ゴミ屋敷問題を相談する窓口・相談先は?住人が家族・近所などケース別に解説

家族の住む家がゴミ屋敷だったり、近隣にゴミ屋敷があったりするのは気分がいいものではありません。ニオイや害虫などの被害に遭う可能性もあります。

何とかしてほしい、何とかしたいと思っても、どうしていいのか分からないというのが実情です。

さらに、適切に対処しないと、家族間のトラブルや近隣トラブルにもなりかねません

ここでは、ゴミ屋敷について悩んでいるけどどうしていいか分からない方に、相談できる窓口や相談先を紹介します。

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ゴミ屋敷条例とは

ゴミ屋敷条例とは

2013年、東京都足立区において、全国で初めてのゴミ屋敷条例が制定されました。ゴミ屋敷条例はいわゆる通称であり、実際の名称は各自治体で違います。

多くのゴミ屋敷は法律に違反しているとはいいがたく、警察や司法の力では解決できません。そのため条例を制定し、ゴミ屋敷対策をする自治体が現れました。

お住まいの地域にゴミ屋敷条例があるかは、自治体に確認してください。

ゴミ屋敷条例とは、いわゆるゴミ屋敷に相当する家屋などに対して、行政指導を行ったり場合によっては住人に代わって強制的にゴミを撤去したりできる条例です。

どのような家、敷地がゴミ屋敷と判断されるかは以下の通りです。

  • 衛生上問題がある
  • 安全確保のために放置できない

人体等に危険のある有害なゴミが放置されていたり、害虫などが発生したりしている場合、衛生上問題があると判断され、行政指導の対象になり得ます。

ゴミ屋敷に対応する条例はこちらでより詳しく解説しています。

また、悪臭の発生、火災の危険性、あるいは通行に支障がある場合も、安全確保ができないとして行政指導の対象となります。

ゴミ屋敷に相当する家屋等があった場合、以下のような流れで対応します。

  1. 周辺住民からの相談・苦情
  2. 行政による現地調査
  3. 行政からの助言や指導
  4. 行政からの勧告
  5. 行政代執行

行政の調査が入った結果、ゴミ屋敷に相当すると判断された場合、行政からの指導が入ります。それでも改善が見られない場合、最終的には行政代執行により強制的にゴミが撤去されるのです。

実際には2015年に京都市において全国初の行政代執行が行われています。

ゴミ屋敷問題を相談する窓口・相談先

ゴミ屋敷問題を相談する窓口・相談先

ここでは、実際に周辺にゴミ屋敷が存在した場合、相談できる窓口や相談先を紹介します。相談窓口、相談先は以下の通りです。

  • 住人本人と話し合う
  • 自治体
  • 警察
  • 消防署
  • 大家・管理人
  • 弁護士
  • ゴミ屋敷片付け業者

相談窓口や対策方法は一つではありません。状況によって相談先を変えることで、効果的に対策できるでしょう。

ゴミ屋敷住人が家族なら本人と話合う

ゴミ屋敷になってしまうのには、さまざまな理由が考えられます。もし、ゴミ屋敷の住人が家族であるならば、まずは本人とよく話し合いましょう。

ゴミ屋敷になってしまう原因の一つに、住人本人の精神的、身体的な疾患などが挙げられます。

考えられる主な疾患等

  • 認知症
  • セルフネグレクト
  • 溜め込み症
  • 体力・気力の低下

精神的、身体的な疾患などでゴミ屋敷になってしまっている場合は、家族が協力することで改善される可能性があります。

話をよく聞き、ゴミ屋敷になっている原因が分かれば、改善方法も見えてくるかもしれません。

話をよく聞き、ゴミ屋敷になっている原因が分かれば、改善方法も見えてくるかもしれません。

ゴミ屋敷住人が知人・友人ならその人の家族

ゴミ屋敷の住人が知人だった場合、住人の家族に相談してみるのも一つの方法です。住人の家族とも親しい場合は、一緒に改善方法を考えるのもよいでしょう。

ただしゴミ屋敷の住人は家族と疎遠になっている場合も。そのような場合は、家族への相談は避けるのが無難です。

ゴミ屋敷条例があるなら自治体

お住まいの地域の自治体にゴミ屋敷条例があるならば、自治体に相談しましょう。自治体への相談がなければ、行政は動けないからです。

相談を受けた自治体は、まず現地調査をします。その結果、衛生面や安全管理が不全であり、ゴミ屋敷に相当すると判断されれば、住人に対してゴミの撤去等の指導を行います。

それでも不全な状態が改善されない場合、勧告のうえ、行政が強制的にゴミの撤去等を行う行政代執行が行われます。

改善までに時間はかかりますが、行政が行ってくれることで周辺住人の心理的身体的な負担は少なくなるでしょう。

交通の妨げになるのであれば警察

法律に違反していると思われるゴミ屋敷の場合、警察が窓口になることも。法律に違反している場合とは、以下のようなときです。

  • ゴミが敷地からあふれている
  • ゴミが公道にはみ出し、交通の妨げになっている

ゴミが敷地内には収まらず、公道にはみ出している場合は、道路交通法違反となる可能性があるため警察に相談しましょう。

ただし、警察は敷地内のゴミについては手を出すことができません。あくまでも法律に違反している場合、あるいは実際に被害があった場合のみの対応となります。

そのため部分的な対応になりますが、公道にはみ出したゴミが思わぬ事故を引き起こす可能性も否定できません。早めの対応が望ましいといえます。

火災の危険性を感じるなら消防署

ゴミ屋敷に火災の危険性を感じる場合は、消防署に相談しましょう。消防署は消火活動だけでなく、火災を未然に防ぐ役割も担っています。

消防署に相談することで、消防署はゴミ屋敷の住人に対して火災の危険性を説明したり、指導をしたりしてくれます。

また、見回りの強化などにも対応してくれるため、不安は軽くなるでしょう。

ただし、消防署によるゴミの撤去は行えません。消防署も警察と同様、法律に違反していない限りは取り締まりを行えないからです。

ゴミ屋敷が火事になりやすい原因と事例はこちらの記事で詳しく解説しています。

賃貸物件なら大家か管理人

アパートなどの賃貸物件にゴミ屋敷になっている部屋がある場合、悪臭や害虫などの被害に遭いやすく、心が落ち着かないでしょう。

そのようなときは、大家あるいは管理人に相談しましょう。とはいえ大家や管理人にも、ゴミを住人に無断で撤去することはできません。

しかし、大家や管理人に相談することでゴミ屋敷住人に自ら苦情を入れる必要がなく、無用な近隣トラブルを防げます。

実際に被害が出ているなら弁護士

実際になんらかの被害に遭っている場合は、弁護士に相談しましょう。被害の状況や証拠を集めておくとスムーズです。

実際の被害(例)

  • ゴミ屋敷のゴミが私有地を超えている
  • ゴミ屋敷住人が騒音を出している
  • ゴミ屋敷住人とトラブルになっている
  • ゴミ屋敷住人に嫌がらせを受けている

ゴミ屋敷に関する被害は、一人だけでなく複数になることも。可能であれば周辺住民と協力し、被害の状況などをまとめておくとよいでしょう。

ただし弁護士への依頼には費用が発生し、金銭的負担は避けられません。。解決まで長期にわたる可能性もあるため、時間もかかることを覚えておきましょう。

本人に解決の意思があるならゴミ屋敷片付け業者

ゴミ屋敷住人に改善の意思はあったとしても、どこから手を付けたらよいのか分からない、自分では対応できないということも。

そんなときはゴミ屋敷片付け業者へ依頼するとよいでしょう。いち早く現地に駆け付け、作業も迅速。ゴミ屋敷の問題解決までスピーディに対応してくれます。

ゴミ屋敷片付け業者のなかには、ゴミの回収のみならずハウスクリーニングや消臭作業を行ってくれる場合も。

ただし、ゴミ屋敷片付け業者への依頼には費用がかかります。費用負担についても考慮しておく必要があります。

優良業者の多くは見積もり無料なので、まずは相談してみましょう!

ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃のおすすめ業者はこちらの記事で紹介しています。

ゴミ屋敷を放置することの近隣トラブル

ゴミ屋敷を放置することの近隣トラブル

ゴミ屋敷にはさまざまな問題が付きまといます。そのため、近隣とのトラブルも絶えないのが実情です。

  • 害虫や害獣によるトラブル
  • 悪臭によるトラブル
  • 騒音によるトラブル

具体的に見ていきましょう。

ゴキブリやネズミなど害虫・害獣問題

ゴミ屋敷に発生する可能性のある害虫や害獣には、以下のようなものがあります。

  • ゴキブリ
  • ハエ
  • ネズミ
  • カラス

食べ残しや飲み残しが放置されているゴミ屋敷の場合、ゴキブリやハエなどの害虫が発生している可能性があります。ネズミなどの害獣もいるかもしれません。

ゴキブリなどの害虫やネズミは、ゴミ屋敷だけにとどまらず近隣の住宅に侵入します

いずれも衛生面に問題があり、健康被害の心配があります。

また、見た目にも不快なため安心して暮らせないこともあるでしょう。

残飯が含まれたゴミが屋外にある場合、カラスが散らかしていく可能性も。景観が悪いだけでなく、さらに害虫や害獣を呼び込むことになりかねません。

ゴミ屋敷に発生する虫の種類と発生原因はこちらでより詳しく解説しています。

酷い悪臭

残飯はもとより、ゴミは臭います。さまざまなゴミのニオイが混ざり合い、カビなどが発生することで耐えがたい悪臭になってしまうのです。

ニオイがついてしまうため、洗濯物を外に干せないなどの問題があるだけでなく、不快なニオイが流れ込んでくるため窓を開けられなくなるといった事例も。

部屋の空気の流れがとどこおることで、健康にも害が及ぶ可能性も考えられます。

ゴミの騒音問題

あまり知られていませんが、騒音もゴミ屋敷にかかわるトラブルの一つです。特に集合住宅の場合、壁が薄いなどの関係で他の部屋の音がよく響きます。

そのため積み上げられたゴミが崩れる音や、ゴミの上を歩く音が耳に届いてうるさいと感じる場合があります。

しょっちゅうガサガサという音が聞こえて不快に思ったり大きな物音がして驚いたりして、家にいるのに落ち着いて過ごせないなどの悩みは、体にも負担が大きいといえます。

ゴミが道路・通路・共有部分に散乱

ゴミが道路・通路・共有部分に散乱

ゴミが道路にはみ出している場合、通行の邪魔になります。通行している人がケガをする可能性がありますし、場合によっては緊急車両が通行する際の妨げになるかもしれません。

集合住宅などの共用部分に及んでいる場合も同様です。通行の妨げになるだけでなく、非常時に通れないことで取り返しのつかないことになる可能性があります。

また、ゴミが散乱していることで管理の行き届かない地域と思われ、治安に影響する場合も。

ゴミ屋敷のゴミが敷地からはみ出し、公共の道路や共有部分などに及んでいる場合は、早めに相談することをおすすめします。

ゴミ屋敷の苦情・相談する時の注意点

ゴミ屋敷の苦情・相談する時の注意点

害虫や害獣による被害、火災の危険など、近隣にゴミ屋敷が存在すると、安心して生活を送れません。すぐにでも改善してほしいと言うのが本音ですよね。

しかし、苦情や相談をする場合は注意が必要。この注意を怠ると、トラブルに発展して事態が悪化してしまう可能性もあります。

ここからは、ゴミ屋敷について苦情や相談をする場合の注意点を二つ紹介します。

本人に直接クレームを入れない

ゴミ屋敷の住人が家族でもない限り、直接クレームを入れるのはやめましょう。ゴミ屋敷の住人は自身の敷地を埋め尽くすほどのゴミでも、大切に思っていることが多いのです。

そのため、処分するように伝えても、うまく伝わらない場合があります。場合によっては逆鱗に触れたかのように怒り出すことも。

そうなると、ゴミ屋敷の住人とのトラブルに発展してしまうばかりか、周辺住人を巻き込む騒動となりかねません。

早く対処してほしいと思っても直接クレームを入れることは控え、自治体等、しかるべき機関に相談しましょう。

勝手にゴミを捨てない

ゴミ屋敷からあふれるゴミは景観を悪くしますし、場合よっては通行の妨げになることも。だからといってゴミ屋敷のゴミを勝手に捨ててしまうと、罰せられる可能性があります。

例えゴミであっても、ゴミ屋敷の住人が「これは大切なものだ」言えば、それは財産です。そのためゴミを勝手に捨ててしまうことは財産権の侵害に当たります。

無用なトラブルを避けるためにもゴミを勝手に捨てることは避け、自治体などに相談することをおすすめします。

ゴミ屋敷住人への福祉的支援もある

ゴミ屋敷住人への福祉的支援もある

ゴミ屋敷問題はゴミ屋敷住人だけの問題ではありません。万が一火災になれば、積み上げられたゴミにあっという間に燃え広がり、周辺地域を巻き込んだ火災になる可能性があります。

また地震などの災害が起こった場合、被害が拡大してしまう可能性も。ゴミ屋敷問題はゴミ屋敷住人だけの問題ではなく、周辺住民の問題でもあるのです。そのため、ゴミ屋敷住人には福祉的な支援も用意されています。

  • 介護支援
  • 精神的支援
  • 経済的支援

それぞれ詳しく見ていきましょう。

介護支援

ゴミ屋敷の住人は高齢者の場合が多い傾向にあります。認知能力も体力も低下しており、自身でゴミ屋敷の片付けをするのは難しい状態です。

介護事業者がゴミ屋敷の片付けをすることはありませんが、介護を行うことでゴミの蓄積を防ぎ、ゴミ屋敷になることを防止します。

精神的支援

買い物依存症や溜め込み症などの精神的な理由でゴミ屋敷になっている場合は、介護を含め、見回りや相談員の派遣などの福祉的支援があります。相談員とコミュニケーションをとることで精神の安定をはかり、ゴミ屋敷になることを防ぐ目的があります。

経済的支援

ゴミ屋敷をなんとかしたいと思っても、経済的に困窮していては業者に依頼することもできません。そうするとゴミ屋敷のまま放置されることになり、なかなか問題が解決しないのです。

その場合、行政が経済的に支援することがあります。しかし、行政による経済的支援は税金によってねん出されます。そのため経済的支援を行っている行政は多くありません。

ゴミ屋敷の片付け相談なら片付け侍へ

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