小型家電の6つの捨て方!家電の分類とリサイクル料金やお得に捨てる方法まで紹介

現代的な生活をするうえで、スマホやレコーダーといった小型家電は必須といえるでしょう。下取りをして新しい商品を買い替えるという人も多いと思いますが、古いものを処分せず持っているという人もいるのではないでしょうか。

しかし、そのスマホやレコーダーなどの小型家電は通常の不燃ゴミなどで捨てられないことをご存知でしょうか。これらの小型家電は法律で特別な捨て方が決められているのです。

そこで今回は、少々厄介な小型家電の処分方法について解説します。

記事で解説すること
・小型家電とは何か
・小型家電の処分方法
・処分時の注意点

この記事を最後まで読めば、小型家電を捨てるのには困らないでしょう。家にある小型家電の処分に困っているという人は、ぜひ最後までチェックしてください。

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使用済小型電子機器とは?

使用済小型電子機器とは、壊れたり古くなったりして使わなくなった小型家電のことをいいます。例えば、以下のような家電のことです。

  • スマートフォンや携帯電話
  • デジタルカメラ
  • CDやMDなどの音楽再生機器
  • ゲーム機

などが挙げられます。これらの小型家電には有用な金属(金,銀,銅,貴金属、レアメタルなど)が使われていて、使わなくなったとしても資源として貴重な存在なのです。

そのため、通常の不燃ゴミとしてでなく「小型家電」として回収・リサイクルするように法律で定められています。

小型家電とは?家電は3つに分類され処分方法が決まっている

壊れたり、古くなったりして使われなくなった小型家電を使用済小型電子機器と呼びますが、現在も使用している家電はありますよね。そうでない小さな家電のことを小型家電と呼びます。

小型家電には種類があり、それぞれ処分方法が違うのです。分類は大きく分けて3つ。

  • 特定家庭用機器(家電リサイクル法適用)
  • 小型家電(小型家電リサイクル法適用)
  • 粗大ゴミ扱いの家電

それぞれ解説します。とても重要なことなので、必ずチェックしてくださいね。

特定家庭用機器(家電リサイクル法適用)

特定家庭用機器とは、家電リサイクル法によってメーカーによる回収が義務付けられた家電のことです。指定されている家電は以下の4つ。

  • テレビ
  • 冷蔵庫
  • エアコン
  • 洗濯機

これらの家電は、市町村が持つ技術・施設ではリサイクルすることが難しい家電です。しかし、使われている部品が有用な資源となるため、メーカーによる回収がおこなわれます。

リサイクルする手順は以下のとおり。

  1. 消費者が収集費用・運搬費用・リサイクル費用を小売店に支払い、小売業者に特定家庭用機器を引き渡す
  2. 小売業者は製造業者に引き渡す
  3. 製造業者がリサイクルをおこなう

このような手順でリサイクルされます。そのため、特定家庭用機器を処分したい場合には最寄りの家電量販店へ処分の依頼をしましょう。

家電リサイクル料金や処分方法のルールは厳しく決められているので、家電リサイクル料金についての記事でご確認ください。

小型家電(小型家電リサイクル法適用)

小型家電とは、上述の特定家庭用機器に分類されない電気や電池で動く小型の家電を指します。小型家電の場合には、小型家電リサイクル法という法律に基づいて処分されるのでご注意ください。

小型家電に分類される家電は、以下のようなものがあります。

  • スマートフォンや携帯電話などの通信機器
  • デジタルカメラ
  • DVDやBDなどのレコーダー
  • CD・MDなどの音楽再生機器
  • パソコンやタブレット

特定家庭用機器と同様、小型家電にも有用な金属(金,銀,銅,貴金属、レアメタルなど)が使われているため、資源としてリサイクルされないといけません。

そのため、市町村や家電量販店によって回収されます。通常の不燃ゴミとして捨てることはできないため注意しましょう。

パソコンはリサイクルが特に強化されている

小型家電のうち、パソコンは特にリサイクルが強化されています。なぜなら、パソコンは資源有効利用促進法の対象家電となっているからです。

資源有効利用促進法とは一般的に3R法とも呼ばれ、3Rを促進するための法律です。3Rとは

  • Reduce:ゴミの削減
  • Reuse:製品をそのまま再利用するか、部品を取り出して活用する
  • Recycle:製品を分解してその材料を再利用する

この3つのRを指します。パソコンは再利用できる部品が多く、またバッテリーを入れ替えるだけで再利用できるなど再活用しやすい製品です。

そのため、小型家電のなかでも特にリサイクルが強化されています。なお、あくまでパソコンが対象でありタブレットは対象外なので注意しましょう。

粗大ゴミ扱いの家電

家電のなかでもリサイクル法が適応されない家電もあります。それは小型家電のなかでも中型以上に分類される商品です。具体的には以下のようなものがあります。

  • 電気ストーブ
  • 電子レンジ
  • 電子ピアノ
  • マッサージチェア

これらの製品は粗大ゴミとして回収可能。各自治体の粗大ゴミ回収ルールに則って処分してください。

粗大ゴミの回収方法はまず、各自治体ごとで販売されている粗大ゴミ処分用シールを貼ります。そして、粗大ゴミ回収日に回収してもらうだけでOKです。

場合によっては各自治体に事前連絡が必要な場合もあるので、各自治体のルールを必ず確認しましょう。

小型家電6つの捨て方

小型家電の分類や法律についてはわかっていただけたでしょうか。ここからは小型家電の捨て方を6つご紹介します。その方法は以下のとおり。

  • 自治体の小型家電回収ボックスに入れる
  • 家電量販店の小型家電引き取りサービスを利用する
  • リサイクルショップで買取
  • フリマアプリ・メルカリで売る
  • 知人・ジモティで譲る
  • 不用品回収業者に引き取りしてもらう

それぞれ詳しく解説していくので、確認してくださいね。

自治体の小型家電回収ボックスに入れる

各自治体には小型家電回収ボックスが設置されています。この小型家電回収ボックスに入れることで小型家電の処分が可能です。

ほとんどの場合、役所や自治体内のショッピングモールなどに設置しています。「自治体名 小型家電回収ボックス」などで検索すると場所がわかるでしょう。

注意点は以下の2つ。

  • 自治体によっては回収していない製品がある
  • 回収するサイズに上限がある

まず、自治体による小型家電回収ボックスにはサイズの上限が設定されています。なかには縦15cm×横30cmまでしか回収しないという自治体もありますので、ご注意ください。

また、自治体の技術・施設によってはリサイクルできない製品もあるため、回収できない家電もあります。自治体のホームページなどに記載があるため確認してください。

無料で回収してもらえるので、費用が気になる人におすすめですよ。

家電量販店の小型家電引き取りサービスを利用する

家電量販店でも回収をしています。この場合、ほとんどが有料です。メリットは以下のとおり。

  • 自治体が回収していない製品も回収してもらえる
  • 小型だけでなく、中型以上の製品も回収可能

お金はかかりますが、自治体の小型家電収納ボックスで回収していない製品やボックスに入らない製品も回収してもらえる利点があります。

とはいえ各家電量販店によって方法や利用が違うため、ここから解説していきますね。

ヤマダ電機

ヤマダ電機の場合、店舗に持ち込めば小型家電を回収しています。また、別途訪問回収料金を支払えば自宅まで回収に来てくれますよ。

料金は商品によりますが、220円〜1,100円で回収可能。また、指定の段ボールに詰め放題で一括回収もしています。その場合、金額は1,650円です。

ただし、沖縄県の店舗では回収をおこなっていません。そのため、沖縄県在住の人はご注意ください。

ケーズ電機

ケーズ電機では、小型家電リサイクル法に基づいてリサイクルを実施していますがサイズ(品目)によって値段が分かれています。

店舗に持っていくことで回収してくれますよ。その品目は以下の表をご覧ください。

品目名商品値段(税込)
特定品目カメラ類・テレビゲーム・パソコン・タブレットなど0円
小型品目レコーダー(BD、DVD、ビデオ)・食器洗い乾燥機・ホットプレートなど500円
中型品目CD、MD、メモリーコンポ・炊飯器・電気掃除機・こたつなど1,100円
大型品目ホームシアターセット・オーブンレンジ・IHクッキングヒーターなど2,200円
超大型品目マッサージチェア・電子ピアノ・オイルヒーターなど4,400円

また、別途料金での訪問回収も可能です。

エディオン

エディオンでも小型家電を回収しています。ケーズ電機と同様に、無料で回収してくれる製品もありますよ。

店舗への持ち込み、もしくは別途料金で訪問回収もしています。詳細は以下の表を確認してください。

品目名商品値段(税込)
特定品目DVD・BDドライブ、電子書籍端末、カメラ、CPUなど0円
小型品目モバイルバッテリー、赤外線治療器、スピーカーなど500円
中型品目ディスプレイモニター、ガス給湯器、家具調コタツなど1,100円
大型品目コピー機、有機ELテレビ、電動フィットネスマシーン、マッサージチェアなど4,400円
特殊家電オイルヒーター、除湿機、冷風機4,400円

似ているようですが、微妙にケーズ電機と品目が異なります。そのため、回収を依頼する場合には違いに注意しましょう。

ビッグカメラ

ビックカメラではリネットジャパンに委託して回収してもらう方法をとっています。そのため、ビックカメラ単独での回収はおこなっていません。

方法としては「小型家電リサイクル券」というものを1,958円で購入し、段ボールに詰めて回収してもらうというやり方です。

そのため、段ボールに入りさえすれば小型家電を何個でも、追加料金不要で回収してもらえます。タブレットをはじめスマートフォンやレコーダーなど小型家電を複数処分したい場合にはおすすめですよ。

ただし、回収まえに事前の予約が必要なので注意しましょう。具体的な手順は以下のとおりです。

  1. 小型家電回収サービス券を購入
  2. インターネットで希望日時を登録
  3. 段ボールに商品を詰める
  4. 希望日時に佐川急便が玄関先まで取りに来る

このような手順となります。他の企業と手順・値段も大きく違いますが、持ち込みの手間は少なく済むでしょう。

ヨドバシカメラ

ヨドバシカメラでも店舗での回収をおこなっていて、サイズの指定があります。詳しくは以下の表を確認してください。

品目名商品値段(税込)
無料品目カーナビ、カメラ、ゲーム機、パソコンなど0円
100cmかつ
10kg以下
電話・Fax、ドライヤー、ホットプレートなど500円
150cmかつ
20kg以下
コンポ、プリンター、電子キーボード、コタツなど1,100円
240cmかつ
30kg以下
電子レンジ、IHクッキングヒーター、プロジェクターなど2,200円
360cmかつ
70kg以下
トレーニング機器、マッサージチェア、電子ピアノなど4,400円

また、ビックカメラが採用しているリネットジャパンの回収サービスも利用可能。ヨドバシカメラでリサイクル券を購入した後、同様の手順で回収に来てもらえますよ。

リサイクルショップで買取

小型家電はリサイクルショップでも買い取ってもらえます。少しでもお金にしたい人におすすめの方法です。

注意点は以下のとおり。

  • 発売から5年以上経っていると買取が難しい
  • 使えないと売れない

家電は移り変わりの早い商品です。そのため、きれいであっても5年以上経っているものは売れない可能性が高いでしょう。

また、通常のリサイクルショップではジャンク商品は売れません。専門店であれば売れる可能性がありますが、多くのリサイクルショップでは買い取ってもらえないため注意しましょう。

フリマアプリ・メルカリで売る

リサイクルショップで売れなかったり、安値であってもフリマアプリ・メルカリなら売れる可能性があります。

特にリサイクルショップで買い取ってもらえなかったジャンク品もフリマアプリ・メルカリなら売れる可能性がありますよ。

リサイクルショップと違い出品・発送の手間はありますが、より高値で売りたい・値段がつかないものに価値をつけたいという人にはおすすめの方法です。

注意点はフリマアプリ・メルカリの使用手数料がかかることと、発送料がかかることです。例え売れたとしても、これらを考慮していないと利益が微々たるものになりかねません。

そのため、フリマアプリ・メルカリで小型家電を売る場合には諸経費も考慮してくださいね。

知人・ジモティで譲る

お金にならなくても良いからとりあえず処分したいという人は、知人やジモティで譲渡するのもひとつの方法です。

特に思い入れのある製品を処分するのが躊躇われるという人におすすめといえます。無料な分相手に交渉して取りに来てもらうこともできるでしょう。

手間を少しでも減らしたい、大切なものを処分したくないという人におすすめの方法といえます。

不用品回収業者に引き取りしてもらう

小型家電が多く、処分が大変だという人には不用品回収の業者への依頼もおすすめです。この方法であればお金はかかりますが、手間が全くかかりません。

依頼すると不用品回収業者が家まで来てくれるため、自分ですることは何もありません。また、即日対応してくれるため大量の小型家電をすぐに処分したい場合におすすめです。

さらに、買取実績がある不用品回収業者であれば不要な小型家電がお金になることもあります。タブレットやパソコンなどは売れる可能性がありますよ。

自分で処分するのが難しい人や、処分が面倒だという人はぜひ不用品回収業者を検討してみてください。

時間がない人に特におすすめです。

不用品回収業者への依頼を検討している方は、不用品回収業者のメリット・デメリットの記事も併せてご確認してみてください。

小型家電の処分費用・リサイクル料金

小型家電の処分方法はなんとなくわかっていただけたと思います。ここからは、かかる費用を一覧にまとめました。処分を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

方法費用
自治体の小型家電回収ボックス無料
家電量販店の小型家電回収サービス500円〜1,100円
リネットジャパンの小型家電回収サービス1,958円
不用品回収業者3,000円〜8,000円程度

不用品回収業者の場合、商品が多いとトラックが大きくなるためさらに費用がかさむ可能性があります。そのため、小型家電だけでなく他の不用品も一気に処分したい人におすすめの方法です。

小型家電を捨てる時の注意点

小型家電の捨て方に関して解説してきました。法律に則って処分しないといけないなど、普通のゴミと違って気をつけないといけないことが多くあります。

ここからは、小型家電を処分する時に注意すべきことを3つ解説します。その3つとはこちら。

  • 無許可事業者に依頼してはならない
  • 個人情報・データは必ず消去する
  • 分類を間違えない

法律にも関わっている重要な注意点です。必ず確認するようにしてください。

無許可事業者に依頼してはならない

小型家電を処分する際に、不用品回収業者などに依頼する場合もあるでしょう。このときに、無許可事業者に依頼してはいけません。

小型家電は家電リサイクル法に基づいて処分されないといけません。この処分がおこなえる業者は、「一般廃棄物処理業」の許可を持つ業者でないと処分できないことになっています。

なぜこれらの業者でないといけないかというと、「一般廃棄物処理業」の許可を得ている業者はゴミの処分に当たって、適切な処置ができるからです。

ゴミの処分方法だけでなく、自治体への報告も適切におこなうためゴミの処分家庭が可視化できます。しかし、無許可の業者では処分家庭がかしかできないためゴミの処理がどうなっているか自治体が把握できません。

過去の事例から「一般廃棄物処理業」の許可を得ていない業者が回収し、不法投棄をおこなっている事例がありました。さらに、高額な請求をするという事件も起きています。

こういったトラブルに巻き込まれないためにも、必ず「一般廃棄物処理業」の許可を持つ業者を利用しましょう。

悪徳業者には特徴があり手口も共通しています。ぼったくりの悪徳不用品回収業者についてはこちらの記事をご覧ください。

個人情報・データは必ず消去する

パソコンやダブレットなどの端末を処分する際には、個人情報やデータを必ず消去するようにしましょう。個人情報が悪用される可能性があるので、気をつけるべきです。

例えばパソコンでは年賀状作成ソフトから名前・住所などの情報が引き出せます。また、タブレットでもアプリで買い物をしていたらクレジットカード情報が抜かれるかもしれません。

もちろんこういった被害は多くはないでしょうが、念のために消去すべきです。消去方法としておすすめの方法はこちら。

  • データを初期化する
  • 記憶媒体を物理的に破壊する

パソコンやタブレットなどの端末では工場出荷時の状態に戻す初期化が可能です。初期化をしてしまえば、情報を抜き出すことは困難になります。

しかし可能性は0ではないため、完全に安全な方法としては物理的に破壊する方法がおすすめ。パソコンのHDDなどであれば割る、ドリルで穴を開けるなどすればデータを完全に消去できますよ。

分類を間違えない

小型家電を処分する際には、分類を間違えないようにしましょう。小型家電リサイクル法では小型家電を28品目に細かく分類しているので、間違えると処分してもらえない可能性があります。

分類方法としては、通信機器、印刷機器、映像機器、音響機器など。細かく分類されているので、気をつけてください。

わからない場合は不用品回収業者へ依頼しましょう。

小型家電を楽して捨てるなら不用品回収業者へ

小型家電の処分方法について解説しました。ポイントは以下のとおり。

  • 家電は特定家庭用機器と小型家電で適応される法律が違う
  • 小型家電は通常の方法では処分できない
  • 処分時にはデータの取り扱いに注意する

処分時の注意点など、細かく気をつけないといけないことが多々あります。もしこういった注意点を手間に感じる人は、不用品回収業者へ依頼してみてください。

不用品回収業者できちんと許可を得ている業者であれば、適切に処分してくれます。即日処分も可能なので、手間がかからないでしょう。

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