日本庭園における庭石は、風情を演出し庭の景観を良くしてくれます。しかし広いスペースを必要とすることや、子供が安全に遊べる環境を整えたいという理由から、庭石の撤去を考えている人も多いのではないでしょうか。
庭石を処分する際は、ただ捨てることはできません。大きな庭石は細かく分解して捨てることも難しく、適切な処分方法を選ぶ必要があります。今回は庭石の処分方法や依頼できる業者について解説します。
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目次
庭石・灯籠・大きな石の処分7つ
庭石や灯籠・大きな石を処分する方法は7つあります。方法によってかかる期間や費用が異なるため、1つずつ見ていきましょう。
- 自治体のゴミで捨てる
- 造園業者に依頼する
- 外構工事・解体業者に依頼して処分する
- ホームセンターに持ち込む
- 不用品回収業者に依頼する
- 自治体のゴミとして出す
- クリーンセンターに持ち込む
- フリマアプリ・オークションサイトで販売する
併せてレンガやコンクリートブロックの処分をお考えなら、レンガの処分方法とコンクリートブロックの処分方法の記事もご参考にしてみてください。
自治体のゴミで捨てる
一部の自治体では条件付きの回収や、提携業者の紹介を行っている場合もあります。まずは自治体に相談してみましょう。
一部の地域では、石や土をゴミとして出せる場合もありますが、一般的には指定の民間企業やクリーンセンターへの持ち込みが求められます。石や土を不法投棄することは違法であるため、必ず適切な処分方法を選ぶようにしましょう。
自治体や関連する企業や団体に相談することが重要です。
造園業者に依頼する
庭石に困ったら、造園業者に相談してみましょう。業者によっては、庭石の引き取り処分もサービスの一環として提供しています。
ただし石の状態や種類、大きさ、設置されている環境によって費用が異なるため注意してください。
石によっては無料で引き取ってもらえる可能性もありますが、引き取り不可の場合も。複数の業者に問い合わせて引き取りの可否を確認しましょう。
外構工事・解体業者に依頼して処分する
建物の解体や廃棄物処理を行う専門業者は、庭石の処分も行っています。業者によって費用が異なるため、複数社から見積もりを取るのがオススメです。
石の写真を送れば、より正確な見積もりが出るでしょう。ただし現場調査が必要な見積もりは有料の場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
建物解体を行う業者や廃棄物処理会社も庭石の処分を行っていますが、造園業者とは異なり、廃棄処分を目的としているため、貴重な庭石でも処分される可能性があります。
もし価値のある石を処分するなら、予め鑑定できる業者を探しておきましょう。また作業中は業者のトラックや大型車が来ることが多いため、駐車場所を確保しておくと作業がスムーズに進みます。
ホームセンターに持ち込む
自宅の庭石の敷き直しを考えているなら、ホームセンターでの庭石の購入と同時に、古い庭石の回収サービスを検討しましょう。
一部のホームセンターでは、庭石の回収サービスを行っており、場合によっては無料または格安で回収してくれることもあります。さらに運搬用のトラックも、無料または安価で貸し出してくれる場合も。
ただし、このサービスを提供しているホームセンターは限られており、大手のホームセンターでは行われていないことが一般的です。
以下のホームセンターでは回収は行っていません。
- コーナン
- ケーヨーデイツー
- ビバホーム
- カインズホーム
ホームセンターでの庭石の引き取りサービスは、商品購入が条件となることが多いため、予め確認しておくとベストです。
また出張サービスは行っていないため、運べるサイズの石であることを確認し、近隣の対応店舗を利用すると負担が少ないでしょう。
不用品回収業者に依頼する
簡単かつ楽に庭石や灯籠といった大きな石を処分したいなら、不用品回収業者の利用もオススメです。庭石だけでなく、様々な不用品の回収も可能。手間をかけることなくスムーズに処分できます。
不用品回収業者を利用する際は、以下の手順で依頼しましょう。
- ネットや広告などで業者をピックアップする
- 業者に問い合わせをし、見積もり依頼を行う
- 金額に納得できれば契約する
- 作業当日に石を引き渡す
- 作業費用を支払う
- 無事回収、もしくは買取されれば完了!
不用品回収業者なら、簡単に依頼ができるうえ、処分日の指定が可能。作業は全て業者スタッフが行うため、手間や時間を節約できます。また価値のある石は買取も相談できますよ。
ただしやはりプロへ依頼するため、回収費用がかかるため注意しましょう。作業費は予め無料見積もりを行うと把握できます。
不用品回収業者の中には、稀にぼったくり業者も混じっています。悪徳業者に遭遇しないためにも、ぼったくり不用品回収業者の悪徳手口の記事を参考にしてみてください。
自治体のゴミとして出す
自治体によって庭石をゴミとして出せるかどうかが異なります。一般的には出せない場合が多く、出せる場合でも条件がついていることも。
自治体での庭石を処分する場合、一般的には費用が発生しますが、相場は10 kg ごとに数百円程度です。
また自治体が提携している回収業者を紹介してもらうのもよいでしょう。
自治体の紹介業者なら、悪徳業者の心配もなく安心して利用できます。
クリーンセンターに持ち込む
地域によってはクリーンセンターへの持ち込みで処分可能となります。地域によって異なるため、前もって確認しておくとよいでしょう。
クリーンセンターへ持ち込む場合、重さで処分費用が決まる場合が多く、石のサイズや重さによっては高額な費用がかかるかもしれません。
可能であれば持ち込む前に石の重さを測っておき、おおよその金額を確認しておくとよでしょう。
庭石や灯籠といった大きな石は、ほとんどの場合産廃扱いとなり、自治体で回収しているとしてもごくわずかだと考えられます。必ず予め確認のうえ、持ち込みましょう。
フリマアプリ・オークションサイトで販売する
自分では不要な庭石も、意外と誰かが必要としているかもしれません。譲渡する際には、以下について予め決めておくとスムーズです。
庭石を必要としている方が身近にいるなら、譲渡での処分を行うことが可能です。庭園に凝ったお家やDIY好きな方は、あなたの庭石を喜んで受け取ってくれるかもしれません。
- 石の価格(無料もしくは有料)
- 引き渡す方法
- 引き渡しの時期
- 石の状態
譲渡する際には、汚れや傷などの状態をしっかり伝えましょう。状態を隠して譲ると、トラブルの原因になる可能性があります。
状態が悪い場合は貰い手が見つかりにくいため、「○○日売れなかったら処分する」と決めておくのもオススメです。
庭石・灯籠・大きな石の処分・撤去にかかる費用の内訳と相場
庭石の処分には様々な費用がかかります。ここでは一般的な費用相場を見てみましょう。
作業費用
業者によって費用の規模も異なり、相場は以下の通りです。
- 持ち込みによる土や砂利の処分…20kgあたり数百円程度
- 大きな庭石の処分…1kgあたり数十円程度
- ユニック車やクレーン車を使った作業を行う場合は…別途1万円から5万円程度の追加費用
上記に加え人件費や移設費、運搬費などが加算れる可能性も。一般的に、大きな石になるほど作業費は上がると考えましょう。
運搬費用
庭石を処分する際、運搬にかかる費用もかかります。運搬にかかる費用は、一般的には約2万円〜3万円程度ですが、庭石の大きさや数量によってトラックのサイズが変わり、それに応じて費用も変動します。
もし庭石を掘り起こし、トラックに積み込んで運搬する際には、1万円から2万円程度の費用がかかります。
特に建物の立地環境によっては、トラックが入れない場合があり、その分の追加費用が発生する可能性もあるでしょう。
庭石の処分にかかる運搬費用は、つい忘れがちです。予期せぬ出費を防ぐためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
処分費用
庭石を処分する際の費用は、1kgあたり30円から40円程度が一般的です。庭石の処分費用は、石のサイズや個数だけでなく、設置されている状況や搬出経路の有無なども影響します。業者に見積もりを依頼する際には、周辺状況の詳細を伝えることが重要です。
庭石を自分で処分する方法
業者への出費が気になるなら、自身で処分する方法も検討しましょう。ここでは庭石を自分で処分する方法について解説します。ただし無理をすると思わぬケガや事故に繋がる恐れがあるため、慎重に行ってください。
庭石を割って捨てる
大きな石を割り、なるべく細かくして捨てる方法です。作業時は十分なスペースを取り、ケガに注意して行いましょう。まずは以下の道具を揃えます。すべてホームセンターで購入可能です。
- ハンマー
- ハンマードリル
- セリ矢
- セットウ
- 安全メガネ
- 軍手
- 防塵マスク
- ヘルメット
大きな石を割る方法
まずは大きな石を割る方法を見ていきましょう。
- 石にドリルで穴を開ける
- 穴にセリ矢を差し込む
- ハンマーでセリ矢を打ち込んで砕いていく
まず、ドリルを使用して石に穴を開けていきます。この際ドリルの刃のサイズとセリ矢の大きさるのに時間がかかることも。できるだけ深く穴を開けるのがポイントです。
次に、セリ矢の先を開けた穴にしっかりと差し込みます。そして、ハンマーを使って徐々にセリ矢を深くまで打ち込んでいきます。
かつ確実にセリ矢を打ち込むことで、石が割れるようになります。石にヒビが入ってきたら、バールなどを使って岩を割りましょう。
小さな石を割る方法
小さな石を割る場合、「コヤスケ」と呼ばれる石用のハンマーを使うとよいでしょう。コヤスケはホームセンターで購入できます。使用する際はケガに注意し、軍手や安全メガネを装着しましょう。
コヤスケは以下の手順で使用します。
- 石の割りたい部分にコヤスケを当てる。石に溝があれば、それに沿うと割りやすい
- コヤスケを当てたら、上からハンマーで叩いて割る
石には「石目」と呼ばれる細かな溝が入っていることがあります。石を割る際は石目に注目すると、小さな力でも簡単に割れますよ。
道具を使い移動させて処分
今ある場所に置いておくのが難しい庭石は、移動させる方法があります。特に庭の敷地が広い場合、別の場所に石を移動させれば解説する場合もあるでしょう。
庭石の移動は難しい作業ですが、小さいものであれば可能です。その際に必要な道具や方法を紹介します。
庭石を移動するのに必要な道具
- 鉄パイプ
- 麻袋
- 支点となるコンクリートブロック
鉄パイプを使った方法では、庭石の下に鉄パイプを潜り込ませ、テコの原理を利用して移動させます。支点となるコンクリートブロックや石を使って、安定させながら移動させることがポイントです。
麻袋を使った方法では、庭石を麻袋の上に載せ、複数人で持ち上げて移動させます。移動先に着いたら、庭石を地面に置いて麻袋を取り除くと石が進んでいきますよ。
ただし、庭石が大きすぎたり埋まっている場合は、移動が難しくなります。
無理をせず専門業者への依頼が安全です。
運搬や積み込みの方法
庭石をトラックに積み込んで運ぶ場合、大きさや重さ、そして庭から家の入口までの距離など、様々な条件を考えた上で行いましょう。
庭石を運び出し、車両に積み込む際には、一般的にクレーンを使用します。クレーンを搭載した「ユニック車」やクレーン車が、現場にスムーズにアクセスできる環境であれば良いのですが、そうでない場合は別の方法を考えなければならないでしょう。
特に大きな庭石ほど、積み込みや運搬に手間がかかります。そのため事前に運搬方法を手配しておくことで、作業もスムーズに進むでしょう。
庭石・灯籠・大きな石の処分における注意点
ここでは庭石や灯籠といった大きな石を処分する際に注意したい点を解説します。大きな石の処分は容易ではなく、方法を誤れば犯罪になるケースも。正しい知識を持って捨てる必要があります。
ホームセンターは断られる可能性もある
石の処分を考えている方の中には、「近所のホームセンターで引き取ってくれるだろう」と考える方も多いでしょう。
しかし、多くのホームセンターでは不要な石や石材の引き取りを行っていないのが実情です。庭作りやDIYに活用することが多いホームセンターでも、石や土、砂などの回収は行っていないことが一般的です。
大きな石を捨てる際は、販売店に相談してもほとんどの場合、対応していません。別の方法を考えるのがよさそうです。
石・土でも山や川に勝ってに捨ててはならない
石や土を山や川に捨てるのは違法です。川や海、公園、田畑とはいえ、それぞれ管理者や所有者が存在します。そのため無断で庭石を捨てることは、不法投棄となるため行わないようにしましょう。
また未遂であっても、罰せられる対象とされることがあります。庭石の不法投棄は絶対に行わないようにしましょう。
土の処分方法についてはこちらの記事をご覧ください。
植木や伐採木ゴミがある場合は分別して処分する
庭の断捨離には植木や伐採木などのゴミも出てくる事もあると思います。
庭石などの処分を依頼する業者によっては、植木や伐採木などの処分ができないケースもあります。
不用品回収業者であれば、一緒に処分はできますが、依頼する業者に事前に問い合わせをしましょう。
伐採木の処分方法や植木の処分方法は下記の記事にて紹介していますので、併せてご一読してみてください。
業者には相見積もりを依頼
大きな石の処分を専門業者に任せるなら、必ず「相見積もり」を取りましょう。相見積もりなら競争が生まれるため、より良いサービスや価格を受けられる可能性がアップ。他にも以下のようなメリットがあります。
- 業者間の競争により、適切な価格で取引ができる
- 最適なサービスを選択できる
- 不適切な取引を防ぐこともできる
相見積もりを依頼する際には、急かされずに比較検討するために、先に相見積もりであることを伝えることが重要です。相見積もりをすることで、なお他社にも見積もりを依頼している旨を伝えれば、マナー違反には当たりません。
悪徳業者に注意する
中には悪質な業者も存在します。例えば以下のようなトラブルが多いです。
- 安価な処分を謳っておきながら、作業終了後に高額な請求を行う
- 無断で川や山に捨てるなどの不法投棄を行う
これらの業者に依頼した場合、庭石が不法投棄されてしまう可能性があり、依頼した側も罪に問われることがあります。
業者を選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。
- 事業主の登録がされているか
- 実績はあるか
- 見積もり後のキャンセルの可否
契約前に細部まで確認しましょう。また連絡を取る中で押し売りや費用の説明がぼかされているような業者は避けてください。
また不用品回収業者の中には、オフィスや拠点を明確に出さないものもあります。住所やホームページが不明、連絡先が携帯のみなどの特徴があれば、悪徳業者の可能性が高いでしょう。信頼できる業者かどうかを判断するためにも、所在地や情報の確認を行ってくださいね。無料回収を謡っている業者が、実際には後から高額な費用を請求してくることも。無料に惑わされないように注意しましょう。
庭石・灯籠・大きな石は不用品回収業者に依頼する
庭石の処分を依頼する際は、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。金額だけでなく、提供されるサービスや見積もり書の内容も注意深く確認しましょう。価格が少々高くても、充実したサービスや補償が付いている業者や、迅速な対応が期待できる業者を選ぶことが安心できます。
不用品か州の片付け侍は専門の回収業者として、庭石を含むあらゆる不用品の回収を行っています。作業はすべて回収スタッフが行うため、手間をかけずに処分できます。
不用品回収なら、ぜひ『片付け侍』にご相談ください。
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