ハードディスク(HDD)の処分方法7選!データ消去の方法まで解説!

最近では、インターネットの普及により、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)の利用機会も増えてきました。

しかし、意外にも、ハードディスクなどの処分方法を正しく理解している人は少ないようです。

そこで、今回はハードディスクを処分する際のデータ消去方法や、消去後のハードディスク本体の処分方法などについてわかりやすくご紹介します。

「ハードディスクをプライバシー面に配慮して安全に処分したい」と思ったら、最後まで読んでみてくださいね。

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ハードディスク(HDD)を廃棄する方法

使わなくなったハードディスクドライブ(HDD)を手放す際、データの消去と環境への配慮が必要です。ここでは、具体的な廃棄方法について考えてみましょう。

自治体の不燃ゴミで捨てる

自治体での廃棄は、一般的で手軽な方法です。ただし、データの消去は必須です。第三者にデータが漏れるリスクを避けるためにも、事前にデータを完全に消去しておきましょう。

また、自治体ごとに廃棄方法が異なりますが、多くの自治体では「不燃ごみ」に分類されます。処分前に地域のガイドラインを確認することが重要です。

小型家電の回収ボックスで捨てる

HDDは燃えないごみや資源ごみとして処分されますが、自治体によっては「使用済小型家電回収ボックス」が設置されている場合もあります。回収ボックスなら、費用をかけずに処分できます。

回収ボックスは主に以下の場所に設置されています。

  • 市役所
  • 公民館
  • 商業施設

など

自治体の回収ボックスを利用する場合、自治体が行ってくれる場合があります。ただしオススメは自己責任で消去する方法です。専門業者を紹介してくれる場合もあるため、確認しておくとよいでしょう。

家電量販店で引き取りをしてもらう

家電量販店によるHDDの回収サービスもあります。一般的には、HDD1つにつき500円~1000円程度の費用で引き取ってもらえます。

回収後は再資源化されるため、環境に優しい点がメリットでしょう。ただしデータ消去サービスは有料となるお店がほとんどのため、事前に確認してみてくださいね。

ヤマダ電機

処分費用やリサイクル費用をかけずにハードディスクを処分したいなら、ヤマダ電機の「パソコン無料処分サービス」がオススメです。事前申し込み不要でパソコンを送るだけ!手順は以下の通りです。

  1. 処分したいパソコンを梱包する
  2. 佐川急便の着払いでヤマダ電機へ送る
  3. ヤマダ電機の専用フォームから受付手続きを行う

ヤマダ電機の無料回収サービスを利用するためには、宅配便を利用してパソコンを段ボールに梱包し、佐川急便で着払いで送りましょう。この際佐川急便以外の配送業者を使うと着払いができないので、注意が必要です。

またパソコンを発送した後は返却ができないため、重要なデータのバックアップは事前に確認しておいてくださいね。

発送後、ヤマダ電機のホームページにある「無料処分の申込み入力フォーム」に必要事項を入力しましょう。ヤマダ電機の会員なら200ポイント獲得できますよ!

一部店舗では、ヤマダ電機の無料回収サービスとは別に、持ち込みによるパソコン処分も受け付けています。ただし、全店舗で取り扱いがあるわけではないため、事前に店舗での対応を確認しましょう。

ヤマダ電機の無料回収サービスを利用することで、手軽にパソコンを処分できるだけでなく、ポイントも獲得できるためお得ですね。

ヤマダ電機の公式サイト

ビッグカメラ

ビックカメラでは1箱(梱包状態で3辺160cm・30キロ以内)の箱に入る分なら、いくら詰め込んでも1,958円(税込)でハードディスクの処分が可能です。利用する際は、以下の手順に沿って行いましょう。

  1. ビックカメラ公式サイトにて「利用券」を購入する
  2. 利用券購入後に回収日時の申し込み
  3. 箱に処分したいハードディスクを詰める
  4. 佐川急便に回収を依頼する

利用券はビックカメラの公式サイトより購入可能です。回収されたハードディスクは環境省・経済産業省が認定した工場で、厳正な処分が行われるため安心。ただしデータ消去は別料金となるため注意しましょう。データを削除する場合の費用は以下の通りです。

パソコンデータ消去サービス…オプション料金 1台3,498円(税込)

オプション料金は回収に来た佐川急便のドライバーに直接支払います。箱に入る分ならいくつでも処分依頼可能なため、身の回りの家電もまとめて処分したい人にぴったりです。

ビックカメラ公式サイト

ノジマ

ノジマではノートパソコンの買い替え時に、古いハードディスクの下取りを行っています。ただし店頭のみの受付となり、モバイル会員限定のサービスなので注意しましょう。スマートフォンを持っていれば誰でもモバイル会員になれます。

下取り金額は、ノジマスーパーポイントとしてご返金されます。また壊れていても査定を行ってもらえるため、処分や新しいパソコンの購入を検討している人にぴったりでしょう。

ハードディスクの状態によっては値段がつかない場合もありますが、製品は引き取ってもらえます。

データやメモリに関しては、原則として自身で消去する必要があるため、忘れずに行いましょう。

ノジマの公式サイト

ヨドバシ

ヨドバシカメラでは、使用済みの小型家電の回収を行っています。回収費用は、ハードディスクのサイズや重量によって異なります。

たとえば3辺の合計が160cm以下で重量が30kg以下のハードディスクであれば、2,200円(税込)で回収が可能です。壊れていても問題ありません。

箱に入る分ならいくつでも価格は一律なので、大量処分したい人にもオススメでしょう。利用の際の手順は以下の通りです。

  1. ヨドバシカメラの公式サイトにて「利用券」を購入する
  2. 利用券の裏面を見ながら、ネットで手続を行う
  3. 3辺の合計が160cm以下の段ボールにハードディスクを詰める
  4. 佐川急便に引き渡す

ただし回収サービスではデータの消去は行っていません。ハードディスク内の記録を削除したい場合は、消去料金として一台あたり3,300円(税込)が別途必要です。

ヨドバシカメラの公式サイト

パソコン専門店に引き取りしてもらう

安全にデータを消去したうえで処分するなら、パソコン専門店への依頼がオススメです。ここでは身近にある大手専門店をみていきましょう。

ソフマップ

パソコンおよび周辺機器の販売を主力とする家電量販店。秋葉原を拠点に展開し、かつては利用者で賑わっていましたが、現在は他社の競合に押される形で勢いを失っています。

ソフマップでは、1件あたり1,500円で故障したHDDや古い規格のメディアを専用の機械で物理的に破壊しデータ漏洩を防ぎます。破壊は目の前で行ってもらえるため、安心ですね。また破壊後のディスクは返却されます。

ソフマップ公式サイト

 ハードオフ

ハードオフは、趣味や仕事に役立つアイテムを専門とし、パソコン・ゲーム機器・オーディオ・カメラなどの販売と買取を行うお店です。

もともとは新潟県にオーディオ店「サウンド北越」を創業しましたが、1993年に同じ新潟にハードオフの第1号店を開店し、中古品リユース販売業に業態転換しました。

商品ラインナップ: ハードオフで取り扱われる商品は、主に電化製品が中心です。

  • オーディオ
  • テレビ
  • 家電
  • パソコン
  • スマホ
  • 楽器
  • カメラ
  • ゲーム
  • CD
  • DVD
  • 工具

また、ジャンク品として、壊れたものや部品、パーツなどの販売や買取も行っています。

ハードオフでは起動しないパソコンやリセットできないパソコンでも、ハードディスクを抜き出したうえで物理的な破壊を行ってくれるため安心です。

ハードオフ公式サイト

PCデポは?

PCデポは、パソコンやモバイル機器の販売、修理、サポートを専門とする企業です。

家電量販店とは異なり、パソコンやモバイル機器、関連するパーツに特化しています。また組み立て済みの自作パーツを含む組立PCや、カスタマイズ可能なBTOパソコンなど、予算や用途に合わせたパソコンを提供。

通信機器の販売に加えて、修理や査定、通信料金の見直しといったサポートも充実しており、気軽に相談できる雰囲気が人気です。

データ消去は、ソフトウェアを使った論理破壊もしくは物理破壊のいずれかが可能。会員になれば壊れたパソコンでも最低100円~で買い取ってもらえます。

PCデポ公式サイト

不用品回収業者に引き取りしてもらう

不用品回収業者なら不要なハードディスクだけでなく、他の不用品も一緒にまとめて回収してもらえます。

自宅まで不要なHDDを引き取りに来てくれる上、土日祝日でも対応可能な業者もあります。即日対応してくれる業者もあるため忙しい人にもぴったりでしょう。

ただし業者によっては、データ消去に対応していない可能性もあるため注意しましょう。信頼できる業者かどうかや、データの確実な消去が行われるかなど、事前に確認することがポイントです。

不用品回収業者は最も楽に処分できるメリットがあります。もっと詳しく知りたい方は、不用品回収業者のメリット・デメリットの記事を参考にしてみてください。

リサイクルショップで買取してもらう

ハードディスクを処分する際、リサイクルショップの利用もオススメです。外付けハードディスクなら需要も高く、中古品でも性能に大きな差がありません。そのため人気があり、高く売れる可能性が高いでしょう。

リサイクルショップで売却を行う際の手順は以下の通りです。

  1. ネットやチラシなどで周辺のリサイクルショップを探す
  2. リサイクルショップにハードディスクを持ち込む
  3. 査定してもらう
  4. 査定額に納得出来たら、買い取ってもらう
  5. 売却代金を受け取れば処分完了

特にSSDの場合は高価格で買い取ってもらえることも。リサイクルショップならデータの消去を依頼できる場合が多く、手間がかかりません。

ただしリサイクルショップによっては自分でデータ消去を行う必要がある場合も。データについては予め確認のうえ、持ち込みましょう。

フリマアプリ・オークションサイトで販売する

リサイクルショップよりも高値で売りたいなら、メルカリやヤフオク!などのフリマアプリやネットオークションを利用して、ハードディスクを売る方法もあります。フリマアプリやオークションサイトなら自分の好きな金額で売ることも可能だからです。

ただし出品に慣れていないと、発送や手続きに手間がかかることもあります。また手数料や送料を差し引くと利益が出ないこともありますので、注意が必要です。

ネットオークションのメリットは、ほぼ何でも売れる可能性があることです。新品だけでなく、ジャンク品や不安定な動作のものでも需要があります。

リサイクルショップでは買取基準を満たさない状態でも、ネット上で欲しい人がいれば値段がつくことも。まずはネット上で売却に出したのち、売れなければネットショップへ持ち込むのもよいでしょう。

ハードディスクは処分前にデータを削除する

ハードディスクを処分する際は、事前に必ずデータを削除しておきましょう。そのまま捨てると残されたデータが悪用され、様々な被害にあう恐れがあります。

  • IDやパスワードを悪用される
  • SNSでの乗っ取り被害
  • クレジットカード情報の漏洩
  • 個人情報の漏洩
  • 写真や動画などの流出

ゴミ箱だけでは削除は不十分

新しいIT機器を購入する際、古いPCやサーバなどを処分する際には、データ消去が重要です。一部の人は、ファイルをゴミ箱に入れて消すだけで済むと考えているかもしれませんが、実際にはそれだけではデータが完全に消去されない可能性があります。

データを復元するソフトウェアを使えば、削除されたデータを取り戻すことができるため、社外秘の機密文書や顧客情報などの漏洩リスクがあります。

データを削除するには以下の方法があります。

  • データ消去ソフトを使う方法
  • ハードディスクを物理的に破壊する方法
  • Windows 10/11のコマンドを使う方法

など

トラブルを避けるためには、専門業者に依頼してデータを完全に削除する方法が最も簡単で確実です。専門業者に依頼することで安心してデータを処分できるでしょう。

ハードディスクのデータを削除する方法

ここではハードディスクのデータを削除する方法について見ていきましょう。方法によっては専門レベルの知識が必要なことも。無理をせず、難しいと感じたら専門店への依頼も検討してくださいね。

ソフトウェアを使い削除する

データ消去ソフトの利用: HDDやSSD上のデータを完全に消去する方法として、専用のデータ消去ソフトを利用する方法があります。これは、無意味なデータを何度も上書きして元のデータを完全に抹消する仕組みです。

多くの場合、無料や有料のデータ消去ソフトが個人でも入手可能です。パソコン購入時にはデータ消去ソフトがインストールされていることもあります。

この方法は、HDDを壊さずにデータを完全に消去できるため、パソコンの転売や譲渡を考えている場合に最適です。

ただし注意点もあります。例えば起動ができないパソコンでは、ソフトを稼働させられないため処理できません。またソフトごとに消去の精度が異なり、復元されてしまう可能性もあります。

しかしデータ消去ソフトを利用すれば、データ削除のためにHDDやSSDを破壊する必要がないため、販売や再利用が可能です。

ハードディスクを物理的に破壊する

ハードディスクを物理的な方法で破壊してもよいでしょう。ただし方法によってはケガをする恐れがあるため、以下の道具も用意しておくと安心です。

  • 安全メガネ
  • 軍手
  • ビニールシート

ハードディスクを破壊する際は、破片の飛び散りや騒音に注意しましょう。十分なスペースを取り、可能な限り屋外で行うと安心です。

ハンマーで壊す

ハードディスクやSSD内に保存されたデータを完全に消去する方法の一つに、物理的な破壊があります。

この方法では、ハンマーやドリルなどを使ってディスクやプラッターなどのデータ記録部分を破壊します。手順は以下の方法で行いましょう。

  • ハードディスクのカバーを外す
  • 金属の円盤であるプラッターをハンマーで叩く

ハンマーで変形するまでハードディスクを叩き、物理的に読み取れない状態に変形させます。ただしプラッターは非常に硬く、ハンマーが曲がる恐れもあるため注意が必要です。

物理的な破壊により、HDDやSSD内のデータは完全に読み込みが不可能になり、情報漏洩のリスクがほぼゼロになります。この方法は費用をかけずにデータ消去が可能であり、安全かつ効果的な手段です。

ドリルで穴を空ける

ハードディスクやSSDを完全に破壊するためには、電動ドリルを使用する方法が一般的です電動ドリルを使用する場合、金属を貫通する必要があるため、トルクが5N・m以上のものが望ましいでしょう。可能な限り鉄工用のドリルビットを使ってください。

また単純に穴を開けるだけではなく、穴の開け方や位置を慎重に選ぶ必要があります。間違った場所に穴を開けると、データの復元が可能になる可能性があります。

そのため以下の箇所を確実に破壊するようにしてください。

  • HDD
  • 基盤
  • コネクター
  • プラッター

ただし20年以上前に製造されたHDDでは基板の交換で動作することがあるため、確実ではありません。

なお、SSDやUSBメモリーの場合は、基板ごと搭載されたチップに穴を開けることで破壊することができます。

部品をばらして内側から破壊する

HDDの破壊手順: デスクトップ用の3.5インチHDDでも、ノートパソコン用の2.5インチHDDでも、基本的な手順は同じです。

まずは星型ドライバーを使用して、HDDに取り付けられたビスを外します。一般的に、3.5インチのHDDには7個のビスが、2.5インチのHDDには8個のビスが取り付けられています。

カバーを外すと、HDDの本体である円盤が顔を出します。3.5インチのHDDは厚みがあるため、非常に硬く、ハンマーで叩いて破壊してください。

破片が飛び散らないようにするために、ジップロックなどの厚手の袋に入れてから叩き割りましょう。破壊されたHDDやその他の部品は、不燃ごみとして処理する必要があります。

専門業者に磁気で削除してもらう

ハードディスクを完全に破壊するためには、磁石を使用する方法があります。一般的に、「HDDが壊れやすくなるため、磁石は近づけない方が良い」と言われるのは、この理由からです。

ただし、家庭にある一般的な磁器ではHDDを破壊するのに十分な力はありかせん。そのためHDDを破壊する場合は、専門業者に依頼することが必要です。

電子情報技術産業協会(JEITA)が推奨する方法の一つは、「電気的強磁気破壊方式」です。

この方法では、ハードディスクを特殊な装置に入れ、直流の強力な磁場を瞬間的に照射することで、磁性体に記録されているデータを一瞬で完全に破壊します。

物理的な破壊と同様に、強力な磁気によって消去されたデータは復元することができません。

パソコン処分の際はハードディスクも取り出して処分する

ハードディスクの取り外し手順: ハードディスク(HDD・SSD)は、パソコンから取り外すことで簡単にデータを除去できます。個人情報の漏えいを防ぐために、パソコンを譲渡または廃棄する際にはこの手順を行ってください。

ノートパソコンの場合、裏面にあるフタを外すことで、2.5インチタイプのハードディスクを取り外せます。以下は、一般的な取り外し手順は以下の通りです。

  1. パソコン本体の裏側にあるフタを固定しているネジを外す。
  2. フタを丁寧に外す。
  3. 2.5インチタイプのハードディスクを固定している金具(マウンタ・ネジ)を外す
  4. ハードディスクを慎重に取り出す

取り外した後のハードディスクは、外付けハードディスクとして再利用するか、データを完全に消去して廃棄しましょう。個人情報を含むデータの漏洩を防ぐことができます。

パソコン本体の処分については、パソコンの処分方法の記事をご確認ください。

不用品回収業者ならデータ削除と引き取り同時に依頼可能

ハードディスクやSSDを処分する前には、データの消去が絶対に必要です。

「データなんて取られるわけない」と考えることは危険です。データの消去が不十分だと、取り返しのつかない問題につながる可能性があります。

データの消去方法が分からない場合、大手の電気店に頼むのが最も確実です。自分で物理的に破壊する場合は、ケガをしないように十分に注意してください。

ハードディスクの情報を消去せずに処分すると、個人情報が流出し、大きなトラブルの原因になります。データを確実に消去した上で、安全に処分するようにしましょう。

家に多くの不用品がある場合や、ハードディスクだけでなく他の不用品もまとめて処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。

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片付け侍編集部さん

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