自身が育った実家や義理の実家が汚いことでストレスを抱えているという人は多いのではないでしょうか。とはいえ、まだ両親が住んでいる実家を勝手に片付けることはなかなか難しいと思います。
しかし、汚い実家を放置することで両親の健康被害や大切な思い出の品を紛失してしまう可能性があるのも事実。可能な限り早くキレイにすべきです。
そこでこの記事では、なぜ実家が汚くなってしまうのか、実家を片付けるための方法などをまとめました。
読んでわかること
・汚実家の原因
・実家の片付け方
・片付けるための注意点
この記事を読めば、実家が汚くなる原因や片付け方がわかるでしょう。汚い実家にストレスを抱え悩んでいるという人はぜひ最後までチェックしてくださいね。
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実家が汚いのはなぜか
まず最初に、実家が汚くなる原因について解説したいと思います。実家が汚くなる原因として考えられるのは以下の4つ。
- 片付けをする体力が衰えている
- 認知症などで判断力が鈍っている
- もったいないと思う性格
- セルフネグレクトになっている
これらの理由でなぜ実家が汚くなってしまうのか、確認してみましょう。
片付けをする体力が衰えている
まず、両親が歳をとり片付けをする体力が衰えている可能性があります。体力がなければ活動量や意欲が少なくなり、片付けが後回しになりがちです。
加齢による体力の衰えによって外出機会が減ったり、掃除する機会が減る高齢者は数多くいます。事実、事例るやロコモーティブシンドロームといった低体力高齢者は社会問題化しつつあるのです。
もし両親が片付けをする気力・体力がなくなった高齢者と同じであれば、実家の片付けをする体力がなく後回しにする可能性があります。そした後回しにし続けた結果片付けが進まずに実家が汚くなってしまうでしょう。
体力の衰えを予防するためにも、適度な運動を心がけてください。
認知症などで判断力が鈍っている
高齢化による問題は体力の衰えだけでなく認知面にも大きな影響を及ぼします。認知症になっていれば正常な判断ができず、汚くなっていてもなんとも思わないかもしれません。
認知症で判断力が鈍ってしまうと、汚いから掃除・片付けをするという正常な判断ができません。結果、実家が汚くなってしまう可能性があります。
認知症を防ぐためにも定期的に様子を伺ってください
認知症はゴミ屋敷になる原因でもあります。認知症とゴミ屋敷の関係はこちらで解説しています。
もったいないと思う性格
もし両親がもったいないと思う性格であれば、実家が汚くなってしまう可能性があります。生活に不要な物でももったいないと考え、どんどん不要品が増えていくからです。
実際、ゴミ屋敷を作ってしまう人の特徴として不要品を処分できないという物があります。もし両親がもったいないと思う性格で処分できない人であれば、実家が汚くなる可能性があるでしょう。
そのため、物を増やさないようにする工夫が大切です。処分できないのであれば、増やさないように促せば対処できます。
セルフネグレクトになっている
セルフネグレクトが疑われる状態であれば、実家が汚れていく原因といえます。セルフネグレクトとは、病気やショックな出来事が原因でセルフケアができなくなる状態。
ここでのセルフケアとは、身だしなみを整えることや食事、通院などを指します。掃除も例外ではなく、セルフネグレクトによって片付けられなくなる高齢者もいるのです。
セルフネグレクトの原因は多岐に渡り、上記の病気や不幸なライフイベントのほか、経済的困窮や社会的孤立などがあります。
原因は異なりますが、セルフネグレクトになった人は片付けなどができなくなる傾向に。そしてゴミ屋敷に繋がってしまうのです。
セルフネグレクトとゴミ屋敷の関連はこちらで詳しく解説しています。
実家が汚いことによるリスク
実家が汚れてしまう原因については解説したとおりです。では実際、実家が汚いことでどういった影響があるのでしょうか。
ここでは、汚実家のリスクを4つご紹介します。
- 衛生面が悪く健康被害になる
- 害虫などに刺される
- アレルギー反応が出てしまう可能性
- ケガの原因になる
大事なことなので、しっかりとチェックしましょう。
衛生面が悪く健康被害になる
家が汚くなることで衛生環境が悪くなり、健康被害を受ける可能性が高くなります。汚い家には大量のホコリ・ハウスダストがあるためです。
ホコリやハウスダストは皮膚炎や喘息・肺炎といった病気の原因になる物質。少量なら問題ないですが、過剰になると危険度が高まります。
ゴミ屋敷のような汚い環境であれば、通常よりもかなりリスクが高くなるでしょう。健康被害を避けるためにも、実家はキレイにしてください。
害虫などに刺される
汚い家にはダニやゴキブリといった害虫がつきもの。このような害虫に刺される被害も、汚実家のリスクといえるでしょう。
実際に、マダニに刺されることで引き起こされる病気でシックハウス症候群というものがあります。これは目や鼻の症状、疲れやすさや頭痛などの健康被害につながる病気です。
シックハウス症候群にはならなかったとしても、マダニに刺されるとその部分が痒くなり、皮膚炎を引き起こす可能性もあります。
以上のような症状はゴミ屋敷に群がる害虫によって引き起こされるもの。害虫が多い実家に住んでいると、健康被害のリスクが高くなります。
ゴミ屋敷に発生する虫を放置するとさまざまな健康被害を引き起こしますので、「ゴミ屋敷に発生する虫の種類と原因」は知っておきましょう。
アレルギー反応が出てしまう可能性
上述した症状のほか、アレルギー反応が出てしまう可能性もあるでしょう。ハウスダストはアレルゲンとしても有名な物質で、蕁麻疹やアレルギー性喘息の原因にもなりかねません。
そのほか、ネズミやゴキブリの糞によるアレルギーも確認されています。これらは全てゴミ屋敷特有のものであり、実家が汚ければ十分に考えられる症状です。
ケガの原因になる
実家が汚いと、ケガの原因にもなるでしょう。物が増えることで転倒などのリスクが高まるためです。
例えば部屋に物が溢れていて、足場が少ない部屋を想像してみてください。体力の低下した高齢者であれば物につまづいたり、狭い通路でバランスを崩す可能性は十分に考えられます。
また、積み重なった物が倒れてきた場合、その物に潰される可能性もあるでしょう。擦り傷程度で済めば良いですが、最悪骨折する可能性や当たりどころが悪ければ脳出血などの可能性も否定できません。
このようなケガのリスクは家がキレイであれば生じないものです。実家が汚い場合、ケガのリスクもつきまとうでしょう。
実家が汚いスピリチュアルな意味
「家の状態はそこに住む人の状態を映す鏡だ」という表現を聞いたことはあるでしょうか？これは実際のところ間違っておらず、キレイな家であれば運気も上がり住民も輝きやすいとされています。
言い換えれば、実家が汚ければ悪い物を引き寄せてしまい運気が下がるということです。不浄なものが身近にあり続けると、いくら前向きな人でも徐々に蝕まれていくことになるでしょう。
このようなスピリチュアルな意味を考えても、汚い実家にメリットはありません。少しでもキレイにする努力が必要です。
とはいえ片付けることは簡単ではないので、まずは簡単にできることから進めてみてください。例えば毎日換気をしてホコリを飛ばすなど、少しでもキレイにすれば良い運気も入り込んでくるでしょう。
汚い実家を片付ける手順
ここまで、汚い実家による影響について解説してきました。ここまで読んでいただければ、汚い実家に良い影響が全くないことがわかっていただけたでしょう。
ここからは、汚い実家を片付ける手順を解説していきます。その手順は以下のとおりです。
- 親の説得
- 捨てるもの・残すものの基準を決める
- 計画・道具の準備
- ゴミの回収日を確認する
- 玄関や勝手口を片付ける
- 一部屋ずつ片付けていく
- 掃除をする
それぞれの手順について解説していくので、最後まで確認してください。
親の説得
まず最初に必要なことは親の説得です。親の説得をしっかりとしておかなければ、家の片付けが進まないでしょう。
理由として、実家が汚い理由として親の性格的な部分が大きいためです。例えば物を捨てられない性格の場合、子どもにとってはゴミでも親にとっては大切なものかもしれません。
もし親の性格が物を捨てられない性格にも関わらず、子供が勝手に物を処分してしまうと親子関係が拗れてしまい、掃除させてもらえない可能性もあります。
また、片付けができたとしてもまた汚くなる可能性が高いです。なぜ片付けが必要なのか、片付けをしないとどうなるのかなどしっかりと話し合って、親を説得しましょう。
捨てるもの・残すものの基準を決める
親の説得が済んだら、捨てるものと残すものの基準を決めてください。基準を決めずに作業を進めると、なかなか作業が進まないかもしれません。
そもそも親が物を捨てられないから汚くなっているため、捨てるかどうか親に聞いても捨てないと答える可能性が高いでしょう。
しっかりと捨てるもの・残すものの基準を決めておき、基準を満たしたものは遠慮なく処分してください。そうすれば作業も進み、家も片付いていくでしょう。
基準を決める際にも親の説得が必要でしょう
計画・道具の準備
親を説得し、捨てるものの基準を決めたらいよいよ計画を立てていきます。大事なことは片付ける日にち・道具の準備を進めていくことです。
しっかりと計画を立てて計画どおり進めていかないといつまでも作業が進まない可能性があります。立てた計画どおりに作業を進めていければ、時間がかかることもないでしょう。
また、人に手伝ってもらう場合には手伝ってもらう日にちを合わせる必要があります。そのためにも、計画はきちんと立ててください。
また、片付けには大量に道具が必要です。大まか必要な道具は以下のとおりなので、参考にしてみてください。
| 道具 | 費用 | 用途 |
|---|---|---|
| ゴミ袋 | 200〜2,000円程度 | ゴミの分別 |
| 軍手 | 300〜600円程度 | 怪我防止・衛生管理 |
| 防塵用マスク | 200〜800円程度 | 埃・粉塵の吸い込み防止 |
| 防塵用メガネ | 1,000円前後 | 目の保護 |
| エプロン | 1,000円程度 | 服の汚れ防止 |
| 新聞紙 | 無料〜200円程度 | 破片・割れ物の分別用 |
| ビニール紐・ガムテープ | 400円程度 | 本・雑誌の分別 |
| ダンボール | 無料〜1,000円程度 | 収納 |
| 雑巾・ほうき・ちりとり | 500〜2,000円程度 | 掃除用 |
| 洗剤 | 500〜1,000円程度 | 汚れ落とし用 |
ゴミの回収日を確認する
計画を立てたら、ゴミの回収日も確認します。ゴミの回収日にきちんとゴミ処理しないと、片付けが進まないためです。
特に可燃ゴミや不燃ゴミ・粗大ゴミの日はしっかりと確認しましょう。特に可燃ゴミはニオイの元にもなりますので、確実に処理するようにしてください。
玄関や勝手口を片付ける
ゴミの確認や計画の立案が終わったら実際に家の片付けに入ります。片付ける際には、まずは玄関や勝手口の掃除を始めてください。
玄関や勝手口はゴミを捨てにいく際に必ず通るため、通りづらいとゴミの搬出が難しくなります。それだけで片付けに手間取ってしまうため、最優先で片付けを進めていくべきでしょう。
人とゴミが通れるだけのスペースは確保してください
一部屋ずつ片付けていく
ゴミ搬出のための玄関・勝手口を片付けたら、一部屋ずつ片付けていきましょう。もし昔ながらの日本家屋のように各部屋がつながっているなら、玄関や勝手口に近いところから片付けていくことをおすすめします。
出口に近いところから片付けていけば、ゴミの搬出が簡単なためです。まずは簡単なところから片付けていき、片付けを進めていきましょう。
各部屋が分かれていて、廊下を通る作りになっている場合には片付けやすい部屋から片付けてみてください。おすすめはゴミが少ない部屋や小さな部屋です。
簡単な部屋から片付けていくことで、ゴミ屋敷の掃除が進んでいる実感を得やすくなります。片付けが進んでいるのがわかれば、片付けのモチベーションにつながるのでおすすめです。
掃除をする
ゴミの片付けが終わった後は、キレイに掃除しましょう。実家が汚かった期間が長いほど、ホコリやカビが多くあるはずなのでしっかり掃除してください。
ホコリやカビを残したままだと、健康被害のリスクが軽減できません。また、ホコリやカビが残っている家は汚いので住みやすいとはいえないでしょう。
そのため、掃除はしっかりとするべきです。洗剤なども使いながら、キレイにするように心がけてください。
自力での掃除が難しければ業者へ依頼してください
実家を片付けるときの注意点
ここまでは実家の片付け方を解説してきました。ここからは、実家を片付けるときに気をつけたい注意点を4つお伝えします。
- 親の生活しやすさを確保する
- 物を捨てるときは親の許可を取る
- 親が捨てられない性格なら捨てる説得も
- 思い出のものは最後まで残しておく
実家の片付けを進めていくうえで大事なことなので、それぞれ確認してください。
親の生活しやすさを確保する
親がまだ住んでいる実家を片付けるときは、親が住みにくくならないように注意しましょう。片付けるために親が住みにくくなるのであれば本末転倒です。
また、片付けているときに住みにくさを感じてしまえば、親が片付けをさせてくれなくなるかもしれません。親があっての実家なので、親が納得できなくなるようであれば無理な片付けを進めないようにしましょう。
物を捨てるときは親の許可を取る
物を捨てるときには親の許可を取ってください。ゴミだと思っているものが、親にとっては大事なものかもしれません。
親に嫌な思いをさせてしまうと、片付けさせてもらえなくなる可能性もあります。また、勝手に捨てられたショックが大きいと、そのショックで鬱や活動量の低下につながりかねません。
そのため、勝手に捨てることはないようにしましょう。
親が捨てられない性格なら捨てる説得も
親が物を捨てられない性格ならば、処分するために説得も必要です。説得しないまま捨てるともめる原因になりますし、捨てなければ片付けが進まないから。
片付けを進めていくうちに親としても物を捨てたくないと考えるかもしれません。その都度しっかりと説得してください。
親を説得するコツはこちら。
- 否定的な言葉を言わない
- 普段使わない部屋から片づける
- 拒否されたら時間をおいて説得する
- ゴミ屋敷のリスクを伝える
説得するときには「なんで片づけられないの？」といった否定につながる表現は絶対に避けてください。拒否される原因になります。
また、普段使わない部屋から片付けをはじめ、拒否されたら時間をおいて少しずつ説得しましょう。ゴミ屋敷によるリスクを伝えると、より説得しやすいです。omo
汚い実家をきれいにするためにも、物を処分することはなによりも大事なこと。親を説得してゴミを処分する許可を得てから片付けを進めていきましょう。
ケンカしないためにもきちんと説得してください
思い出のものは最後まで残しておく
アルバムや記念の服など、思い出のものは最後まで残しておきましょう。思い出のものを残しておくと思い出話に花が咲く可能性があります。
思い出話をしながら片付けると、意外と作業が進みます。また、思い出を口に出すことで踏ん切りがついて断捨離が進むケースもありました。
そのため、思い出の品はできるだけ残しておいてください。片付けを進めるためにも、必要なことです。
実家の片付けは業者に依頼する
ここまで実家を片付けるための方法を解説してきました。しかし、自力で片付けるのは大変そうだと感じた人もいるのではないでしょうか。
そんな人は、実家の片付けを業者にぜひ業者を利用してください。業者を利用する大きなメリットはこちらの2つです。
- ハウスクリーニングもしてくれる
- 短時間で片付けが終わる
それぞれ確認してみましょう。
ゴミ屋敷片付け・汚部屋清掃のおすすめ優良業者はこちらの記事で紹介しています。
ハウスクリーニングもしてくれる
業者に依頼することで片付けだけでなく、ハウスクリーニングまでしてもらえます。ハウスクリーニングまでしてもらえると、家がかなりきれいになるのでおすすめです。
特にゴミ屋敷では、普段目にすることのないような頑固な汚れもあります。そんな汚れは素人ががんばってもなかなかきれいにならないか、なったとしてもかなり時間がかかるでしょう。
しかし業者であれば頑固な汚れの掃除にも慣れていて、経験も知識も豊富です。そのため、時間をかけることなく素人よりもきれいにできます。
もしゴミだけでなく、汚れも目立つようであればぜひ業者への依頼を検討してみてください。きっと満足できるはずです。
短時間で片付けが終わる
業者を利用することでキレイになるだけでなく、自分で掃除するよりも短時間で終わらせられるメリットがあります。プロがすべて片付けてくれるので、早いうえに楽です。
もし片付けに時間がかかってしまうと、一度納得していた親も拒否してしまう可能性もあるでしょう。しかし、短時間で片付けしてくれるのであれば親が拒否する間もありません。
楽なうえに短時間でサッと片付けてくれるので、業者の利用は便利ですよ。
実家の片付けなら片付け侍へ
ここまで汚い実家を片付けるための方法をご紹介しました。ポイントは以下のとおり。
- 汚い実家は健康被害につながる可能性がある
- 実家が汚くなるのは体力や性格的な要素が大きい
- 実家を片付けるときには親を説得する必要がある
- 片付けるときには業者がおすすめ
実家が汚くなる原因は親の体力低下や性格の問題が大きな要素です。そんな汚い実家を放置することで健康被害が及び、まともな生活が送れなくなる可能性があります。
そのため、可能な限り早く片付けるべきです。しっかりと親を説得して、片付けることに納得してもらいましょう。
もし早く片付けをしたいなら業者へ依頼するのがおすすめ。業者であれば掃除に慣れていて、いくら汚い実家でもキレイに片付けられるからです。
とはいえ業者は無数にあり、どの業者を利用するか悩む人も多いはず。そんな人はぜひ不用品回収の片付け侍を検討してください。
片付け侍を利用するメリットは以下のとおり。
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