亡くなった人の印鑑の処分方法!捨てる、再利用などの選択肢を全て解説します!

親などが亡くなり、遺品整理の際に扱いに困るのが印鑑です。特に実印は、捨ててしまうと、誰かに悪用される危険もあるのではないかと心配な方も多いはず。

認印もどう捨てればいいのか考えものです。今回は、遺品整理の際に出てきた実印や認印などの印鑑をどう扱えばいいのか、またどのように処分すればいいのかについて説明していきます。

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亡くなった人の実印の取り扱い

亡くなった人の印鑑をどう処理するか、悩ましい問題です。特に「実印」と呼ばれる印鑑はその意味合いから、法的効力が注目されます。では、実印の法的効力は持ち主の死後どうなるのでしょうか?

処分を検討する場合、まずはその印鑑が実印であるかどうかを確認しましょう。実印の法的効力について、詳しく解説します。

故人の実印は登録抹消される

実印とは、生活の重要な局面で使用される印鑑登録をした印鑑のことです。土地や家の取引・遺産相続・住宅ローン契約など、さまざまな場面で必要とされます。そのため、紛失や盗難にはくれぐれも気をつけ、厳重に保管する必要があります。

しかし所有者が亡くなった場合、役所に死亡届を提出すると印鑑登録が抹消され、実印としての効力も消滅します。そのため、故人の実印は処分しても問題ありません。安心して適切に処分しましょう。

印鑑登録証についても、可能な限り断裁した上で破棄することをおすすめします。故人の実印は、役所への死亡届提出によって法的効力を失うため、不正使用の心配はありません。

遺産相続においても実印は必要ありませんので、安心してください。

亡くなった後の遺産相続手続きは印鑑不要

亡くなった人の実印を処分する際、遺産相続に必要なのではないかと不安を感じるかもしれません。

しかし遺産相続は相続する側の契約の問題です。つまり亡くなった本人の実印は直接的には必要ありません。

通常、遺産相続では相続人が遺産分割協議書を作成します。この際相続人自身の印鑑が必要とされますが、亡くなった人の実印は不要です。相続人は自身の印鑑を使用し、遺産分割協議書に署名押印します。

そのため相続する側の立場から見れば、故人の実印は不要です。そのため、処分してしまっても問題はありません。

処分する場合は印面を削っておく

実印を処分する際は、悪用を防ぐためにも安全かつ確実な方法を選びましょう。最も簡単な方法は、カッターや彫刻刀で印面を数か所削るやり方です。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. 印鑑が動かないよう、しっかりと立てて固定する
  2. カッターや彫刻刀を使い、数カ所に傷をつける
  3. ゴミとして捨てる

なるべく印面をズタズタにし、文字の判別ができないようにしておくと安心です。処分作業の際は、刃物を使うため事故につながる可能性もあります。

慎重に行い、ケガをしないよう注意しましょう。印面を削った後は、自治体のルールに従って適切な方法で捨ててくださいね。

ただし印鑑に使用されている印材によっては、カッターでの削りにくいものもあります。チタン製の印鑑などは、自分で処理するのが難しい場合がありますので注意が必要です。

亡くなった人の印鑑を処分する場合

遺品整理で出てきた故人の印鑑を処分する際、どのような方法があるのでしょうか?以下、4つの方法を紹介します。

  • 供養・お焚き上げする
  • 遺品整理業者に回収してもらう
  • 売却する
  • 自治体のゴミで捨てる

供養・お焚き上げする

印鑑を捨てるのは心苦しいと感じる方は、神社での供養やお焚き上げを相談してください。実は、神社でも無料で印鑑の供養をしてくれるところが多いのです。

印鑑は自分のエネルギーが宿るとされています。その大切な道具を長年使い続けたり、亡くなった人の印鑑を手放すことは、感慨深いものがあります。

また印鑑供養は、歴史ある儀式であり、感謝の気持ちを込めて処分する意味があります。捨てることへの心の負担を軽くするためにも、ぜひ考えてみてください。

お寺・神社で有料で供養してもらえる

日本の文化では、古くから印鑑を大切にする習慣があります。その感謝の気持ちを込めて、神社での供養が行われることも。

例えば京都の下鴨神社では、「印章祈願祭」として有名です。印章店から集められた印鑑が神社で供養されます。

印鑑供養は下鴨神社以外にも受け付けている神社があります。全国にある印鑑供養が可能な神社は以下の通りです。

地域都道府県神社・寺院
東北北海道善光寺
山形県天満宮
関東茨城県八幡宮
神奈川県東福寺
山梨県金桜神社
静岡県三嶋大社
静岡県三明寺
静岡県富士宮浅間神社
静岡県静岡浅間神社
静岡県見付天神社
中部・北陸愛知県尋盛寺
岐阜県弘峰寺
三重県勢洲山 大師寺
富山県大岩山 日石寺
石川県尾山神社
福井県佐佳枝廼社
関西・中国岡山県岡山神社
鳥取県三佛寺
広島県國前寺
山口県防府天満宮
四国高知県高知大神宮
九州福岡県若八幡神社
福岡県春日神社
佐賀県佐嘉神社
長崎県福済寺
長崎県白岳神社
大分県春日神社
宮崎県宮崎八幡宮

実印など、特別な思い入れのある印鑑は、神社に持参して供養してもらうとよいでしょう。神社で行われる行事によっては、当日に持参することも可能です。

また印鑑はお焚き上げすることもできます。これは故人が生前に大切にしていた遺品を神社やお寺で供養してもらう方法です。心が痛む方は、お近くの神社やお寺に相談してみると良いでしょう。

神社での供養は、遺品を大切にしながら処分する方法の一つです。気軽に問い合わせてみましょう。

 印章祈願祭では費用がかからない

京都市左京区に位置する下鴨神社では、毎年10月1日を『印章の日』とし、その前日に古印章のご祈祷を行います。

本殿で行われるご祈祷では、役目を終えた古印章が集められ、印納社にて埋納式を実施。古い印章が新たな旅立ちをするための儀式です。

供養にかかる費用は全て無料ですが、送料は自己負担となるため注意しましょう。どこで購入した印鑑でも依頼できます。

遺品整理に関係なく、実印を買い替える際や銀行印を変更したい際にも、古い印鑑を供養してくれます。ただし銀行印(実印)を変更したい場合は、金融機関の窓口で改印手続きを行ったうえで処分しましょう。

遺品整理業者に回収してもらう

不用品回収業者や遺品整理業者でも、亡くなった人の印鑑処分を行っています。手間をかけずに不要な物を処分できるため、ストレスなく遺品整理が行いたい人にもオススメ。

不用品回収業者に依頼する場合の手順は以下の通りです。

  1. 電話やネットで予約
  2. 業者が自宅まで回収に来る
  3. 印鑑を渡せば完了

即日回収にも対応している業者も多く、急いで処分をしたい場合にも頼りになります。不用品をまとめて処分すれば、回収料金を割安にすることができますよ。

ただし遺品整理業者の中には悪徳業者も存在するため、実績の豊富な業者を選ぶことが大切です。ホームページや口コミを確認し、安心して依頼できる業者を見つけましょう。

不用品回収もできるおすすめ遺品整理業者はこちらの記事で紹介しています。

売却する

使わない印鑑を売却してお金にする方法もあります。素材によって価値が異なりますが、特に象牙でできた印鑑は高値がつく可能性が。

耐久性と美しさを兼ね備えた象牙は、古くから印鑑の素材として人気があります。ワシントン条約により国際間の新規取引が制限されている中、象牙を使用した印鑑は買取対象となっています。買取業者に相談してみると良いでしょう。

ただし象牙の印鑑は需要が激減しており、買取業者が少ないため値段がつきにくい傾向にあります。

同様に100円均一で売られている樹脂系の印鑑も買取を断られることがあります。買取が可能かどうか気になる方は、専門の業者に問い合わせることをおすすめします。

自治体のゴミで捨てる

印鑑を処分する際には、材質によって適切な処分方法が異なります。まずは印鑑の材質を確認し、自治体のルールに従って処分しましょう。

木製や象牙、水牛などの印鑑は一般的に燃えるゴミとして処分できるケースが多いようです。ただし、プラスチック製の場合は自治体によって異なるため、注意が必要です。

最近では、アルミ製やチタン製の印鑑も増えていますが、これらの金属製の材質は一般的に燃えないゴミとして処分されます。自治体のルールを確認し、適切な方法で処分しましょう。

亡くなった人の印鑑を捨てない場合

亡くなった人の印鑑は必ず捨てなければならないわけではありません。思い出深い印鑑であれば尚更でしょう。ここでは印鑑を捨てる以外に活用できる方法について解説します。

形見にする

亡くなった人の印鑑を形見として保管することは、故人を偲ぶための有効な方法の1つです。その印鑑には故人の名前が刻まれており、手元に置いておくことでいつでもその存在を感じることができます。

形見としての印鑑は、故人の人生や人格に思いを馳せる貴重なアイテムでもあります。大切に持ち続けることで、故人も喜ぶことでしょう。

彫り直して再利用する

形見のハンコを使う際には、「ハンコのリフォーム」、専門用語で言うところの「改刻」をおすすめします。

改刻とは、印面を少し削ったりカットしたりして、綺麗に平らにしたところに新しく文字を彫る作業のことです。

改刻により、印鑑を新たな状態で使うことができ、さらに故人の思い出を大切にすることができます。

亡くなった人の印鑑を処分するなら片付け侍へ

遺品整理をする場合、故人との思い出が詰まった遺品を目の前にして作業するのは、非常につらいものです。片付け侍では、残された人の気持ちに寄り添いつつ遺品回収のお手伝いをしています。

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