位牌の処分方法!処分するタイミングや依頼先別の費用や閉眼供養について解説

位牌の処分方法!処分するタイミングや依頼先別の費用や閉眼供養について解説

位牌(いはい)を手放す機会はそう頻繁ではありませんが、生活の変化や継承者のいない場合など、処分が必要になるケースもあります。位牌は故人への思いや想い出が詰まったものであり、適切な供養をして処分することが重要です。今回は、位牌を処分する際の正しい方法や注意点についてご紹介します。

すぐに処分するなら下記から!

郵便番号から
対応エリアを検索する

※7けたの数字を入力してください(例:100-0001)

位牌は処分前は閉眼供養(魂抜き)が必要

位牌は処分前は閉眼供養(魂抜き)が必要

仏像やお位牌、お墓などの礼拝物を手に入れる際、多くの人々は「開眼供養」という儀式を経ています。これは物質的な存在から、精神的な意味を持つ対象へと変えるものです。つまり、位牌をただの物ではなく、手を合わせる対象として捉えることを意味します。

しかし一度開眼供養を受けた礼拝物が不要となった場合、処分方法について慎重に考える必要があります。お位牌の場合はその魂入れが執り行われているかどうかが重要です。

魂入れを受けたお位牌は、単なる物質の札ではなく、故人やご先祖を祀る信仰の対象として位置付けられるのです。

魂入れを受けた位牌を処分する際の手順は以下の通りです。

  1. 閉眼供養を行い、魂抜きをする
  2. 処分する

もし魂入れを受けたお位牌を処分する場合は、その前に必ず「閉眼供養」を行いましょう。閉眼供養は、魂を抜くことでお位牌を物質的な存在に戻す儀式です。この過程を経ずに処分されると、故人やご先祖の魂を無視した行為となってしまいます。

お位牌の処分を考える際には、まずその魂入れや開眼供養が適切に行われているかを確認し、必要ならば閉眼供養を行ってから検討することが重要です。

信仰と敬意を持って、適切な形でお位牌を処分することが、ご先祖への最大の敬意となるでしょう。

位牌の適切な処分方法

位牌の適切な処分方法

ここでは位牌の適切な処分方法についてみていきましょう。方法は主に2つあります。

  • お焚き上げ
  • 永代供養

それぞれ手順や費用が異なります。順番に見ていきましょう。

お焚き上げ

位牌を処分する方法の1つが、「お焚き上げ」です。位牌に神社やお寺の祈祷や読経を捧げた後、焼却処分しましょう。

宗派によって多少の違いはありますが、基本的には「魂が宿ったものや思い入れの強いものを炎で浄化し処分する」という意味合いが共通しています。

お焚き上げを行う際には、位牌から故人の魂を抜く「魂抜き」の儀式も必要です。これによって、位牌は単なる物質的な存在に戻ります。

「魂抜き」は、別名「閉眼供養」「遷仏法要」とも呼ばれ、位牌がただのモノとなるために欠かせない儀式です。

魂抜きは以下方法で行いましょう。

  • 菩提寺に依頼する
  • 専門業者や仏具店に依頼する
  • 遺品整理業者などに相談する

ただし位牌に魂が入っているかどうかは宗派によって異なります。魂が入っていない場合は、魂抜きの必要がありません。位牌を処分する際には、位牌を製作した際に「魂入れ」が行われていたかどうかを確認することが重要です。

お焚き上げは、永代供養よりも費用がリーズナブルとされ、数千円程度で可能です。適切な供養を行いつつ、経済的な負担も軽減できるというメリットがありますよ。

大切な故人を思う気持ちと、適切な手順を踏むことで、敬意を持って位牌を処分することができるでしょう。

永代供養

位牌を「永代供養」してもよいでしょう。永代供養は、寺院や霊園に位牌を預け、管理や供養を委託する方法です。ご家族が位牌やお仏壇の維持管理が難しい場合や、承継者がいない場合に便利な方法。

永代供養という言葉からは、永遠に預かってもらえると思われがちですが、実際には契約期間が定められています。一般的には、13年や33年といった一定の期間が設定され、その後は自動的にお焚き上げで処分されるのです。

永代供養は、位牌だけでなく遺骨も含めて行われることがあり、三十三回忌や五十回忌などのキリの良い時に行えます。

年忌法要やお墓参りを行わなくとも、故人の供養を続けることができますよ。そのため遠方に移住する場合や、後から位牌を作ることを考えている場合には、永代供養が適しています。

ただし永代供養を行う施設や寺院によって、管理や供養の内容が異なることがあります。相場は数万円~数十万円と幅があるため、予め確認しましょう。自宅での管理が難しい場合や、後世に安心して供養を続けたいという方にとって、永代供養は有益な選択肢の一つと言えます。

位牌の処分を依頼する方法5選

位牌の処分を依頼する方法5選

ここでは安心して位牌を処分できる方法を解説します。方法は主に以下の通りです。

  • 神社・お寺に処分を依頼する
  • 仏壇仏具店・葬儀社に処分を依頼する
  • お焚き上げ業者に処分を依頼する
  • 遺品整理整理業者に処分を依頼する
  • 不用品回収業者に処分を依頼する

方法によって手順や費用が異なるため、違いを理解したうえで検討しましょう。

神社・お寺に処分を依頼する

位牌を正式に処分する方法の一つは、菩提寺での閉眼供養を経てお焚き上げを行うことです。

しかし近年では環境への配慮からお焚き上げを行わないお寺も増えています。そのため位牌の処分方法を決める際には、事前にお寺に確認しておきましょう。

閉眼供養からお焚き上げを依頼する場合、お布施で支払います。目安は10,000円から100,000円程度ですが、寺院によっては決まっていることも。

お焚き上げのみの場合は10,000円程度で済むことが一般的です。金額について迷った場合は、お寺に相談することをおすすめします。

仏壇仏具店・葬儀社に処分を依頼する

仏壇仏具店や葬儀社でも位牌の処分を行っています。ただし仏具店の場合、新しい位牌と引き換えに古いものを処分してもらえるのが一般的。処分のみを依頼する場合の費用は、数千円から10,000円程度です。

また葬儀社でも位牌の処分を行っています。無料で引き取ってくれることもありますが、有料の場合でもは数千円から10,000円程度で済むでしょう。

お焚き上げ業者に処分を依頼する

お焚き上げ業者は、位牌の処分を専門に行う業者です。一部の業者はインターネットでの依頼も可能で、位牌を郵送するとお焚き上げを行い、終了後には完了通知が送られてきます。

お焚き上げ料金は事前に見積もりが行われますが、一般的には3,000円から10,000円程度です。

依頼する際の手順は以下の通りです。

  1. ネットや広告で気になる業者を見つけたら、問い合わせや見積もり依頼を行う
  2. 料金に納得したら契約する
  3. 位牌を梱包し、業者に発送する
  4. お焚き上げ後、業者から完了連絡が来る

専門業者ではお焚き上げ以外のサービスは提供されませんが、ご遺族だけで遺品整理を行い、お焚き上げのみを希望される方にとっては便利な方法と言えるでしょう。

遺品整理整理業者に処分を依頼する

遺品整理業者も位牌の処分を行う場合があります。他の遺品と一緒に処分されることが一般的で、料金の目安は5,000円から20,000円程度です。ただし遺品全体の分量によって料金が変動するため、事前に見積もりを取っておきましょう。

全国対応をしている遺品整理業者のおすすめ業者を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

不用品回収業者に処分を依頼する

不用品回収業者でも位牌の引き取りを行っています。回収方法も、そのまま引き渡すだけなので簡単。専門知識を持った業者なら、適切な方法で処分してくれるでしょう。

ただし不用品回収業者によっては、魂抜きは前もってやっておく必要があることも。魂抜きを行っていない位牌は引き取り拒否される可能性もあるため、依頼前に相談しておきましょう。業者によっては専門業者を紹介してくれる可能性もあります。

業者によっては遺品整理も同時に行っている業者もあります。そのような業者に依頼すると、魂抜きもやってくれる場合があります。

下記の記事で遺品整理業者と不用品回収業者の違いを理解しましょう。

閉眼供養を行った後なら一般ゴミで処分も可能

一般廃棄物として、位牌は市区町村ごとの区分ルールに従って処分可能です。木の板でできている位牌は一般的に「燃えるゴミ」として扱われます。

そのため多くの場合、位牌は家庭ごみとして捨てることができます。ただし、故人に対する思いや気にかかることがある場合には、適切なルールや形式に基づいて処分することが重要です。

位牌や仏壇の処分においては、物理的な材質だけでなく、それぞれの意味や信仰に基づいた適切な方法を選ぶことが大切です。故人への最後の供養をしっかりと行うためにも、慎重に決断しましょう。

位牌を処分するタイミング

位牌を処分するタイミング

位牌を処分するタイミングは一般的に以下の場合です。

位牌は、親族や先祖の魂が宿る「依り代」として、世代を超えて大切に守られてきました。そのため、一般的には位牌の処分は考えられることはありません。しかし、家庭の事情や状況によっては、位牌の処分を検討することもあるでしょう。

位牌が処分されるタイミングは様々ですが、以下のようなケースが挙げられます。

  • 傷んだ・壊れた場合
  • 引越しやお仏壇のお買替え時
  • 弔い上げ
  • 位牌を継承する親族がいなくなった時
  • 三十三回忌を迎えた時

負のイメージを持ってしまう方もいるかもしれませんが、位牌を処分することは故人に対して失礼な行為ではありません。位牌はあくまで物質的なものであり、故人の魂がそこに宿っているわけではありません。必要に応じて、時には処分を検討することも大切です。

仏壇や数珠を同じタイミングで処分するケースもよくあることですので、仏壇の処分方法数珠の処分方法も記事としてまとめておりますので参考にしてみてください。

傷んだ・壊れた場合

時が経つにつれ、お位牌も傷んできたり、壊れたりすることがあります。もちろん処分しても問題ありませんが、新しいお位牌に作り替えてもよいでしょう。具体的なケースとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 位牌が古くなった場合や破損した場合
  • 白木位牌を本位牌に替える際

修理するよりも新しいものを購入する方が費用的にも効率的な場合もあります。新しいお位牌に作り替える際には、再度開眼供養が必要です。

古いお位牌はお寺に引き取ってもらうことも可能なため、事前に相談しておくと良いでしょう。新たなお位牌で、故人への供養を新たなる形で続けるのも1つの方法です。

引越しやお仏壇のお買替え時

引っ越しや遺品整理など、生活の変化に伴って位牌を処分するケースは少なくありません。一般的には、次のような状況で位牌の処分が行われることがあります。

  • 引っ越し先に仏壇を置けない場合や、菩提寺から離れる場合
  • 故人が亡くなり、位牌の所有者が決まらない場合
  • 遺品整理を行う際に故人が持っていた位牌を処分する場合

生活の変化に伴って位牌を処分することは、時には避けられない決断です。しかし、その決断にはそれぞれの事情や背景があります。大切な供養の形を見直し、新たな生活へと歩みを進める選択とも言えるでしょう。

弔い上げ

弔い上げは、故人の霊が祖霊と融合し、個別の存在としての供養が終わるという、一つの新たな段階へ移行する時期と考えられています。このとき、故人の位牌は個々に供養される必要がなくなります。

位牌を継承する親族がいなくなった時

位牌を継承する親族がいなくなった位牌は、放置せずに思い切って処分を選びましょう。処分方法は魂抜きの後、一般ごみとして処分しても問題ありません。もしごみとして処分するのに抵抗がある場合は、以下の方法を検討しましょう。

  • 寺や神社に依頼する
  • お焚き上げ専門業者に依頼する
  • 仏具店や葬儀社に相談する
  • 不用品回収業者に依頼する

また継承者がおらず、引き続きの供養が難しい場合は、位牌だけでなく仏壇も一緒に片付けてしまいましょう。墓じまいを検討するにもよい時期です。

三十三回忌を迎えた時

三十三回忌を迎えたタイミングで位牌の処分を考えてもよいでしょう。仏教の教えによれば、三十三回忌後に、極楽浄土へと至るとされています。

このため、多くの場合、三十三回忌が弔い上げの節目とされ、位牌を処分するタイミングとしても最適です。

位牌の処分費用

位牌の処分費用

位牌の処分は、菩提寺がない場合や状況によっては業者に依頼することが一般的です。しかし、初めての方にとっては手続きや費用の面で不安を感じることもあるでしょう。

ここでは初めての方でもわかりやすいよう、業者による処分の手順や費用について解説します。

処分方法費用相場
神社・お寺の処分費用10,000円~30,000円程度(お布施なので上限なし)
仏壇仏具店・葬儀社の処分費用無料~数千円程度
お焚き上げ業者の処分費用数千円~10,000円程度
遺品整理整理業者の処分費用数千円程度
不用品回収業者の処分費用数千円程度

神社・お寺の処分費用

菩提寺や法要を依頼したお寺では、位牌の魂抜きからお焚き上げまで請け負ってくれます。費用相場は10,000円~30,000円となっていますが、決まった金額はありません。あくまで、「お布施」は感謝の気持ちであるからです。

ただし宗派によっては魂抜きを行っていない場合もあります。最近では環境問題や近隣住民への配慮から、お焚き上げを行っていないお寺もあるため、事前に確認しておきましょう。

なお、閉眼供養のあとにはお焚き上げをしてもらうのが一般的ですが、お焚き上げにかかる費用はお布施に含まれているので、別に用意する必要はありません。

仏壇仏具店・葬儀社の処分費用

仏壇仏具店や葬儀社でも位牌の処分をおこなっている場合がありますが、その場合は閉眼供養といった宗教儀礼はおこなっていないことが大半です。

事前に確認をし、お寺などに閉眼供養を別途依頼しましょう。そのため費用の相場目安も処分費用のみの金額になります。

これまで仏壇仏具の購入や葬儀法要などで深いお付き合いのある仏壇仏具店や葬儀社であれば、位牌を無料で引き取ってくれることもあります。引き取り料金がかかる場合は、数千円から10,000円程度になることがほとんどです。

お焚き上げ業者の処分費用

業者に委託した場合も大きさによって金額が定められていることが多く、目安としては5000円~40000円程の間となります。

お焚き上げの費用は、依頼するものによって変わりますが、一般的な価格で言えば、5,000円~10,000円程度です。ただし、仏壇や仏具は大きく、手順も多いので、30,000円以上かかることもあります。

遺品整理整理業者の処分費用

遺品整理と一緒に位牌を処分したい方におすすめするのは、遺品整理業者に依頼する方法です。遺品整理業者は、遺品に関してのプロが在籍している可能性があるので、位牌や仏壇などの処分に困るものを一緒に解決してくれます。

遺品整理業者でのお焚き上げは、遺品整理がセットになっていることが多く、作業を依頼しなければお焚き上げをしてもらえないことが多いです。

ご自身で位牌を供養してから処分するのが難しい方は、数社の遺品整理業者に位牌の処分に対して供養まで対応してくれるのかを問い合わせてみましょう。

不用品回収業者の処分費用

不用品回収業者の中には、遺品整理のサービスも提供しているところがあります。特に、仏壇や位牌の処分をまとめて請け負ってくれる業者を選ぶことが重要です。

引越しの際に不用品回収業者に依頼すれば、手間をかけずに処分することができます。

しかし注意が必要なのは、悪質な業者が位牌を適切に処分せず、捨ててしまうこともあるという点です。

不用品回収業者に依頼する際には、位牌の処分方法を事前に確認しておきましょう。位牌の処分を請け負っていない業者の場合は、お焚き上げや永代供養、仏壇店など他の方法を検討する必要があります。

位牌を処分するときの注意点

位牌を処分するときの注意点

位牌は故人の魂が宿る大切なものであり、処分にあたっては、供養をすること以外にもいくつかのポイントに留意する必要があります。

  • 家族・親族の了承を得ておく
  • 遺影を処分するのは問題ない

親の位牌の処分は家族・親族の理解を得る

位牌の処分は家族や親族との信頼関係を損なうリスクが伴います。それぞれの家庭にとって位牌は故人の魂が宿る象徴であり、感情的な結びつきが深いものです。そのため自己の都合だけでなく、周囲の理解が欠かせません。

家族や親族に十分な説明を行い、処分の経緯や理由、適切な手続きについて丁寧に伝えることが重要です。特に閉眼供養を行う場合は、その意味や意図を理解してもらうことが大切です。

後々のトラブルを避けるためにも、親族全体の了解を得ることが望ましいでしょう。兄弟や親戚が引き継ぐ意思を持っているかもしれませんし、家族の一員としての意思決定が大切です。

遺影を処分するのは問題ない

遺影は宗教的な意味を持つわけではないため、普通に処分してしまっても問題はありません。しかし故人への思いや想い出が詰まっているため、一般のゴミ箱に捨てることに躊躇する方も多いでしょう。そんなときには、近くのお寺や神社に遺影の供養をお願いするという方法もあります。

また葬儀後、遺影を処分するか保管するかは家族の考えによります。初盆や各種法要で遺影を飾ることもあるため、将来的な使い道を考慮して保管しておくことも重要です。

不用品回収業者なら供養も閉願供養も代行してくれる

不用品回収業者なら供養も閉願供養も代行してくれる

位牌を処分する機会は滅多にありませんが、引越しや弔い上げを契機に仏壇とともに手放すこともあります。

位牌の処分方法としては、神社やお寺でお焚き上げしてもらうか、お寺や霊園で永代供養をお願いする方法があるので検討してみましょう。

他にも、葬儀社や仏具店、遺品整理業者などに依頼して処分することも可能です。ただし、後にトラブルを避けるためにも、必ず近親者や親族と話し合い、位牌の関係者全員から了承を得ることが大切です。

この記事では、位牌の処分のタイミングや方法、注意点について解説しました。位牌を処分する際には、家族や親族との円滑なコミュニケーションを心がけ、トラブルを避けるよう努めましょう。

すぐに処分するなら下記から

アバター

aaaさん

自信があるから

他社より1円でも高ければ、
再見積もりいたします!

  • 365日
    年中無休で対応

  • 最短30分で
    駆けつけ見積もり

  • 高価買取
    あり

  • ご相談後の
    キャンセルOK