスムーズに進みます。

思い入れのある品や資産価値のある貴重品など、形見分けで遺族に分配できるものは残します。買取価値の有無も仕分け時の判断が必要です。

貴重品や思い出の品などの形見品

遺品整理を行う際には、必要な物と不用品を分類することがポイントです。必要な物は主に以下のものをいいます。

  • 写真などの思い出の品
  • アクセサリーなどの貴重品
  • 形見分けの品

不用品とはそれ以外のものを指しますが、後で再度チェックするため、今の段階では大雑把に分けても構いません。

重要書類や思い出の品は、万が一の事故を防ぐためにも、クリアファイルやチャック付きの収納用品に入れるとよいでしょう。特に、貴金属や美術品などは形見分けの品になることもあるため、誤って処分しないよう十分注意してくださいね。残すものと捨てるものは段ボールや置く場所で分け、混ざらないように整理することも重要です。

資産的価値があるもの

資産的な価値のあるものとは、思い出の品や形見分けの品とは別に「金銭的な価値のあるもの」と考えましょう。ものによっては法的な手続きが必要なものもあり、主に以下のものをいいます。

  • 現金
  • 貯金通帳
  • 印鑑
  • 土地の権利書
  • 有価証券
  • 年金手帳
  • 健康保険証
  • 貴金属

骨董品や貴金属、切手など、換金性の高いものなどは売却が可能です。自分が必要でなければ、買取に出すと良いでしょう。価値がわからないものでも、一度買取業者やリサイクルショップに相談してみることをおすすめします。

リユース・リサイクルが可能なもの

家の中で必要な亡くなった物の中には、まだ使えるものも多くあります。地域によって異なりますが、リユースやリサイクルが可能なものには、主に以下のものが該当します。

  • 稼働可能な家電(冷蔵庫・テレビ・洗濯機・パソコンなど)
  • 家具(ベッドやタンスなど)
  • 金属類(鍋や釜などの銅、アルミ、ステンレスなど)
  • 衣類
  • 古紙、古布、プラスチック類

特にリサイクルショップで買取が可能なのは、製造から5年以内の家電、一部の高級家具、着物やブランドの衣類です。金属や非鉄金属・古紙・古布・プラスチック類については、専門の事業者に依頼すれば買取や引き取りを行ってくれます。

廃棄するもの

遺品整理の際には、貴重品や形見品、リユース・リサイクル可能なもの以外は、すべて廃棄することになります。廃棄する品は自治体のゴミ分別に合わせて仕分けしましょう。

最後に、自治体のゴミ回収で捨てられないものは、不用品回収業者を利用して処分します。不用品が多い場合や分別が面倒な場合には特に便利です。自治体のゴミ処理ルールや不用品の回収方法を事前に確認して、スムーズに整理作業を進めましょう。

一般的なゴミ分別は以下のようになりますが、自治体によって異なるので要確認です。

  • 燃えるゴミ(紙、革製品、ビニール、小物家具など)
  • 燃えないゴミ(金属類、ガラス、陶器など)
  • 資源ゴミ(ペットボトル、ビン、缶、新聞・雑誌など)
  • 粗大ゴミ(大型家具など)

またブロックや土などの自治体で回収できない品もあります。その場合は、購入した店舗に引き取ってもらえるか、不用品回収業者に依頼するなどの方法があります。

不用品を処理する

遺品整理で出てきた不用品の処分方法は、自治体に依頼するのが一般的ですが、リサイクルショップ・買取業者を利用するのもおすすめです。店舗によっては自宅まで出張買取してくれるため、不用品が大量にある場合に便利です。家電や家具などを売却すれば、多少の値が付くこともあります。

他にも不用品回収業者なら自治体に出せず、リサイクルショップでも対応できない不用品も引き取ってくれます。重い品物や大量の不用品も引き取ってくれるため、相続人の負担が軽減されるでしょう。

不用品の回収だけでなく遺品整理も行ってくれるため、忙しい方や遺品の量が多い方にとって便利です。

さらにオークションやスフリマアプリを利用して不用品を売却する方法もあります。ただし貴金属や美術品などの高価な品物は専門の買取業者に査定してもらってください。理由は自分では価値を見極めるのが難しいためです。専門家の査定を受けることで、適正な価格で売却できます。

分別して自治体のゴミ回収で捨てる

不用品をゴミ集積所の指定日に出すか、粗大ゴミの回収を依頼して処分します。量が多い場合や回収日を待てない場合は、自分でゴミ処分場に持ち込むのもよいでしょう。多くの自治体では持ち込み処分を受け入れていますが、事前に自治体のルールを確認しましょう。

可燃ごみや不燃ごみで出せない大型の家具などは粗大ごみとして処分します。各自治体に予約し、指定された収集日まで処分品を置いておく必要があります。

家電4品目や廃棄物扱いのものは個別に処分していく

家電のリサイクルには注意が必要です。家電4品目(エアコン・洗濯機・冷蔵庫・テレビ)の処分方法は、家電リサイクル法という法律によって決められています。製造メーカーによってリサイクル料金が異なるため、処分する前にメーカーを確認することが大切です。

不用品回収業者に依頼する

重くて運び出せない大型家具や家電は不用品回収業者や遺品整理業者に依頼することも考えましょう。量が多い場合や自分で処分するのが難しい場合は、業者に依頼することで時間と労力を節約できます。業者に依頼すれば、1~3時間で片付けられることもありますので、費用をかけられる場合は積極的に利用しましょう。

残った遺品を分配する

片付けが終了したら、残った遺品を分配しましょう。これを形見分けと呼びます。形見とは、遺品の中で亡くなった故人の思い入れが最も強かった品のことで、主に以下のものが代表的な形見として扱われます。

  • 婚約・結婚指輪
  • 腕時計
  • 故人のグッズやコレクションなど
  • 故人が肌身離さず使用していた品や長年の愛用品

形見分けとは、形見の品を親族や友人に分けることです。これによって、故人の思い出を共有し、故人を思い起こすきっかけとなります。ただし形見分けする品は故人の遺品であれば何でも良いというわけではありません。受け取った側が形見として大切に保管できる品であることがポイントです。その意味を理解した上で選びましょう。

遺品整理を自分で行う際のありがちなトラブル

遺品整理を自分で行う際のありがちなトラブル

遺品整理を自分で行う際には、さまざまなトラブルに遭遇する可能性があります。ここでは、そのトラブルと解決策を紹介します。

不用品が想像以上に多くて途中で断念した

遺品整理は膨大な作業量があり、一人で行うと負担が大きくなります。解決策としては、家族や友人と負担を分担することが重要です。各人が得意な作業を担当し、効率的に作業を進めることでスムーズに終わるでしょう。

近隣からクレームが入ってしまった

遺品整理作業が長引くと、近隣住民からの苦情が出る可能性があります。例えば遺品整理中の物音が騒音となって近隣に迷惑をかけることも。特に集合住宅では音が響きやすいため、挨拶や配慮が必要です。マンションなどではエレベーターを利用する回数も増えますので、事前に近隣への挨拶を忘れずに行いましょう。

作業はなるべく日中に行い、夜間のゴミ出しやゴミの分別にも注意が必要です。作業はなるべく手早く行うようにし、迷惑をかけないよう心がけましょう。

ゴミ収集日に合わせて片付けるのが難しい

遺品整理を行ったタイミングによっては、ゴミを一定期間自宅に置いておく必要があります。場合によっては一週間程度保管しておく必要があることも。そのため、なるべくゴミ回収日の前日もしくは前々日までに遺品整理を負えておくとスムーズです。どうしてもスケジュールが厳しい場合は、自身で自治体が運営するクリーンセンターへゴミを持ち込みましょう。ただしクリーンセンターは市街地から離れた場所にあることが多く、車がないと運搬が難しい可能性も。自身で対応ができないと感じたら、不用品回収業者の利用も検討しましょう。

形見分けの品などを誤って処分してしまった

遺品整理をする際、身内が手伝うことは一般的ですが、誤って形見を処分してしまうケースが多くあります。他にも親戚が価値のある遺品を勝手に持ち出してしまうことがあるようです。このような行為は信用に関わるものであり、遺族の許可を得ずに遺品を処分することは許されません。

こうしたトラブルを未然に防ぐためには、信頼できる人物に遺品整理の手伝いを依頼することが重要です。

また金銭的価値のある遺品が勝手に持ち去られた場合、その金額相当分の損害賠償を請求することができます。他人の財産を勝手に処分した場合、法的には補償が求められるものです。裁判にかかる費用も含めて請求できるため、不当な行為には適切な対処をしましょう。

電気・水道が使えないので片付けが進まない

長らく空き家になっている実家を遺品整理する場合、電気やガス・水道といったインフラが止まっている可能性があります。そのため遺品整理が上手くいかない可能性もあるでしょう。少しでも作業をスムーズにするため、以下の工夫をしてみてください。

  • 作業は昼間に行う
  • 作業中は全てのカーテンや窓を空ける
  • 狭い場所や細かな場所での作業はヘッドライトを付けて行う
  • フローリングシートやウェットティッシュを持ち込む

他にも付近に川や湖などがある場合は、水を汲んできて掃除に使っても構いません。ただし洗剤や油などの有害物質を流さないよう注意しましょう。水のいらないクリーナーやメラミンスポンジなども便利です。

相続の知識が少ないため処分の判断に迷ってしまう

遺品の処分に悩んだ場合は、家族と行先について相談するのがおすすめです。しかし状況によっては難しいことも。もし「知識がなく価値のある物まで捨ててしまいそう」と悩んだら、不用品回収業者や遺品整理業者へ相談してみましょう。業者によっては遺品の買取を行っており、鑑定士が在籍していることも。価値のある遺品を見分け、適切な処分方法をアドバイスしてくれます。また遺品を捨てにくいを感じたら、供養をするのもよいでしょう。神社や寺院では遺品のお焚き上げ供養を行っています。郵送での受付も行っているため、チェックしてみましょう。

遺品整理を自分で行えない場合の対応策

遺品整理を自分で行えない場合の対応策

仕事が忙しかったり、予定があったりと、どうしても遺品を自分でできない人もいるでしょう。ここではそんな時におすすめの方法を解説します。

遺品整理業者に依頼する

遺品整理をご自身で行うのが難しい場合は、無理をせず業者の利用を検討しましょう。作業量が想定以上になったり、時間的に余裕がない場合には、専門業者に頼ることで効率的に作業を進めることができます。

遺品整理業者の対応範囲は業者によりますが、おおむね以下の通りです。

  • 遺品の仕分け
  • 搬出
  • 分別
  • 処分
  • 清掃
  • 買取

遺品整理業者に依頼することで、遺品を丁寧に取り扱ってもらえるだけでなく、供養までしてもらえる場合もあります。さらにご家族の負担を大幅に削減できるだけでなく、作業が迅速に終了するため、スムーズに遺品整理を完了することができます。

おすすめの優良遺品整理業者はこちらの記事で紹介しています。

部分的に遺品整理業者や不用品回収業者に依頼する

全てを遺品整理業者や不用品回収業者に依頼するのではなく、一部の作業をお願いするのもありです。例えば以下のものがあります。

  • 大きな家具や家電の運び出し
  • エアコンの取り外し
  • 遺品の買取
  • 遺品の供養
  • ゴミの分別・処分
  • 掃除
  • リフォーム
  • 特殊清掃

業者に大変な部分のみお願いすると、作業負担を減らせるだけでなく、作業費用の節約にもなります。

不用品回収業者の相場はこちらの記事で解説しているので、処分費用参考にしてみてください。

片付け侍なら遺品整理と不用品処分も可能!

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遺品整理は大変な作業ですが、必要な道具を揃え、正しい手順を踏んで作業すれば、業者の手を借りずにご遺族様のみで作業可能です。

作業開始前に手順やコツを把握しておけば、比較的スムーズに整理できるでしょう。ただし、心身に負担が伴うことも事実です。ご自身での整理が困難だと感じた場合は、業者利用を検討しましょう。

遺品整理が厳しいと感じられたら、無理に背負い込むことなく、片付け侍にご相談ください。出張やお見積りの費用はかかりません。他社より高い場合は値引きもさせていただきますので、他社と比較するためのお見積りも歓迎です。まずはお気軽に、お電話やメールでご相談ください。

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