本記事では、香水を適切に捨てる方法について詳しく解説します。
香水は、瓶や金具、液体などさまざまな素材が合わさって出来ている複雑なアイテム。
そのままゴミとして捨てたりは出来ないため「どうやって捨てれば良いの?」と悩んでいる方も少なくないでしょう。
・香水を捨てる6つの方法
・香水を分解する手順
・中身の適切な捨て方
・間違った処分方法
・香水を捨てる際の注意点
このような、香水を捨てるうえで知っておくべき有益情報を多数掲載しているため、本記事を読めば、香水を安全かつスムーズに捨てられるようになります。
香水の処分にお悩み中の方は、香水を適切に捨てるための参考書としてぜひご活用ください。
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香水の捨て方は6つ!香水は何ゴミ?
香水を適切に捨てる方法は主に6つあります。
- 分解して一般ゴミとして捨てる
- フリマアプリ・オークションサイトで販売する
- リサイクルショップへ売却する
- 香水・古着専門の買取業者に買い取ってもらう
- 必要としている人に譲る
- 不用品回収業者に引き取りしてもらう
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、自身にもっとも合うと思える方法を試してみてください。
中身・瓶・スプレーを分解して一般ゴミで捨てる
香水は、一般ゴミとして無料で捨てられます。ただし、丸々1本をそのまま捨てたりはできません。
香水は本体がガラス、スプレー部分が金属と、複数の異なる素材で構成されているからです。
ゴミとして捨てるためには、分解してからパーツごとに自治体の分別方法に応じて処分する必要があります。
お住まいの自治体によって分別のルールが異なるため、事前に自治体のホームページなどで分別方法を確認しておきましょう。
香水瓶・キャップ
香水瓶・キャップの主な分類区分は以下のとおりです。
- 香水瓶…あきびん・燃えないゴミ
- キャップ(金属製)…空き缶・燃えないゴミ・金属ゴミ
- キャップ(プラスチック製)…プラスチックゴミ・燃えないゴミ・燃えるゴミ
香水瓶の多くはガラスで出来ているため、ほとんどの自治体では「燃えないゴミ」や「あきびん」などに分類されるのが一般的です。
キャップ部分は、金属やプラスチックなど、香水瓶とは別の素材が使われているケースが多いため注意してください。
例えば、金属製のキャップが装着された香水瓶を「あきびん」として捨てた場合、回収してもらえない可能性が高いです。
自治体のルールに従い、パーツそれぞれの素材を確認してから捨てましょう。
スプレー部分
スプレー部分は、「金属製のヘッド」と「プラスチック製のノズル」で構成されている場合が多く、基本的に「燃えないゴミ」に分類されます。
なお、自治体によっては「金属ゴミ」として取り扱っている地域もあり、その場合はプラスチック製のノズルを分別する必要があるため注意してください。
中身(香水の液体)
香水の中身は、布やティッシュなどに吸い込ませてから「燃えるゴミ」として捨てます。
なお、香水はアルコールが多く含まれており、排水管を傷める恐れがあるため、キッチンシンクやトイレなどに流すのはNGです。
フリマアプリ・オークションサイトで販売する
香水の中身がある程度残っている、またはほとんど未使用の状態であるなら、フリマアプリ・オークションサイトで販売するのも有効です。
高額な商品が多い香水は、出来る限り安く手に入れたいと考える方も多く、開封済みでも売れやすい傾向にあります。
自分で価格を決められるため、リサイクルショップなどで売却するよりも高値で売れる可能性が高いです。
商品の説明文を考えたり、梱包や発送手続きをしたりと面倒な点が多く、実際に売れるまで時間がかかってしまうのが難点です。
リサイクルショップに買取してもらう
香水の買取に対応するリサイクルショップも多数あります。
フリマやオークションで売却する際のように、面倒な梱包や発送手続きをする必要もなく、店頭に持っていくだけで即現金化できるのがポイント。
買取価格の基準はショップによって異なりますが、ハイブランドの香水や、ほとんど未使用の香水であれば、高額査定も期待できるでしょう。
デメリットとしては、人気のない香水や、ボトルにキズがあるなどの場合は買取不可となるケースも多々あり、確実に処分できるわけではない点があげられます。
フリマアプリやオークション サイトで販売する場合は ・何年前に入手したのか ・どのような場所に保管して いたのか ・使用・未使用 など商品の情報を丁寧に掲 載すると見る方が安心して、 購入につながります。 また、たくさんある場合はま とめて出品するという方法 も有効です。
香水に特化した買取業者へ売却する
なるべく高額で香水を売りたいとお考えなら、香水に特化した買取業者へ売却するのがおすすめです。
実店舗はそう多くないですが、ネットで探せば専門の買取業者が多数見つかります。
香水の買取に特化している分、オールジャンルを扱うリサイクルショップよりも査定基準が緩い傾向にあり、高額で売れる可能性が高いです。
また、ジャンルを特化している買取業者は、香水ブランドごとの参考買取価格を公開しているケースも多く、大まかな売却額が事前に把握しやすいのもポイントです。
必要としている人に譲渡する
香水を捨てずに、欲しい人に譲る方法もあります。
身近に香水を欲している方がいないのであれば、「ジモティー」などの地域掲示板サイトで欲しい人を探すのも手です。
少々キズが入っていたり、中身が少なかったりしても、無料で譲るとアピールすれば、もらい手は見つかるでしょう。
ただし、掲示板サイトは取り引きの間を持ってくれるわけではなく、登録者同士による直接の取引が基本となります。
個人情報を盗むのを目的とした、悪質ユーザーによるトラブル事例も報告されているため、安全性に少々難ありな点がデメリットといえます。
身に付ける以外に香水を有効に使い切る方法もあります。スプレー部分を取り外してアロマスティックを挿せば、好きな香りのアロマディフューザーができます。
また、掃除のときに少しだけ布巾に振りかけて仕上げに拭きあげれば、ほんのり香りを楽しむことができます。(デリケートな素材には目立たないところで試してから使いましょう)
不用品回収業者に引き取りしてもらう
費用はかかりますが、もっとも手間なく簡単・確実に捨てられる方法といえるのが、不用品回収業者への依頼です。
分解・分別などの面倒な作業をする必要もなく、状態の悪い香水や大量の香水もまるごと回収してくれます。
電話1本で自宅まで回収に来てくれるため、ゴミ収集所やリサイクルショップなどに持ち込むような手間もかかりません。
難点としては、最低でも数千円の費用がかかるため、香水単品のみで利用するのは少々割高なところがあげられます。
しかし、不用品回収業者の多くは、大量の不用品を一定料金で回収する「積み放題パックプラン」を用意しているのがポイント。
処分したい香水が大量にある場合や、香水以外にもたくさん処分したい不用品があるという方におすすめの捨て方です。
香水と同じく使いきれずに溜まりやすく捨てにくいのがマニュキュアです。マニキュアの処分方法はこちらの記事で解説しています。
香水を分解・分別して捨てる手順
香水をゴミとして捨てるためには、分解・分別をする必要があります。
香水を分解・分別して捨てる手順は以下のとおり。
- 香水瓶とスプレー部を分離する
- 中身を処理する
- 処理した中身を燃えるゴミで捨てる
- 香水瓶・キャップ・スプレーを分別して捨てる
順を追って解説します。
なお、香水は引火性のあるアルコールを多く含んでいるため、分解をする際は絶対に火の元の近くで行わないようにしてください。
1.香水瓶とスプレー部を分離する
キャップを開け、香水瓶とスプレー部を分離しましょう。
香水の種類によって分離方法は異なりますが、スプレー部を反時計回りにまわすだけで簡単に外れるタイプもあります。
スプレー部が外れない香水の開け方
香水の中には、中身が不注意で散乱しないよう、スプレー部が簡単に外れないよう、固定されているタイプもあります。
こういったタイプの香水を分解する際は、「細めのマイナスドライバー」と「ニッパー」を用意し、以下の手順で外せます。
- 香水瓶とスプレー部の金具の隙間にマイナスドライバーを差す
- テコの原理を利用して金具を浮かせる
- 浮いた金具にニッパーで切り込みを入れる
- 金具のゆるみを確認したらゆっくりと外す
作業の際はケガをする恐れがあるため、必ず軍手や作業用手袋を装着したうえで行なってください。
2.中身を処理する
スプレー部が分離できたら、中身を処理します。
ビニール袋に不要な布やティッシュ、新聞紙などを敷き詰め、香水の中身を吸わせて処理する方法が、安全かつ簡単です。
香水の中身をすべて入れ終わったら、ビニール袋を縛って封をします。
3.処理した中身を燃えるゴミで捨てる
香水の中身が入ったビニール袋を、「燃えるゴミ」として処分します。
引火性のある危険物のため、放置したりせず早急に捨てましょう。
4.香水瓶・キャップ・スプレーを分別して捨てる
分解した香水瓶・キャップ・スプレーをそれぞれ分別して捨てます。
香水瓶は「あきびん」もしくは「不燃ゴミ」、スプレー部は「金属ゴミ」や「不燃ゴミ」など、自治体によって分別方法が異なります。
何ゴミに該当するか自治体のホームページなどで事前に確認し、各自治体のルールに従ってゴミ出しをしましょう。
こんな捨て方はNG!香水の間違った処分方法
ここでは、香水の間違った捨て方について解説します。
- 中身が香水瓶に入ったままの状態で捨てる
- 中身をトイレや洗面台に流す
- 分別せずに容器を捨てる
- 中身を外に撒いて捨てる
誤った方法で香水を捨てると、周囲に迷惑をかけトラブルに繋がる恐れもあります。適切な方法で安全に処分できるよう、対策としてぜひ目を通してください。
中身が香水瓶に入ったままの状態で捨てる
香水は、中身が入ったままの状態で捨てないようにしてください。
ゴミ収集の際に香水瓶が割れた場合、中身が周囲に散乱してしまいます。
香水の中身は引火性のある液体のため、周囲に散乱したら、何かの拍子に火災が生じる恐れがあります。
周囲に散乱するリスクを最小限に抑えるためにも、香水の中身は布などを敷き詰めたビニール袋に入れて処分しましょう。
中身をトイレや洗面台に流す
香水の中身を、トイレや洗面台に流すのはNGです。
香水に含まれるアルコール性分により、排水管が傷んだり、詰まったりするリスクがあるためです。
また、排水管にニオイが染み付いてしまい、トイレや洗面台にニオイが充満し、気分を悪くする恐れもあります。
分別せずに捨てる
香水のほとんどは、瓶やスプレー部などに異素材のパーツが組み合わさって構成されており、分別が必要です。
分別をせずにゴミとして出すと、自治体は基本的に回収してくれません。
回収されないと、強い香りを発する香水が長時間ゴミ収集所に放置され、近隣住民へ迷惑をかける恐れがあります。
不要なトラブルを避けるためにも、きっちりと分別をしたうえで処分しましょう。
中身を外に撒いて捨てる
香水の中身を外に撒いて捨てるのもNGです。
香水の多くはアルコールを含む引火性のある液体であり、外に撒いて捨てると、タバコの火などに反応し火災が発生する危険性があります。
また、散歩中のペットや草木に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。
近隣に大きな迷惑をかける行為のため、中身を外に撒いて捨てないようにしましょう。
香水を捨てる際の注意点
香水を捨てる際に、事前に知っておきたい注意点を解説します。
注意点①香水は時間が経つと劣化する
香水はいちど開封すると、外気や雑菌が入り込み、少しずつ劣化していきます。
明確な使用期限があるわけではないですが、開封後は1年ほどで使い切るのが望ましいとされています。
直接肌につけるアイテムなので、劣化したものを使うのは、肌トラブルを引き起こす恐れもありおすすめできません。
特に人に譲って処分しようと考えているなら、安全性を考慮し、数年以上前に使用した香水は渡さない方が賢明といえます。
いつも香水を余らせてしまう方は次に買う時からは一つ小さな瓶で購入してみてはどうでしょう。
自分の使い切れる量を買うことで無駄な出費を防ぐことができますし、香水を処分することもなくなります。
高価な香水はできれば新鮮なうちにフレッシュな香りを存分に楽しんで使い切りましょう。
香水の使用期限や寿命はこちらの記事でも詳しく解説ししています。
注意点②古くなくても中身が劣化している場合がある
香水は、開封してから1年ほどで使い切るのが目安とされていますが、保管状態によっては、半年も経たずに劣化するケースもあるため注意が必要です。
特に直射日光に当たる場所に保管していると、中身のアルコール分や油分が変質し、通常よりもはやく劣化する恐れがあります。
また、フタを開けっ放しの状態にしていると、空気に触れて酸化が進み、香りが変化する場合もあります。
比較的新しい香水でも、中身が劣化していたら売却処分が難しくなります。
売却処分を考えているなら、直射日光の当たらない場所へ、蓋をしっかり閉めた状態で保管するようにしましょう。
「使わない」と判断したら、なるべく早く手放すようにしましょう。そのまま置いておくと劣化するだけですが、欲しい方に使っていただければ香水も無駄になりませんね。
香水を纏めて処分したいなら不用品回収業者が簡単
香水は、アルコール分を含む液体のため、適切に処分をしないと火災や近隣住民に迷惑をかけるなどのトラブルが生じる恐れがあります。
ゴミとして処分するにも、分解や分別作業が必要になるため、意外と手間のかかるアイテムです。
「分解するのは面倒…」「時間をかけずにサクッと処分したい…!」と考えている方におすすめの方法が、不用品回収業者への依頼です。
分解・分別などの面倒な手間も必要なく、業者が自宅まで回収に来てくれます。
基本的に回収する個数の制限もないため、押入れに長年溜めていた大量の香水を、一気にまとめて処分したいときにも最適です。
香水を捨てるのが面倒に感じた際は、ぜひ不用品回収業者の利用を検討してみてください。
この記事の監修者
整理収納アドバイザー みのわ 香波さん
整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師
モノの持ち方と収納を見直すだけで暮らは劇的に変わります。
今あるモノを活かしたお片付けが得意。
お客様が暮らしに何を求めているのかを一緒に見つけて快適な住まいをご提案します。
公式サイト:https://www.hitsujiplanning.com
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