仏壇の処分方法を6つ紹介!処分前にすべき事と手順、費用まで解説

仏壇の処分方法を6つ紹介!処分前にすべき事と手順、費用まで解説

転居や跡継ぎのいない状況など、さまざまな理由で仏壇の処分を検討することはあるでしょう。しかし、仏壇を処分する際には正しい手順を踏む必要があります。

本記事では、仏壇の処分方法について詳しく解説し、その比較や注意点についても紹介します。手順やポイントを押さえて、適切な方法で仏壇を処分しましょう。

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仏壇は処分前には必ず閉眼供養(魂抜き)をする

仏壇は処分前には必ず閉眼供養(魂抜き)をする

仏壇を手放す時、「閉眼供養」として知られている儀式を行います。閉眼とは、仏壇に宿るとされる霊を鎮めるための儀式であり、「魂抜き」や「性根抜き」と呼ばれることも。

閉眼は、我が家を守り続けてきたお本尊に感謝するためのものです。そのため仏壇を処分する際には必ず行います。

業者によっては、閉眼供養を行なっていない仏壇の引き取りを拒否していることも。ただし浄土真宗では魂の概念が異なるため、魂抜きは不要とされていますが、同様の儀式が執り行われます。

また仏壇を処分しても、お位牌やお本尊は手元に残すことが一般的です。大切な遺品は、新たな仏壇に納めるか、寺院に預けて供養しましょう。特に位牌にはご先祖様の魂が宿ると信じられているため、大切に取り扱ってくださいね。

仏壇を処分する際には必要な儀式を行い、大切に手続きを進めましょう。ご先祖様や家族に対する最後の感謝の表れとなります。

閉眼供養(魂抜き)を含めた仏壇の処分手順

家にある仏壇は、家族や先祖を守り育ててきた存在です。そのため仏壇を手放す際には慎重な心構えが必要です。ここでは、仏壇の処分手順について分かりやすく解説します。

1. 準備と心構え

仏壇を処分する前に、心の準備を整えましょう。仏壇は家族の絆や信仰心を象徴する存在ですから、手放す決断には思い入れがつきものです。片付けにかかる日時や作業内容について家族と話し合って進めるとスムーズでしょう。

2. 仏壇の片付け

仏壇を処分する際には、まず仏壇の中の品々をきれいに片付けます。ただし位牌やお経など、重要な遺品は手元に残しましょう。

3. 閉眼供養(魂抜き)の実施

仏壇には魂が宿ると考えられており、その魂を静めるために「閉眼供養」を行います。閉眼供養は、仏壇をただの家具に戻すためのものであり、処分前に必ず行わなければなりません。お世話になっている寺院に相談し、お坊さんによる読経を受けましょう。

4. 仏壇の引き取り

閉眼供養が済んだら、仏壇の引き取りを手配します。閉眼供養を行っていない仏壇の引き取りは難しい場合があるため、事前に相談しておくことが重要です。

5. お位牌やお本尊の処理

仏壇からお位牌やお本尊を取り外した場合、受け入れてくれる場所を探しておくとスムーズです。寺院に預けたり、新しい仏壇に納めたりすることで、ご先祖様の供養を続けることができます。

仏壇の処分は、家族の絆や信仰心を大切にする重要な行為です。心を込めて手続きを進め、ご先祖様や家族への感謝の気持ちを忘れずに行いましょう。

位牌の処分方法はこちらの記事でも詳しく紹介しています。

古い仏壇を処分する方法6つ

古い仏壇を処分する方法6つ

閉眼供養(魂抜き)が完了した仏壇は処分しても問題はありません。ここでは捨てる方法を6つ紹介します。

  • 粗大ゴミとして処分
  • 宗派・団体に引き取りしてもらう
  • 仏具店に処分してもらう
  • 不用品回収業者に依頼する
  • 仏具買取専門店に買取してもらう
  • フリマアプリ・オークションサイトで販売する

粗大ゴミとして処分

仏壇を手放すとき、一般的には閉眼供養を経て粗大ごみとして出すことができます。自治体や仏壇の大きさによって処分手数料が異なるため、小さいサイズのものであれば自分で解体し、燃えるごみとして処分してもよいでしょう。

粗大ごみとして出す際は、自治体のルールに従って手続きを進める必要があります。一般的な手順は以下の通りです。

  1. 仏壇のサイズを測り、サイズを確認する
  2. 予約する
  3. 仏壇を出す準備をする
  4. 仏壇を処分する

仏壇のサイズを測り、サイズを確認する

自治体のウェブサイトや窓口で、粗大ごみ処分に関するルールや手続きについて確認します。処分可能な品目や大きさ、処理手数料・申し込み方法などを把握したうえで、仏壇のサイズを測りましょう。

予約する

自治体の窓口へ、仏壇処分の予約を行います。予約は電話もしくはネットで受付可能。予約の際、捨て方についての必要事項が伝えられるため、メモの用意をしておくと安心です。

ただし自治体によっては「事前に魂抜きがしてあること」などの条件を設けている場合もあります。仏壇を粗大ごみとして出すことは法律違反ではありませんが、心理的な抵抗がある場合は、他の処分方法を検討するとよいでしょう。

仏壇を出す準備をする

自治体から指定された日時までに、料金分の処理手数料チケットを購入しましょう。処分費用の支払い方法は自治体によって異なります。

仏壇を処分する

回収日の朝に、仏壇を回収場所まで運びましょう。自治体へ依頼する場合、仏壇は自身で運び出す必要があります。

そのため大きな仏壇を処分する場合は、あらかじめ解体するか、手伝ってくれる人を探しておきましょう。無事回収されれば、処分は完了です。

宗派・団体に引き取りしてもらう

仏壇を手放す際、菩提寺に依頼して引き取ってもらうことができる場合も。菩提寺とは先祖のお墓があったり、檀家として関係を築いている寺院のことです。

ただし菩提寺と檀家の関係がしっかりしている場合や、仏壇が住職一人で持ち運べるほど小さい場合などに限られます。

菩提寺に限らず他の寺院でも、仏壇の引き取りを依頼できる場合がありますので、確認してみることをおすすめします。

仏具店に処分してもらう

家系の宗派がよくわからない場合や、寺院に仏壇の処分を依頼しにくい場合は、仏具店などに引き取りを依頼する方法もあります。

仏壇店は、仏壇や仏具に詳しいプロです。そのため仏壇や仏具の扱いに慣れており、安心して任せられるでしょう。仏壇店はお寺とも繋がりがあるため、閉眼供養を行うお寺が見つからない場合も、僧侶の派遣や紹介を手配してくれることがあります。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に仏壇の処分を依頼すると、手間をかけずにスムーズに処分が進みますよ。手順は以下の通りです。

  1. 業者を選ぶ
  2. 閉眼供養の有無を確認
  3. 業者へ見積もりを取る
  4. 仏壇の引き渡し

それぞれ詳しく見ていきましょう。

業者を選ぶ

仏壇の処分を行っている不用品回収業者をインターネットや広告などで探します。口コミや作業実績などをチェックしたうえで、信用できる業者を選びましょう。稀に悪徳業者が混じっている恐れもあるため、注意が必要です。

信頼できる不用品回収業者は、資格の保有はもちろんの事、見積もり明瞭で対応が迅速などの特徴があります。優良不用品回収業者の選び方はこちらの記事を参考にしてみてください。

閉眼供養の有無を確認

業者が決まったら、閉眼供養をおこなっているかを確認します。閉眼供養をおこなえない場合は、前もって寺に依頼しておきましょう。

業者へ見積もりを取る

対応可能な業者が見つかったら、仏壇の処分の相談をします。処分方法の流れや料金、閉眼供養などの詳細を確認してください。前もって見積書を取っておくと、料金に関するトラブルを防げます。納得したら、正式に契約します。

仏壇の引き渡し

業者に仏壇を引き取ってもらいます。不用品回収業者に仏壇の処分を依頼する最大のメリットは、手間をかけずに処分を進めることができる点です。業者に全てを任せることができるため、処分に関する専門知識がなくても安心です。

仏具買取専門店に買取してもらう

仏壇の専門店に、仏壇の処分について相談してみましょう。一部の仏壇店では、古い仏壇の引き取りサービスを提供しています。また新しい仏壇を購入する際に、古い仏壇の引き取りを行っているケースも。

仏壇店では、閉眼供養をきちんと行った後に処分をしてくれる場合もあります。さらに、供養後の証明書を発行してくれる店舗もありますので、安心して手放すことができるでしょう。

フリマアプリ・オークションサイトで販売する

自宅にいながら気軽に処分するなら、フリマアプリやオークションサイトが便利です。

まずは売りたい仏壇の状態を確認します。傷や欠陥がある場合は、見やすく写真を撮っておきましょう。また似た仏壇が出品されていれば、おおよその価格(相場)も確認してください。

仏壇の状態が確認できたら、以下の手順で出品〜発送までを行います。

  1. サイトに仏壇を出品する
  2. 買い手が現れたら、梱包作業を行う
  3. 仏壇を発送する
  4. お互いに評価をして完了!

仏壇を出品する際は、商品説明文に以下の事項を記載すると、売れやすくなりますよ。

  • 仏壇のメーカーやブランド
  • 作者
  • 購入場所
  • 購入時期
  • 使用期間
  • 閉眼供養の有無
  • サイズ
  • 付属品の有無

また仏壇のような大きい商品は、発送時に手間がかかります。前もって梱包方法や発送方法について調べておきましょう。宅配業者によっては、大きな家具を梱包から発送までしてくれるサービスもあります。

仏壇の処分費用

仏壇の処分費用

仏壇の処分費用は以下の通りです。方法によって料金が異なるため、予算に合わせて選ぶのもよいでしょう。

方法金額
菩提寺に依頼する10,000円~100,000円ほど
仏壇・仏具店に依頼20,000円~
リサイクル業者無料~数千円ほど
自治体数百円~数千円
オークションサイト売却代金の10~20%(売れた場合)

買取されやすい仏壇・仏具

買取されやすい仏壇・仏具

仏壇は素材や産地などによって買取のされやすさが異なります。仏壇は主に以下の条件で買取価格が決定するため、チェックしてみましょう。

  • 産地
  • 素材
  • デザイン
  • 工法

金仏壇や精巧な装飾が施された仏壇は高価で、一般的なものよりも価格が高めです。金仏壇には、豪華なデザインと高価な素材が使用され、数十万円から更に高額になることも。

他にも精巧な彫刻や豪華な装飾が施された仏壇は、美術的な価値があります。インテリアとしての需要が見込まれ、高い価格で買取される場合があるでしょう。

仏壇を処分する際の注意点

仏壇を処分する際の注意点

仏壇の処分に際して、トラブルを避けるために注意すべき点があります。ここではポイントをいくつか紹介します。

買取需要はあまり見込めない

中古仏壇の買取は、引き取れる業者が少ないため、処分が難しいケースがほとんど。さらに査定を受けても、基本的には処分費用がかかってしまいます。この点を考慮すると、処分費用を抑える方法を検討することが大切です。

一方で仏壇はその性質上、先祖崇拝や開眼供養など、特別な意味を持つものです。そのため他の家庭で使用された仏壇には需要が限られ、買取価格も高くても数千円程度にとどまります。買取相場が低いため、値段がつかず買取不可となる場合もあるでしょう。

さらに、仏壇を手放す際には、先祖の魂を抜くための閉眼供養を行う必要があります。この供養には10,000円以上の費用がかかるため、仮に仏壇に値段がついても、結果的に出費が増えることもあります。

中古仏壇を売却する場合は慎重に検討し、買取価格や処分費用だけでなく、先祖の魂に対する配慮も忘れずに考えましょう。

宗派・団体に相談する

仏壇を手放す際、まず検討すべきは菩提寺や同じ宗派のお寺との相談です。菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことであり、仏壇の処分に関する指針を提供してくれます。

宗派や仏壇の特徴によっても異なりますが、同じ宗派のお寺であれば適切なアドバイスを受けることができるでしょう。

家族・親族に相談する

仏壇を手放す場合、親族に相談し、了承を得ることが大切です。家族それぞれの信仰や考え方から、処分に異を唱える人もいるかもしれません。

そのため事前に親族との十分な話し合いを行うことが、後々のトラブルを避けるためにも必要です。

特に跡継ぎがいない場合でも、家族や親戚との協議は不可欠です。仏壇は先祖代々に受け継がれるものであり、勝手に処分することで後々トラブルに発展する可能性があります。子供がいなくても、兄弟や親戚が代わりに引き継ぎたいという場合もあります。

家族や親戚との協議を経て、処分を決定すれば、将来的な関係の悪化を防ぐことができるでしょう。

仏壇内の中身をしっかり確認する

仏壇は信仰の対象であり、大切な思い出や遺品が仏壇内に残っていることがあります。処分する前に、仔細に仏壇内を確認しましょう。忘れ物があれば、適切な形で取り扱い、遺族や関係者に返還してください。

数珠が残っているなら、数珠は独自の処分方法があります。数珠の処分方法についての記事を参考にしてみてください。

宗派ごとの仏壇の処分方法

宗派ごとの仏壇の処分方法

仏壇は宗教ごとに処分方法が異なります。ここでは創価学会と浄土真宗の処分方法について見ていきましょう。

創価学会の仏壇の処分方法

創価学会の仏壇を処分する際は、通常の仏具店ではなく、創価学会の地区会館などに相談するとよいでしょう。

創価学会の仏壇は特殊なものであり、通常の仏具店では対応できないことがあるからです。御本尊の供養についても、創価学会専門の仏具店に相談することがオススメです。

また位牌についても特別なルールはありません。位牌はもともと中国の儒教の風習を仏教が取り入れたものであり、故人の「名札」のようなものとされています。そのため、葬儀が終われば適切に処分して問題ありません。

浄土真宗の仏壇の処分方法

浄土真宗では、仏壇の処分に際しては閉眼供養の儀式は必要ありません。その理由は、教えにおいて「人は死ぬとすぐに天国に召される」とされ、仏壇や仏道に故人の魂が残るという考え方がないためです。代わりに、「遷座法要」という法要が行われます。

一方で、位牌には故人の魂が宿る拠り所としての役割があります。通常は仏壇に安置されますが、仏壇を処分した後も位牌を手元に残しておくことができます。リビングや寝室などに位牌を安置することも問題ありません。

仏壇の灰とろうそくの処分方法

仏壇の灰とろうそくの処分方法

線香やろうそく、経本などは燃えるゴミとして処分できますが、他の仏具は燃えないゴミとして捨てることが一般的です。

ただし、おりんなどの真鍮製のものは資源ごみとしてリサイクル可能な場合もあるため、素材について確認してから処分することが重要です。

仏壇用や誕生日ケーキに使われるものは発火温度が高いため、燃えるゴミとして捨てても問題ありません。自然発火する可能性は極めて低いです。

また古い灰はお庭の木の根元に捨てることができますが、マンションなどお庭がない場合は、燃やせるゴミとして出すこともできます。

仏壇の処分なら不用品回収業者に相談

仏壇の処分なら不用品回収業者に相談

仏壇の処分方法や費用、手続きについて解説してきました。故人を偲ぶための仏壇は、最後まで丁寧に扱いましょう。また仏壇を処分する際には閉眼供養を忘れずに行うことが大切です。

自らが手放す仏壇は、家族やご先祖様との絆が詰まったものです。そのため、一人で悩まずに専門家の助けを借りることをオススメします。

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片付け侍編集部

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