一般的には、ケーキや冷凍の食品を買った時に付けてもらえる保冷剤。
「気付いたら冷凍庫に大量の保冷剤が溜まっていた」
こんなことありませんか?
この記事では、
・保冷剤の捨て方
・保冷剤の再利用法
・保冷剤処分に関する注意点
・大量の保冷剤の処分法
について解説します!
「大量の保冷剤をどう処分したらいいのか」
「再利用する方法はあるのか」
上記のような悩みがある方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
保冷剤の中身について
そもそも、保冷剤の中身とはどんな成分でできているのでしょうか?
結論から言うと、保冷剤の主な成分は水です。
水は98%を占めており、残りは高吸水性ポリマーでできています。
なかなか耳にしない高吸水性ポリマーですが、身近なところでは紙オムツなどにも使用されている成分です。
保冷剤の捨て方4選
保冷剤の中身について説明しましたが、では実際どのように処分すればよいのでしょうか?
その捨て方は4つに分けられます。
- 可燃ゴミで捨てる
- 破れた保冷剤も可燃ゴミで捨てる
- ハードタイプはプラスティックを分別して捨てる
- 不用品回収業者に依頼する
では、それぞれ詳しく解説していきましょう。
可燃ゴミで捨てる
通常、保冷剤は可燃ゴミとして処分することが可能です。
保冷剤の成分はほとんど水と説明しましたが、中身をトイレや排水口に流してしまうと高吸水性ポリマーが排水管の中で水分を吸収してしまい、結果として詰まる恐れがあります。
ですので、絶対に中身の液体を出さないで処分しましょう。
自治体によって捨て方は異なるため、事前に自治体のホームページを確認するなどルールを守る必要があります。
破れた保冷剤も可燃ゴミで捨てる
保冷剤が破れて液体が出てしまった場合も、絶対に排水口やトイレへ流すのは避けてください。
もし破れた保冷剤を処分する際は、液体を新聞紙などの紙に包んで処分しましょう。
ハードタイプはプラスティックを分別して捨てる
クーラーボックスなどに入れて使用する、プラスティックのハードタイプの保冷剤。
ロゴスというメーカーが代表的です。
こちらのハードタイプの保冷剤も、中身は水と高吸水性ポリマーでできています。
ですので、中身は新聞紙などに染み込ませ袋に入れて可燃ゴミとして処分し、外側の容器は不燃ゴミやプラスティック類として処分します。
プラスティックは自治体によって捨て方が違うので、事前に確認するといいでしょう。
不用品回収業者に依頼する
「冷蔵庫に使用していない保冷剤がたくさんある」
「ハードタイプの保冷剤の捨て方がわからない」
そんな方は不用品回収の専門業者に依頼するだけで、分別する手間や処分にかかる作業を全て行なってもらえます。
業者によっては依頼したその日のうちに引き取ってくれる場合もあるので、手間だけでなく時間もかからない捨て方です。
また、引っ越しなどで他にも処分したいものがある場合や、その捨て方がわからない場合など、全て一緒に引き取ってもらえるので、効率よく処分できる方法と言えるでしょう。
不用品回収業者に依頼するメリット・デメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
保冷剤の中身の再利用6選
保冷剤の中身はほとんどが水で残りは高吸水性ポリマーですが、その保冷剤の中身は再利用できます。
代表的な6つは、
- 消臭剤・芳香剤にする
- 植木や生花の保水剤にする
- お湯で温めてカイロ代わりに使う
- 凍らせて毛穴の引き締めに使う
- 凍らせて発熱時や熱中症などの対策に使う
- 簡易トイレとして使用する
以上です。
もし破けてしまった場合はぜひ活用してみてください。保冷剤には寿命もありますので、再利用する保冷剤が寿命ではないは確認しましょう。保冷材の寿命と使用期限はこちらの記事をご覧ください。
では、保冷剤の再利用方法をそれぞれ詳しく解説していきます。
消臭剤・芳香剤にする
保冷剤の中には、「消臭剤として使用できます」と記載されている商品もあります。
※水と高吸水性ポリマーが成分の保冷剤は消臭剤として使用することはできないので、注意しましょう。
消臭剤の作り方はこちらです。
【消臭剤の作り方】
- 保冷剤を常温に戻す
- 溶けてジェル状になったら袋を切り、空き瓶などに中身を移す
とても簡単でコストパフォーマンスがいいので、匂いが気になるトイレや玄関に置くのがおすすめです。
また、保冷剤で作った消臭剤にアロマオイルを加えれば、芳香剤として活用できます。
次は、その芳香剤の作り方です。
【芳香剤の作り方】
- 保冷剤を常温に戻す
- 溶けてジェル状になったら袋を切り、空き瓶などに中身を移す
- アロマオイルを数滴垂らす
芳香剤はトイレだけでなく、クローゼットやリビングにも置けるので、さらにコストパフォーマンスがいいエコな活用法だと言えます。
さらに芳香剤だけではなく、香りをユーカリやハッカにすると、今度は虫除けとして使用することも可能です。
空き瓶の内側にカラーペンで色を塗ると、芳香剤の中身に色をつけれます。
香りも見た目も、自分なりにアレンジすると楽しいかもしれません。
植木や生花の保水剤にする
次は、保冷剤を植木に敷き詰め植木や生花に利用する方法です。
やり方はとても簡単で、植木鉢の土の上に保冷剤の中身を敷き詰めるだけです。
時間と共に水が溶け出し土に浸透するため、旅行など水やりができない場合などにおすすめです。
稀に防腐剤を使用している保冷剤があるのですが、防腐剤は植物に悪影響を及ぼすので、できれば成分表示を確認してから植木などに使用しましょう。
また、植木だけではなくフラワーアレンジメントなどで使用するオアシスの代わりに使用できます。
※オアシスとは…不ラワーアレンジメントの際に使用する、花を生ける吸水スポンジのこと
使い方としては、グラスや花瓶の中に保冷剤の中身を入れてお花を生けるだけです。
保冷剤は水と違い弾力があるため、とても生けやすいというメリットがあります。
ただ、保冷剤も時間が経つと乾燥してしまうので、できればこまめに水を足すようにしましょう。
そうすることで長持ちします。
お湯で温めてカイロ代わりに使う
冷やすというイメージが強い保冷剤ですが、実はカイロ代わりに使用する方法もあります。
【カイロの作り方】
- 保冷剤が入る大きさの容器に40度ほどのお湯を注ぎます
- その中に保冷剤を入れ、暖かくなるまで待ちましょう
※保冷剤の袋の耐熱温度を超え爆発する恐れがあるので、40度以上の熱湯は絶対に使用しないでください。
布などに包んで目の上に乗せると、ホットアイマスク代わりになります。
火傷の恐れがあるので、直接目の上に乗せるのはやめましょう。
凍らせて毛穴の引き締めに使う
特に女性が嬉しいのは、保冷剤で肌を冷やして毛穴を引き締めるという活用法です。
そうすることで、毛穴だけでなくフェイスラインもすっきりします。
さらに、化粧水や美容液を塗った後に保冷剤を当てると、化粧水が肌の内側に閉じ込められ、より効果を実感しやすいでしょう。
また、脂肪は冷やすと燃焼しやすい褐色脂肪細胞に変化するため、とくに脂肪が気になる二の腕や太ももなどに当てて刺激してあげるのも効果的です。
※こちらも保冷剤を肌に直接当てると傷つける恐れがあるため、必ずタオルなどに包んで使用しましょう。
凍らせて発熱時や熱中症などの対策に使う
夏場など、もし熱中症になってしまった場合は、体を効果的に冷やす応急措置が大事になります。
太い血管が通っているわきの下や首の付け根を冷やすことで、体全体を冷やすことが可能です。
その際、身近にある保冷剤にタオルを巻いて使用するといいでしょう。
簡易トイレとして使用する
保冷剤の成分である高吸水性ポリマーのみを抽出することで、簡易トイレには欠かせない凝固剤の代わりを果たしてくれます。
小さい保冷剤3〜4個ほどで1回分のトイレとして使用可能です。
さらに、消臭入りの保冷剤を使用すると、消臭効果も期待できます。
では、さっそくその作り方と実際の使用方法について詳しく解説していきましょう。
【簡易トイレの作り方】
- 保冷剤の中身を容器に移します
- 取り出した保冷剤に塩をかけて5分放置(塩をかけることで水分が溶けて保冷剤の中身が液体状に)
- キッチンペーパーを使用し、液体を濾過させ水分と高吸水性ポリマーを分離させます
- 分離させた高吸水性ポリマーを1日ほど乾燥させます
抽出した高吸水性ポリマーは冷蔵庫で保管すると半年ほど保つため、災害時の備えとしてもぴったりです。
※ただ、常温で液体になるRO水タイプの保冷剤は簡易トイレには利用できないので、注意しましょう。
【簡易トイレの使用法】
- 便器にゴミ袋を被せます
- 先ほど抽出した高吸水性ポリマーをゴミ袋の中に入れます
- 排出が終わり高吸水性ポリマーが水分を吸収したらゴミ袋ごと処分します
※高吸水性ポリマーは配管を詰まらせてしまうため、必ず燃えるゴミとして処分しましょう。
作り方も使用方法も簡単なので、ぜひ作成してみてはいかがでしょうか?
保冷剤処分における注意点
保冷剤を処分する上で注意しなければならないのは、
- 水道に流してはならない
- 有害と書かれているものは再利用しない
- 子どもやペットの誤飲に注意
以上の3つです。
では、詳しく解説していきましょう。
水道に流してはならない
保冷剤の捨て方でも記載していた通り、保冷剤の成分は水と高吸水性ポリマーでできています。
ほとんど水だからといって中身をトイレや排水管に流してしまうと、高吸水性ポリマーが排水管の中で水分を吸収してしまい、結果的に詰まってしまう可能性があります。
また、大量の保冷剤を流すと修復工事が必要になることもあるので、排水管などに流すのは絶対にやめましょう。
保冷剤の中身を処分する際は新聞紙などに吸収させ、ゴミ袋に入れて処分するのがおすすめです。
有害と書かれているものは再利用しない
保冷剤を再利用する際に気をつけたいのが、有害と書かれているものです。
そういった保冷剤は冷凍庫に入れても固まらない場合があります。
直接触れたり誤飲してしまうと健康被害が出てしまうこともあるので、中身を出すなどの再利用は控えてください。
もし万が一口に入れてしまった際は、中毒110番というところへ相談してみるといいでしょう。
※中毒110番とは…化学物質(たばこ、家庭用品など)、医薬品、動植物の毒などによって起こる急性中毒について、実際に事故が発生している場合に限定し情報提供してくれる
子どもやペットの誤飲に注意
もし、子供が誤飲してしまっても大丈夫なように、保冷剤は人に害のない成分で作られています。
ただ、体中の水分を吸収してしまう恐れがあるなど、必ずしも安全とは言えません。
特にお子様やペットがいるご家庭での使用は、目に届かないようにするなど注意が必要です。
もし間違って口に入れてしまった際は、少量ならば問題ないとされていますが、念のため病院で診てもらう方がいいでしょう。
大量の保冷剤を捨てる方法
「長年貯めてきた保冷剤が大量にある」
という方は、多いのではないでしょうか?
そういった大量の保冷剤を処分する場合、
- 業務用なら産業廃棄物として捨てる
- 不用品回収業者に回収してもらう
以上の2つの捨て方を参考にしてみてください。
では、それぞれ詳しく解説していきます。
業務用なら産業廃棄物として捨てる
業務用の保冷剤は、すべて産業廃棄物として処分しなくてはなりません。
そもそも保冷剤には、成分や材質が異なるソフトタイプとハードタイプの2種類があります。
- 業務用のソフトタイプ保冷剤
私たちにも馴染みがある、ケーキなどの保冷として使用されるソフトタイプの保冷剤。
こちらは、廃プラスティック類と汚泥の混合廃棄物として処分しなくてはなりません。
- 業務用ハードタイプの保冷剤
業務用に多い、大きなプラスティックの容器に入った保冷剤。
こちらは、廃プラスティックと廃油の混合廃棄物として処分しなくてはなりません。
不用品回収業者に回収してもらう
家庭用と違い、大量に処分が必要になる業務用の保冷剤。
業務用の場合は正しく分別する必要があるため、大量にある場合はとても手間がかかることになります。
そんな時は、全て行ってくれる不用品回収業者に回収してもらう方法がおすすめです。
処分にかかる時間や手間を省けるだけでなく、引っ越しで保冷剤だけではなく冷蔵庫も一緒に処分したいという方は、すべて一緒に回収してくれます。
保冷剤を大量に処分したいという方は、ぜひ検討したい処分方法です。
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「保冷剤だけではなく他にも処分したいものがたくさんある」
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