飲食店を閉店する際、経営者のみなさんを悩ませるのが「不要な備品をどう買取してもらうか」ということではないでしょうか。
その場合、どこの業者に頼むかで買取価格は変化してきます。
本記事では、買取業者を選ぶポイントから高く売るコツまで詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
飲食店の備品を買取してもらう方法
飲食店を閉店する場合、不要になったテーブルや椅子など、まだ使用できそうな備品は処分せず賢く買取してもらいましょう。
買取の方法としては、以下の3つがあるので詳しく解説していきます。
- リサイクルショップに備品の買取を依頼する
- 出張買取サービスを利用する
- 買取と廃棄の両方を行っている不用品回収業者
ぜひ、自分に合う方法を検討してみてください。
リサイクルショップに備品の買取を依頼する
もし、店舗近くにリサイクルショップがある方は、そちらを利用して備品の買取を依頼するという手もあります。
では、こちらのメリットとデメリットを紹介していきましょう。
メリット
- ノーブランドでも買い取ってもらえる
- 利益が得られる
デメリット
- 持ち運ぶ手間がかかる
- 査定に時間がかかることもある
リサイクルショップの営業時間内であればいつでも査定してもらえるので、自分の都合のいい時間に査定してもらうことが可能です。
特に、調理道具や鍋など自分で運搬しやすいものは先に買取に買取してもらうと、店舗の整理がしやすいでしょう。
すべてのリサイクルショップが業務用品を買取しているわけではないので、必ず事前に問い合わせてみましょう。
出張買取サービスを利用する
次は、店舗まで出張してくれる出張買取サービスを利用する方法です。
こちらもメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- 出張費用は無料
- 運搬する手間がかからない
デメリット
- 買取業者によって査定金額に差が出る
多くの出張買取サービスの場合、無料で店舗まで来てもらえます。
特に、自分で運搬できない厨房機器やテーブルなどの大きい備品、買い取ってもらいたい備品が大量にある場合にはおすすめの方法でしょう。
ただ、こちらも注意点が1つあり、買取金額は業者によって変化してくるので、時間がある方は複数の買取業者に査定依頼し、何社か比べてから依頼することをおすすめします。
買取と廃棄の両方を行っている不用品回収業者
最後は、買取だけでなく廃棄も一緒に行ってくれる不用品回収業者です。
こちらもメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- 買取だけでなく処分や片付けも行ってくれる
- 分別する手間がかからない
- 運搬する手間がかからない
デメリット
- 費用がかかる
閉店する際は、店内をすべて片付けてから撤去する必要があります。
すべて買い取ってもらえればいいのですが、飲食店の場合劣化して処分しなければならないものも多いため、自分で分別から処分まで行うと大変な手間がかかるでしょう。
ただ、不用品回収業者なら分別から処分、買取まで一貫して行ってもらえます。
特に閉店時はすることが多いので、少しでも楽に効率よく片付けると閉店作業もスムーズに進むでしょう。
飲食店閉店時の買取・売却対応について
飲食店を閉店する際、皆さんが考えるのは少しでもコストを削減し、できるだけ高く買い取ってもらいたいということではないでしょうか？
そこで、以下2つのポイントを意識してみてください。
- 買取収入で閉店コストの圧縮しよう
- 居抜き売却か買取業者に依頼するか決める
買取収入で閉店コストの圧縮しよう
賃貸物件の場合、アパートと同じで店舗を契約前の状態に戻す原状回復が必要です。
解体費用の相場としては、以下のようになります。
| 1坪 | 3〜6万円 |
一般的な広さの店舗では、おそらく100万円ほどかかってしまうのが現実です。
※解体費用は立地や構造にも左右されます。
そこで、まだ使用可能な備品は処分するのではなく買取してもらうのがおすすめです。
少しでも収入を得て、その費用を閉店コストにも当てられるので、とても効率的な方法と言えます。
居抜き売却か買取業者に依頼するか決める
店舗の売却方法として、「居抜き売却」と「買取業者」この2つを検討してみましょう。
居抜き売却
まずは、居抜き売却という方法です。
居抜きとは？…店舗の内装や設備がそのままの状態で買取する方法になります。
この「居抜き売却」のポイントは以下の4つです。
- 売る方も買う方もメリットがあるので店舗を譲渡する際は大半が行う
- 原状回復する必要がない
- 要らない備品を運搬する手間もかからない
- 閉店コストを抑えることが可能
ただ、居抜き売却する際は必ず管理会社に相談し許可を得ましょう。
居抜き売却する際は、閉店後ではなく営業中に売却の案内を出しておくことで、買取後のイメージを持たせやすいのでおすすめです。
買取業者
次は、買取業者に依頼する方法です。
買取業者に依頼する際はどこでも良いというわけではなく、以下のような場合査定額が高くなるケースもあります。
- 飲食店の買取実績が多くある業者
- 厨房機器専門の買取業者に依頼する
その際は、備品の状態が査定に大きく左右されるので、日頃から手入れをしっかり行うのはもちろんのこと、査定前に故障している箇所を修理するなど、少しでも良い状態で査定に持ち込むようにしましょう。
また、買取業者を選ぶ場合時間に猶予があるならば、ぜひ何社が見積もりを取り査定額を比較するようにしてください。
飲食店で使用頻度の高いものも、査定額が高くなることが多いようです。
飲食店備品で買取可能なものの相場
飲食店で使用されていた備品を実際に買取してもらう場合、ある程度の相場がわかると閉店コストなども具体的にイメージがしやすいかと思います。
では、ここでは代表的な飲食店備品の相場を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
食器
まずは、飲食店に必ずと言っていいほど置いてある食器です。
相場としては、以下のような金額になります。
| ノーブランド | 1枚〜数枚で数百円 |
| ブランドの食器 | 数千円〜数万円 |
食器の場合は、ブランド品かどうかで査定価格も変化し、状態の良いブランド品だとより高額査定が見込めます。
食器の処分や買取についてより詳しく知りたい方は、食器の捨て方の記事をご覧ください。
冷蔵・冷凍機器
飲食店で欠かせない冷蔵庫や冷凍機器は需要も高く、特に高額で買取されることが多いようです。
相場としては、以下のような金額になります。
| 冷蔵コールドテーブル | 15,000〜70,000円 |
| 縦型冷凍冷蔵庫 | 25,000～140,000円 |
どこの買取業者のホームページを見ても、これらの機器は高額査定の対象となっているので、業者側も積極的に買取していることがわかります。
特に人気のメーカーは、以下の3社です。
- ホシザキ
- フクシマガリレイ
- 大和冷機
そのほか高額査定のポイントとしては、
- 製造年数が新しい機器ほど高額査定される
- 製造シールが残っているか
など、さらに温度管理破損がないかも大事なポイントになります。
製造シールは日頃の掃除で剥がれやすいので気をつけましょう。
長く冷蔵庫を使用し、10年以上経過しているものもあると思います。10年以上経過した冷蔵庫の買取は難しいですが、不可能ではありません。詳しくは10年以上前の冷蔵庫の買取の記事を参考にしてみてください。
オーブン・フライヤー
次は、唐揚げ店などで使用するオーブンやフライヤーです。
相場としては、以下のような金額になります。
| スチームコンベクションオーブン | 15,000～150,000円 |
| ガスフライヤー | 20,000円 |
こちらも高額査定のポイントは、
- パーツがすべてそろっているか
- 槽が割れていると値段はつかない
- 1槽13L～18Lは金額がつきやすい
- 状態が綺麗だと値段が付きやすい
など、特にスチームオーブンは5〜6段タイプのものが人気で、積極的に買い取ってもらえるでしょう。
洗浄機
高額買取が可能なものの1つに、食器洗浄機があります。
相場としては、以下のような金額になります。
| 食器洗浄機 | 20,000～180,000円 |
食器洗浄機の中でも、特にアンダーカウンタータイプや年式が新しいものほど高額査定が期待できます。
※アンダーカウンタータイプとは？…業務用では一番小さい食器洗浄機でカウンターの下にも設置可能
水を使用する機器なので、査定前に水垢などの汚れは掃除しておきましょう。
食器乾燥機については、食器乾燥機の処分方法の記事で処分方法・費用・買取について紹介しています。
テーブル・椅子・花瓶等
なかなか買取自体が難しいのが、テーブルや椅子、花瓶です。
相場としては、以下のような金額になります。
| テーブルと椅子セット | 数千円〜10,000円 |
| 花瓶 | 数千円〜100,000円 |
こちらはリサイクルや無料引き取りの対象となることが多く、もしアンティーク調のテーブルイスは1セット揃うだけで価値が出るでしょう。
また、花瓶の場合はブランドかどうかによって査定価格も変動するようです。
もし、ブランドかどうか分からない方も、一度査定に出すことである程度の価値を把握すると良いでしょう。
その他
そのほかにも、飲食店でよく使用される機器の相場を紹介します。
| リーチインショーケース（スライド式） | 7,000～80,000円 |
| 製氷機（95㎏まで） | 20,000～80,000円 |
リーチインショーケースの場合、扉に汚れや破損がないもので、製造年数が新しいほど高額買取されるようです。
※リーチインショーケースとは？…開閉扉のあるクローズ型ショーケース
フィルター掃除もしておくと、さらに高値で買取されるでしょう。
製氷器も冷蔵庫と同じく、ホシザキのものが高額買取の対象です。
飲食店の備品を高く売るポイント
飲食店の備品を売る場合、少しでも高く売りたいと思いませんか？
そんな方は、以下のポイントが必見です。
- 買取タイミングは春～夏が良い
- 買取査定前にキレイにしておく
- 複数業者の買取査定をしてもらう
- 出張買取をする業者に現物を見てもらう
では、それぞれ詳しく解説していきましょう。
買取タイミングは春～夏が良い
あまり知られていないのですが、買取にはタイミングがあります。
なぜかというと、飲食店の備品にも季節商品があり、例えば製氷機は暑い春夏にかけて需要が高まるので、その時期に売ると少しでも高値で買取が期待できます。
もし季節商品を買取に出すならば、ぜひ時期を考えて出すようにしてみてください。
買取査定前にキレイにしておく
どんなに人気のブランドであっても、汚れがあるだけで買取価格は下がります。
少し手間はかかりますが、ぜひ買取査定前の備品はキレイにしておきましょう。
まずは、日頃からきちんと洗って傷などつけないよう、最低限気をつけることが大切です。
複数業者の買取査定をしてもらう
少し手間はかかりますが、もし閉店まで時間があるのならば、ぜひ複数の業者に買取査定を依頼しましょう。
以下の2つは、買取を依頼する上でとても重要になってきます。
- どこの業者の査定が一番高額だったか判断できる
- 買取価格を交渉する際に役立つ
特に「交渉に役立つ」というのは、少しでも金額を上げたい方は必ず行ってほしいポイントなので、積極的に見積もりを依頼してみましょう。
出張買取をする業者に現物を見てもらう
最後は、出張買取する業者に現物を見てもらう方法です。
多くの業者は、
- 宅配買取
- 出張買取
- 店頭買取
この3つの買取方法に対応しています。
その中でも、出張買取は業者が店舗まで来てくれ、手数料もかからないパターンが多いようです。
自分で運べない冷蔵庫などの厨房機器は、店舗に来てもらい実際に現物を見てもらうことで、梱包や運搬の手間もかかりません。
閉店作業など忙しい方にはおすすめの方法となっています。
買取してもらえなかった飲食店の備品を処分する方法
長年使用していて汚れがひどかったり、破損がひどい場合は買取してもらえないことがあります。
その場合、以下の2つの方法で処分できるので、ぜひ参考にしてください。
- 事業系ゴミとして有料で処分する
- 不用品回収業者に処分を依頼する
事業系ゴミとして有料で処分する
まずは、事業計ゴミとして有料で処分する方法です。
会社など量に関係なく事業活動を通じて出たゴミは、家庭ゴミのように自治体では収集しないため、法に基づきすべて事業系ゴミとして処理する必要があります。
「事業系有料ごみ処理券」を貼り集積所に出し処分するのですが、以下の費用はかかってくるので自治体などに確認しておきましょう。
| 処理費用 | 500円〜3,000円ほど |
※サイズや自治体によって処理費用に差はあります。
持ち込み時間が決まっているため、事前に把握しておくと間違いありません。
不用品回収業者に処分を依頼する
- 自分で運搬するのが難しい
- できるだけ手間をかけたくない
- 費用はかかってもいい
- 処分するものが大量にある
という方は、不用品回収業者に処分を依頼するという方法がおすすめです。
こちらも、以下の費用はかかってくるので、事前に依頼したい業者に確認しておきましょう。
| 処分費用 | 5,000円〜15,000円ほど |
※サイズや自治体によって処分費用は異なります。
飲食店の備品処分と買取を同時にやるなら片付け侍へ
飲食店を閉店する際すべて買い取ってもらえたら良いのですが、なかなかそうはいかないようです。
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