ゴミ屋敷はADHDが原因?ゴミ・物が捨てられない原因と対策を紹介!

ゴミ屋敷や汚部屋の住人の中には、発達障害を抱えている人が少なくないことをご存じでしょうか。発達障害と言えば子どもの問題というイメージがあるかもしれませんが、実際には「大人の発達障害」という問題も注目されています。

その中でも、ADHD(注意欠陥・多動性症)は片付けが難しいとされ、多くの人が片付けに関する悩みを抱えています。しかし本人や周囲が気付きにくい場合もあり、「本人の努力が足りない」と思われがちです。

この記事では、ADHDの特徴や片付けられない原因、そして対策について解説しています。結論としては、発達障害だからといってゴミ屋敷化するわけではありません。発達障害の方向けの部屋の片付け方法も紹介していますので、お悩みの方は参考にしてみてください。

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ADHDとは

ADHDとは

ADHD(注意欠如多動症)は、発達障害の一つであり、主に以下の症状が多く見られます。

  • 注意が散漫になりやすい
  • 物をなくしやすく「不注意」が多い
  • じっとしていられない
  • 順番を待つのが難しい

など「多動性」「衝動性」といった特性が見られます。外見からはその特徴が分かりにくいことが多く、「衝動的に行動する」「忘れっぽい」「落ち着きがない」などの行動面の問題が、しばしば個人の努力不足と誤解されやすいという難点もあります。

そのため一般社会の中で平均的な脳の人よりも生活の中で困難を感じることが多く、片付けが上手くできないことも。その結果、部屋を散らかしてしまい、ゴミ屋敷かさせてしまうのです。

ADHDの人の家がゴミ屋敷化しやすいと言われる3つの理由

ADHDの人の家がゴミ屋敷化しやすいと言われる3つの理由

ADHDの人の家がゴミ屋敷化しやすいとされる理由は、主に三つあります。

  • 注意散漫で片付けられない
  • 日常的「な整理整頓が苦手だから
  • 特定のものにこだわりが強い
  • 衝動的な行動が多い
  • 継続することが苦手
  • 先延ばしのクセがある
  • 空間認知力が低い

順番に見ていきましょう。

注意散漫で片付けられない

ADHDの特性を持つ人は片付けに集中できず、途中で他のことを始めてしまいます。物の管理や把握が苦手で、整理整頓がうまくできないため、部屋中に物が散乱しやすく、どこに何があるのか把握できないこともしばしばです。

また、ゴミ出しの日に合わせてゴミをまとめても、その日には忘れてしまうことがよくあります。何週間もゴミ出しができず、室内にゴミ袋が溜まってしまうこともあります。

日常的な整理整頓が苦手だから

ADHDの特性を持つ人は日常的な整理整頓が苦手な傾向にあります。ゴミ出しや分別のルールが理解できないためにゴミ出しができないケースも。

同様に、「うまく片付ける」「物をあるべき場所に収める」ということができず、片付けられないことが多いのです。

このような特性が重なり、結果としてゴミ屋敷化しやすくなります。

特定のものにこだわりが強い

まず、注意散漫で片付けが苦手なため、掃除を始めても出てきた漫画や雑誌、思い出の品に気を取られてしまい、片付けが進まなくなります。

またネットで買い物を始めてしまうこともあります。嫌なことや面倒なことを避けて先延ばしにするため、使ったものを片付けずに放置し、物が溜まり続けてしまうのです。

衝動的な行動が多い

まず、注意散漫で片付けが苦手なため、掃除を始めても出てきた漫画や雑誌、思い出の品に気を取られてしまい、片付けが進まなくなります。

またネットで買い物を始めてしまうこともあります。嫌なことや面倒なことを避けて先延ばしにするため、使ったものを片付けずに放置し、物が溜まり続けてしまうのです。

継続することが苦手

ADHDは脳の判断や抑制を司る部分の機能が低下しているため、行動や思考のブレーキが効きにくくなる特性があります。

そのため思いついたことをすぐに行動に移したり、他のものに注意が向くとそちらに意識を持っていかれてしまい、集中力が続きません。

さらにADHDにはワーキングメモリーの弱さという特性もあります。ワーキングメモリーとは以下の二つの脳の仕組みです。

  • 情報として聞いたことや考えたことを、一時的にとどめておく記憶の“置き場”としての機能
  • 情報を整理して実行に移す“作業場”としての機能
  •  

これらの機能が弱いため、作業中に別の情報が入ってくると最初の作業のことを忘れてしまうことも。

その結果、複数のことに同時に注意を払えず混乱してしまうことがありますそのため一つの作業に集中しづらいくなり、片付けも上手くいかないのです。

先延ばしのクセがある

ADHDの傾向のある人は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンのレベルが低いことが広く知られています。ドーパミンはやる気を引き出し、物事に取り組むために必要な物質です。

しかしこれが十分な量に達していないと、ガス欠の車のように、いくらアクセルを踏んでも動かない状態になります。

ゴミ屋敷の原因である「部屋を片付ける」「ゴミを捨てる」といった、数分でできるような作業を先延ばしにしてしまうのは、このドーパミンの不足が原因です。

決して能力的に不可能なわけではなく、脳の特性によってやる気を引き出しにくくなっているのです。

空間認知力が低い

デスク周りが物であふれ、毎日のように探し物をしている。ときどき注意されて片付けを始めるものの、すぐに元通り。自宅の部屋も同じ状態だといいます。

このような片付けベタは、ADHDの人によく見られる特性です。注意散漫なため、出したものを放置して他のことに気を取られてしまったり、資料や雑誌を読みふけってしまうことが多いといいます。

そんなADHDの人が片付けを苦手とするもう一つの理由は、空間認知能力の低さです。空間認知能力とは、物の形や大きさ、位置、間隔などの物体同士の位置関係を理解する能力を指します。

これが低いと、物がそこに入るかどうかの見当がつきません。

たとえ開いているスペースがあっても、そのスペースにどの程度の大きさの物が入るかを予測できないのです。そのため、物の整理整頓や収納が上手くできず、片付けが苦手となります。

物が捨てられない・掃除ができないのはADHDの可能性

物が捨てられない・掃除ができないのはADHDの可能性

ADHD(注意欠如・多動性障害)の人々は、以下の特性により物を捨てることや掃除をすることが難しく感じることがよくあります。

  • 注意散漫や衝動的な行動
  • 計画性の欠如

具体的には、片付けを始めても他のものに気を取られてしまい、掃除が中断されることが多いです。

またワーキングメモリーの弱さから、一度に多くの情報を処理することが苦手なため、どこから手を付ければいいのか分からず混乱してしまうことも。これらの原因が積み重なることで、部屋が散らかりやすく、ゴミがたまりやすくなるのです。

自閉スペクトラム症やアスペルガー症候群の可能性も

ADHDに加えて、自閉スペクトラム症(ASD)やアスペルガー症候群の人々も、物の管理や整理整頓に苦労することがあります。これらの発達障害を持つ人々は、以下の理由から物を捨てることが難しく感じることが。

  • 特定の物に対する強いこだわり
  • 変化に対する抵抗感

他にも感覚過敏や特定の手順にこだわる傾向があるため、掃除の作業自体がストレスとなり、避けがちになります。これが結果としてゴミが溜まる原因になることもあります。

ゴミ屋敷と発達障害は関係はこちらで更に詳しく解説しています。

ゴミ屋敷症候群=ADHDではない

ゴミ屋敷症候群はADHDの特徴と重なる部分がありますが、必ずしもADHDに限ったものではありません。ゴミ屋敷の原因は多岐にわたり、いが関係している可能性もあります。

  • 精神的なストレス
  • トラウマ
  • 抑うつ状態
  • その他の精神疾患

ゴミ屋敷症候群の背景にはADHD以外の複数の要因が絡んでいることが多く、一概にADHDだけが原因とは言えません。専門家による総合的な評価が必要です。

ゴミ屋敷と知的障害は関連性がある

ゴミ屋敷と知的障害には関連性があることが指摘されています。知的障害を持つ人々は、情報処理能力や問題解決能力が低いため、物の整理や掃除の手順を理解しにくいのが特徴。

そのため家族や専門家の支援がないと生活できないケースも少なくありません。支援が不足していると、生活環境が整わず、結果としてゴミがたまってしまうことがあります。

ゴミ屋敷の問題を解決するには、知的障害を持つ人々への適切な支援や環境が不可欠です。

ゴミ屋敷は様々な障害や病気と関連があると言われています。しかし障害や病気がなくても、性格やライフスタイルがゴミ屋敷に繋がっていることもあります。詳しくは「部屋を片付けられないのは病気?」の記事をご覧ください。

ADHDの人がゴミ屋敷化を未然に防ぐ方法

ADHDの人がゴミ屋敷化を未然に防ぐ方法

ADHDの人が部屋をゴミ屋敷にしてしまうのを防ぐには、以下の方法を試してみてください。

  • 断捨離をする
  • 物の置き場所を決める
  • 床に適当に物を置かない
  • 洋服の収納はハンガーを使う
  • ゴミ屋敷片付け業者を上手く活用する

それぞれについてくわしく見ていきましょう。

断捨離をする

ADHDの人が自宅のゴミ屋敷化を防ぐには、まずものの量を大幅に減らしてみましょう。定期的な片付けは難しいため、「週に1回は片付けの時間を設けよう」と決めても、長続きしないことが多いです。

一気にものの量を極端に減らしてしまえば、片付けの必要がなくなり、探し物をすることも少なくなるでしょう。特にADHDの方は、散らかった部屋で生活すると気が散りやすく、生活の質が低下します。

最近では「ミニマリスト」という言葉が注目されています。ミニマリストのように、部屋にものがほとんどない状態にしてしまえば、片付けのストレスから解放されるでしょう。

部屋に余白ができると、つい家具などを置いてスペースを埋めたくなるものですが、余白のある部屋は見た目もスッキリして美しいことに気付きますよ。

断捨離はスッキリして生活が快適になるだけでなく、様々なすごい効果があります。詳しくは「断捨離したら人生変わった!断捨離のすごい効果」の記事をご覧ください。

不要なものを捨てたり売却したりして、本当に必要なものだけを残すことで、一つ一つの道具や家具に対する愛着も深まります。

最初は辛いかもしれませんが、一度部屋をきれいにしてしまうと、汚すことに罪悪感が芽生え、きれいな状態を保てるようになります。

こうした環境づくりは、ADHDの特性に合った快適な生活をキープできるでしょう。

物の置き場所を決める

ADHDの人が整理整頓を上手にするためには、「使ったら戻す」というルールを徹底することが重要です。ADHDの人は、使った後すぐに次のことに関心が移りがちで、これが散らかってしまう最大の原因です。「使うことと戻すことをセットの行動として身につける」ことが、散らからない片付けの方法と言えます。

途中で中断する必要が出た場合でも、いったん元の場所に片付ける習慣をつけることが大切です。例えば、「その後すぐに再開するから」と思ってその場に置いたままにするのではなく、一度元の場所に戻すことで、片付けのスキルを身につけやすくなり、習慣化しやすくなるでしょう。

またテレビやエアコンのリモコンを探し回った経験はありませんか? ADHDの人は自分の部屋だけでなく、リビングや公共の場でも片付けが困難なことがあります。これを防ぐためのシンプルな方法は、モノの置き場所を決めることです。置き場所を決めてもなかなか守れない場合は、リモコンの絵を置き場所に貼ると良いでしょう。視覚的な刺激を与えることで、少しずつ置き場所に戻す習慣がつきます。

一度にすべての置き場所を決めようとすると混乱してしまうので、まずは一つずつ置き場所を決めていくことをオススメします。少しずつ習慣化することで、片付けがよりスムーズに行えるようになりますよ。

床に適当に物を置かない

ADHDの方の部屋が片付かない原因の一つに、床に物を置いてしまう点が挙げられます。物を買った際に収納場所を決める習慣がなく、とりあえずテーブルや床に置いてしまうのです。

例えば、以下のような行動が部屋を散らからせている可能性があります。

  • 帰宅して着ていたコートをイスにかける
  • カバンとカギは適当な場所に置く
  • 買ってきた雑誌を読んだ後は床に放置する
  • 届いた郵送物もとりあえずテーブルに置く

「とりあえず」置いた物が積み重なることで、部屋全体が乱雑になり、必要な物を見つけるのが難しくなってしまいます。

洋服の収納はハンガーを使う

バッグを床に置きっぱなしにしがちな方には、ハンガーにかける方法がおすすめです。片付けが苦手なこの方は、洋服を畳んで引き出しに入れるもが難しい傾向が。洋服がいつも家具や床の上に散らばっていると、着たい服がすぐに見つからず、見た目も悪いです。ハンガーなら服をかけてクローゼットに戻すだけなので、簡単に整理整頓ができるでしょう。

もしそれすら難しいと感じたら、段ボール箱に「トップス」「ズボン」「下着」などとラベルを貼り、該当する衣類を箱に投げ込むだけでもOK。

この方法ならば、洋服が散らかることなく、簡単に分類して片付けることができます。

ゴミ屋敷片付け業者を上手く活用する

どうしても自力での片付けが難しいと感じたら、プロの手を借りましょう。不用品回収業なら、手間をかけずにプロならではのスピードで部屋のゴミを回収してもらえます。

またプロの知識と経験により、大きくて重たいゴミもラクラク搬出。大きな家具などを個人で処分しようとすると面倒な上に、部屋への傷や汚れ気にする必要もありますが、プロの手に任せれば確実に対応してもらえますよ。

ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃のおすすめ業者をこちらの記事で紹介しています。

ADHDの人がゴミ屋敷を改善する方法

ADHDの人がゴミ屋敷を改善する方法

ADHDの方がゴミ屋敷を改善するためには、主に以下の方法があります。

  • 家族や友人などに頼る
  • 不用品回収業者といった専門家に相談する

片付けに苦労する場合でも、家族や友人のサポートを得れば、スムーズに片付けられるかもしれません。また専門のゴミ屋敷片付け業者に依頼することも効果的な方法の一つです。

家族や友人に頼る

ADHDの人がゴミ屋敷を改善する上で、家族や友人のサポートは非常に大切です。まずは身近な人に相談し、一緒に片付けを行ってみましょう。

作業の効率が上がるだけでなく、心理的な支えとなります。家族や友人は、片付け作業を助けるだけでなく、整理整頓のコツやアドバイスがもらえることも。

一緒に作業をすることで、楽しく取り組むことができ、モチベーションも保ちやすくなります。

ゴミ屋敷片付け業者に依頼する

ゴミ屋敷片付け業者に依頼することも、効果的な改善方法の一つです。専門の業者は、ゴミ屋敷の片付けに必要な知識や経験を持っており、迅速かつ効率的に作業を行うことができます。

ADHDの方が自力で片付けることが難しい場合や、時間や体力に余裕がない場合は、ゴミ屋敷片付け業者に依頼することを検討しましょう。

ゴミ屋敷の片付けなら片付け侍へ

ゴミ屋敷の片付けなら片付け侍へ

ADHDの人が片付けやゴミ屋敷の問題を解決したいと思ったら、まずは自分の特性を理解し、自己を責めずに前向きに取り組むことが重要です。まずは片付けの目標を低く設定し、少しずつ慣れていきましょう。

もし自力で片付けが難しい場合は、友人や家族、片付け業者などの支援を頼ることも考えましょう。一人で抱え込むことは状況を悪化させる可能性があり、精神的な負担が増えることも。まずは一度、誰かに相談してみるとよいでしょう。

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