身辺整理とは人生の大きな転機に立ったときに、人間関係や不用品、財産を整理し、新たな人生への準備をする作業です。近年、子どもの独立や定年退職などのライフイベントを経て、終活を始める人が増えています。
身辺整理は、自分と家族にとって重要な取り組みです。ここでは身辺整理の重要性や進め方、確認すべきポイントについて詳しく説明します。自分の人生に向き合う際の参考にしてみてください。
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目次
死ぬ前の準備としての身辺整理
身辺整理とは、身の回りのものを整理することを指します。不要な物を処分したり整理したりするものであり、大変な作業に感じるかもしれません。
しかし人生で増えてきた物や人間関係を見直し、必要なものと不要なものを分けることで、万が一に備えられます。
身辺整理の対象は、物・情報・人間関係・財産など、身の回りのすべてのものです。必要なものだけを残し、生活環境を整えることで、新しい気持ちでこれからの人生を歩むことができるでしょう。早めに物を整理しておくことで、後で家族が負担する労力を減らすことができます。
終活と身辺整理の違い
終活と身辺整理には大きく分けて以下の特徴があります。
- 身の回りの物を整理整頓し、今後の人生を見つめ直す
- 人生のエンディングに向けて、家族に負担のないようにする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
身辺整理
身辺整理とは、身の回りのものを整理し、整頓する作業です。不要な物を処分したり、生活の質を向上させることができます。
これまでの人生で増えてきたものを見直し、必要なものと不要なものを判断してください。身辺整理することで、今後の生活を新しい気持ちで歩むことができるでしょう。
身辺整理は、不要なものの処分から始めるのが一般的です。これによって暮らしやすさが向上し、ストレスが軽減されます。また、将来のために家の環境を整えたり、転倒防止や導線の確保を考えることができるでしょう。
終活
一方終活は、人生の最期を迎えるにあたり、自分の人生を総括する活動です。家族に迷惑がかからないようにするためや、残りの人生を充実させるために行われます。
生前に財産を整理して残された家族間のトラブルを減らしたり、自分自身を見つめ直して本当にやりたいことを見つけたりすることができます。
他にも自分が亡くなった後の家族の負担を減らすことができます。終活は、体力や気力があるうちから始めることが重要です。自分の負担を減らすだけでなく、家族への負担も軽減できるため、早めの取り組みが大切です。
もし終活することをお考えなら「終活するなら断捨離しよう!」の記事をご覧ください。
身辺整理で行うべきこと
身辺整理をするタイミングは人それぞれ異なります。定年退職、病気や介護の必要性が生じたときなど、ライフイベントによって異なります。
将来のシニアライフをシンプルに過ごしたいという前向きな気持ちで、早めに始める人もいます。一方で、自分の寿命について考えるようになったときに取り組む人もいます。
ただし、身辺整理には体力や気力が必要です。そのため、早めに取り組んでおいて、老後の生活を楽しむという考え方が増えています。
ここではやり方についてのポイントをまとめましたので、参考にしてください。
部屋を片付ける
身辺整理において、メインとなるのは部屋の片付けです。ポイントは以下の通りです。
- とにかくモノを手放す
- 使っていない家電や家具は捨てる
ポイントは「どんどん物を手放す」ことです。物を減らすことを第一に考えましょう。
家電の処分については、リサイクル法の対象になっているかどうかで方法が異なります。リサイクル法の対象家電は粗大ゴミでは処分できません。また小型家電については回収ボックスに入れてもよいでしょう。
家具や家電がなくなると、部屋が一気に片付いた印象を受けます。この感覚はモチベーションを保つうえで非常に重要です。使っていない大型の家具や家電は早めに処分し、部屋の整理をスムーズに進めましょう。
断捨離・不用品を処分する
手放すものを決めたら、迷わずに捨ててしまうのも、身辺整理を上手く進めるコツです。まずは明らかなゴミから処分をはじめ、次に衣類、家具や家電…と順番に片付けていくとよいでしょう。
物を減らす際に重要なのは、「使う」か「使わないか」で判断することです。「いつか使うかもしれない」という理由で物を保管している場合は、ほとんどが実際には使用されません。
そのような物は早めに手放すことがポイントです。迷ったら「1年使っていない物は処分する」など、自分の中で基準を決めておくとよいでしょう。
断捨離初心者の正しいやり方はこちらの記事を参考にしてみてください。
財産関係を整理する
財産とは、預貯金や不動産、投資など、経済的価値のあるものを指します。身辺整理において財産の整理は重要です。まずは全体の財産を把握し、不要なものは手放すことから始めましょう。
遺す財産は、遺言書にて誰に相続させるのか明記しておくことが大切です。相続人が複数いる場合は、分割して相続できるように手続きを行っておきましょう。預貯金口座は、まとめておき、使用していないものは解約しておくと整理がスムーズです。
投資しているものがある場合は、解約して口座にまとめるか、状況をエンディングノートに記載しておきましょう。重要書類や年金証書などは、一箇所にまとめて保管し、その場所をエンディングノートに記載しておくことが望ましいです。
財産の種類には以下のようなものがあります。
- お金(現預金、外国通貨含む)
- 金融商品(株、投資信託、仮想通貨など)
- 不動産(土地、建物、店舗など)
- 債権(売掛金、生命保険など)
- 家庭用財産(車、宝石、骨董品など)
財産を把握したら、通帳や重要書類はまとめて保管し、その場所を家族に伝えることが大切です。これらの手続きを整えておくことで円滑に進むでしょう。
重要書類
身辺整理を行う際に忘れてはならないのが、財産に関連する書類や情報の整理です。死亡後の手続きや相続に関わる書類はいつでも取り出せる場所にまとめ、家族に伝えておきましょう。
特に以下の書類の場所を明確にさせておきましょう。
- 預金通帳
- 保険証書
- 有価証券などの財産関連の書類
- 保険証
- 年金手帳
- 確定申告関連の書類
重要書類の中には死後の手続きに必要となるものもあります。ファイルなどにまとめて保管し、家族に場所を伝えておきましょう。
オンライン情報を整理する
株や仮想通貨などのインターネット上の財産も含めて整理を行い、ネット銀行やクレジットカードのIDやパスワードも家族に伝えておくことが大切です。
さらに、借金やローンなどの負債の金額も把握しておくことが必要です。残された家族が負担を負わないよう、負債も整理しておきましょう。
身辺整理においても重要なのが、財産の整理です。自分が管理している財産を把握し、家族に伝えることで、相続手続きがスムーズに進むでしょう。
預貯金や不動産、株式などの財産をリストアップし、その保管場所や連絡先を家族に伝えることで、死後の手続きが迅速に行われるようにしましょう。
人間関係
身辺整理を行う際、物の整理だけでなく、人間関係の整理も重要です。人間関係には、あなた自身が気付いていない問題点やストレスの原因もあるかもしれません。そのため定期的に人間関係の整理を行うことは、心の健康にとっても重要です。
終活においても、人間関係の整理は欠かせません。これまで築いてきた人間関係の中には、表面的な付き合いや義理だけの関係も含まれています。
大切な友人や家族との関係は大切にしながらも、表面的な付き合いだけが続いている関係については見直しましょう。自分の残りの人生において、時間やエネルギーを使うべき人間関係を見極め、大切な人たちとのつながりを深めていくことが重要です。
エンディングノートを書く
エンディングノートは、あなた自身の情報をまとめた重要なノートです。元気な時に自分の希望や思いを記しておくものであり、万が一病気や亡くなった場合に家族に希望を伝えられます。
自分の意志や希望を伝えるだけでなく、身辺整理にも役立ちます。情報をまとめておけば、遺族はあなたの意思を理解し、スムーズに遺品整理を進めることができるでしょう。
エンディングノートには何を書いても問題ありませんが、主に以下の内容を書くとよいでしょう。
- 自分のプロフィールや生い立ちなど
- 遺言書の場所
- 預貯金の額
- 所有する不動産について
- 株式・投資信託などについて
- その他の資産について
- 借金について
- 生命保険について
- PC・携帯電話について
- 葬儀・納骨・埋葬の希望があれば
- 死後に連絡し欲しい親戚・知人・友人・勤務先の名前や連絡先
- ペットの行き先について
- 家族へのメッセージがあれば
なおエンディングノートは、定期的な見直しも必要です。特にデジタル関連の情報は日々変化するため、最新の情報に更新しておきましょう。
エンディングノートは法的な拘束力はありませんが、葬儀や財産、介護の希望、家族への思いなど、身辺整理に関わる情報をまとめるのに適しています。また、自分史として人生を振り返る良い機会でもあります。
エンディングノートに形式はないため、市販のノートや専用アプリを利用してもok電子で作成した場合は、遺族が内容を閲覧できるようにプリントアウトするか、パスワードを共有しておくことが重要です。
身辺整理で処分してはならないもの
身辺整理をする時、ついたくさん捨ててしまいたくなりますが、絶対に処分してはいけないものがあります。ここでは手元に置いておきたいものについて確認しておきましょう。
断捨離のように徹底的に処分をしたいと考えている方は「断捨離で後悔したもの14選」の記事をご覧下さい。より詳しく処分してはならないものを解説しています。
日常で使うもの
身辺整理を行うと、部屋や環境がすっきりし、気分も爽快になることがあります。しかし、あまりにも過剰に捨ててしまうと後悔するかもしれません。
処分は日常生活に支障が出ない範囲で行うのが良いでしょう。以下は思わぬタイミングで必要となるケースがあります。処分は慎重に検討してください。
- 扇風機やこたつなどの季節もの
- 客用の食器や布団
- 冠婚葬祭で使う衣類やアクセサリーなど
初めて身辺整理を行う人は、一気にやるのではなく少しずつ行い、定期的に維持することが大切です。
また身辺整理のペースは人それぞれですが、一般的には2年に1度程度が良いとされています。ただし、自分の生活スタイルや状況に合わせて柔軟に行うことも大切です。
大掃除と同様に、自分の身の回りを整理することで気持ちもすっきりとさせることができます。
契約書・証明書・印鑑
身辺整理をする際に、特に注意したいのが重要な書類や物の処分です。特に以下の書類は手元に残すようにしましょう。
- 車の車検証
- 携帯の契約書
- ネット回線の契約書
- 印鑑
- 通帳
- 不動産の権利書や登記簿謄本
- 銀行預金の口座情報や印鑑
- 証券会社の口座情報や印鑑
- 生命保険の契約書
- 骨董品や貴金属の鑑定書
使う頻度は低いかもしれませんが、必要な時に手元にないと不便を感じるかもしれません。特に契約書は、何かトラブルがあった際には必要な場合があります。
身辺整理を家族や業者に依頼すると、誤って処分されないとも限りません。そのため本当に重要なものは先に自分で整理するように心がけましょう。後で後悔することなく、必要な書類や物を保持できます。
先祖代々のもの
家庭の中には、先祖代々受け継がれてきた品物があるかもしれません。見た目は古くても、実は家にとって非常に重要なものであることがあります。
捨てる前に一度、その品の背後にある物語や歴史について調べてみることが大切です。専門家に相談してみてもよいでしょう。
非常用のもの
また、防災グッズは捨てずにバッグなどにまとめておくことが大切です。普段から身近な場所に置き、災害時にすぐ持ち出せるようにしましょう。
身辺整理をするついでに、いざという時の備えについて見直してみるのもよいかもしれません。
身辺整理を行うタイミング
終活や身辺整理を始めるタイミングは人それぞれですが、以下の時期を目安にすると良いでしょう。
- 定年退職
- 子供が独立
- 自宅の改装
- 引っ越し
新しい環境に移るときには、不必要なものを整理することで、より快適な生活を送ることができます。
また普段の片付けを延長線上に考えて、少しずつ始めるのも良い方法です。身の回りの不用品を整理したり、財産を確認したりする作業は、いつからでも取り組むことができます。
後回しにすると面倒に感じてしまうこともあるため、気持ちがあるうちに行動に移すことが大切です。
定年退職したとき
身辺整理には様々な目的があります。例えば、「部屋をスッキリさせたい」「終活の準備をしたい」「ミニマリストになりたい」などです。
これらはすべて一朝一夕に解決できるものではありません。そのため早めに取り組むことで、時間をかけてじっくりと準備することができます。
特に定年退職後、セカンドライフを楽しもうと考える人が増えていますが、実際に退職すると自分が何をしたいのかわからないという人も少なくありません。
仕事に追われている間は、自分を見つめ直す時間がなかった人もいるでしょう。身辺整理は、家族の負担を減らすだけでなく、自分自身の人生を振り返る機会を与えてくれます。
子供が家を出たとき
子供が家を出て独立すると、生活環境が大きく変わります。荷物が減るため、不要な物を整理して新たな生活を始めやすくなるでしょう。
子供が家を離れることは寂しさも感じるかもしれませんが、空いた部屋のスペースを有効活用することができます。
子育てが一段落し、夫婦2人になれば老後について話しやすい環境にもなるでしょう。将来の老後について考えることもでき、スムーズに整理を進めることができます。
自宅の引っ越ししたとき
引っ越しをすると、これまでの生活環境から一変します。環境の変化が起こるタイミングで、身辺整理を行うことをおすすめします。新しい環境への移動に伴い、必要なものだけを持っていくことで、新たな生活にスムーズに適応することができるでしょう。
引っ越しすると間取りも大きく変わることが多いため、模様替えも兼ねて身辺整理を行うのも良いでしょう。
整理された身の周りで新しい生活をスタートさせることで、より快適な暮らしを送ることができますよ。
身辺整理でものを処分する方法
ここでは身辺整理で出た不用品を処分する方法について解説します。捨て方によって手順が異なるため、ここで確認しておきましょう。
分別して自治体のゴミへ
不用品は分別を行い、自治体のルールに従って捨てましょう。主に以下のゴミとして処分できます。
- 可燃ごみ… 廃棄物処理施設で焼却されるごみ。例えば、プラスチック容器や紙くずなど。
- 不燃ごみ…焼却できないごみ。例えば、家具や家電製品、陶器など。
- 資源ごみ… 再利用可能な資源として分別されるごみ。例えば、ビンや缶、ペットボトル、新聞紙など。
- 粗大ごみ…大きな家具や家電製品、マットレスなど。一般には粗大ごみとして回収されることが多い。
可燃ごみや不燃ごみは市販のゴミ袋に入れ、しっかりと結んでおきます。あとは自治体のゴミ収集日に出しましょう。市や町のホームページやゴミ収集カレンダーで収集日や出し方を確認しておくとスムーズです。
不用品回収業者へ依頼する
不用品回収業者へのゴミ回収を依頼すれば、手間や労力を大きく省けます。依頼方法は、不用品を回収してもらいたい品目や量を業者に伝え、予約をするだけ。指定した日に業者が自宅まで回収に来てくれます。
作業は全てスタッフが行うため、不用品を自分で運び出す手間が省けます。また大量の不用品でも短時間で回収してくれるため、時間の節約にもなるでしょう。
不用品回収業者には稀に悪徳業者も紛れこんでいるので「不用品回収業者の選び方」をご覧ください。
遺品整理業者へ依頼する
身辺整理に終活を兼ねるなら、遺品整理業者への相談もおすすめです。遺品整理業者は、不用品の回収や遺品整理において専門知識と経験を持っています。そのため遺品や不用品を適切に扱う方法を理解しており、相談しながら作業を進められますよ。
全国対応のおすすめ優良遺品整理業者はこちらの記事で紹介しています。
リサイクルショップに買取してもらう
不用品の処分には一般的にお金がかかりますが、リサイクルショップに売れば利益が期待できます。特に状態の良い品物があれば持ち込んでみましょう。
直接店舗に持ち込めば、その日のうちに買い取ってもらえるため、手間がかからず便利です。ただし買取不可や処分費用がかかる可能性もあるため、注意しましょう。
身辺整理を依頼するなら片付け侍へ
身辺整理は、大切な物を整理し、不要な物は処分して生活をすっきりさせることが目的です。しかし身辺整理には、自力で片付けるのが難しい場合もあります。
そのようなときは、専門の業者に不用品回収を依頼するのがおすすめです。「片付け侍」では無料で見積もりを行っているため、一度ご相談ください。身の回りを整理整頓し、新しい生活への足を踏み出しましょう。
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