パソコンモニターの処分方法に悩んではいませんか。PCモニターや液晶モニターは、パソコンおよびその周辺機器のリサイクルを推進する「資源有効利用促進法」に基づいて適切に処分しなければなりません。
この記事でわかること
・モニターの処分方法
・モニターの処分費用相場
・モニターを処分する際の注意点
そのまま粗大ゴミでは捨てられないため、注意してくださいね。今回は処分にかかる費用の相場や、注意すべきポイントも合わせてご紹介。モニターの正しい処分方法を知りたい人は、参考にしてください。
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目次
PCモニターとテレビ用モニターは粗大ゴミ・不燃ごみで処分不可
パソコンのモニターやテレビのモニターは、一般的な家庭ごみとして簡単に捨てることができません。
粗大ゴミや不燃ごみのカテゴリーに分類されることはなく、特別なルールに従って処分する必要があります。
モニターは、環境への影響やリサイクルの観点から特別な処分方法が定められているため、適切な手続きを踏んでリサイクルすることが求められています。
ここではPCモニターやテレビ用モニターの処分方法について、法律に基づいた処分方法を詳しく解説します。
PCモニターは資源有効利用促進法に基づき処分する
PCモニターの処分は、資源有効利用促進法に基づいて行わなければなりません。資源有効利用促進法は、パソコンやモニターなどの電子機器に含まれる貴重な資源を効率的に回収・リサイクルすることを目的とした法律です。
そのためPCモニターは一般の家庭ごみとして処分できず、メーカーや指定の業者によるリサイクル処理が求められます。
PCモニターを処分する際は、製造メーカーやパソコン3R推進協会などの指定されたリサイクル団体に引き取りを依頼するのが一般的です。
正しい処分方法によりリサイクル可能な部分は適切に再利用され、環境への負荷も軽減されるでしょう。
テレビ用モニターは家電リサイクル法に基づき処分する
テレビ用モニターは「家電リサイクル法」に従って処分する必要があります。家電リサイクル法には以下の家電が該当します。
- テレビ
- エアコン
- 冷蔵庫
- 冷凍庫
- 洗濯機
- 乾燥機
家電四品目に該当する家電を廃棄する際には、リサイクルしなければなりません。家電リサイクル法の目的は、家電製品に含まれる有害物質の適切な処理と、資源の有効活用です。
テレビ用モニターを処分する場合は、家電量販店や自治体の指定回収業者を通じ、リサイクル料金を支払うと適切に処理されます。テレビ用モニターは特に液晶やプラズマパネルが含まれるため、リサイクルの際に専門的な処理が必要です。
費用がかかるからとそのまま捨ててしまうと、不法投棄となります。不法投棄は犯罪であるため、行わないようにしましょう。
自治体によりPCモニターが小型家電リサイクル対象となる
一部の自治体では、PCモニターが「小型家電リサイクル法」に基づくリサイクル対象品目として扱われています。
小型家電リサイクル法は、使用済みの小型家電製品に含まれる貴金属やレアメタルを効率的に回収・再利用することを目的とした法律です。
自治体によっては、小型家電回収ボックスを設置しており、そこにPCモニターを持ち込んでリサイクルすることができます。小型家電回収ボックスは例えば以下の場所に設置されているのでチェックするとよいでしょう。
- 市役所
- 家電量販店
- 商業施設
対象となる品目や条件は各自治体によって異なるため、事前に自治体のリサイクルルールを確認するのがポイントです。
液晶モニターにPCリサイクルマークがあれば無料処分できる
PCモニターの中には、「PCリサイクルマーク」が付いているものがあります。PCリサイクルマークは、リサイクル料金が購入時にすでに含まれている製品であることを示しているのが特徴。そのため処分の際に追加料金を支払うことなく、無料でリサイクルが可能です。
PCリサイクルマークが付いている液晶モニターは、製造メーカーが責任を持って回収・リサイクルしてくれるため、処分時に費用がかからないのが大きなメリットです。
処分する際は製造メーカーに直接問い合わせるか、パソコン3R推進協会を通じて回収依頼をすることで、簡単に捨てられます。
液晶モニターの処分方法10選
液晶モニターを処分する際には、いくつかの方法があります。どの方法を選ぶかは、手間や費用、タイミングなどによって異なるため、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。以下に、液晶モニターの処分方法を10つ紹介します。
| 処分方法 | 詳細 |
| 家電量販店に持ち込み処分する | 液晶モニターを回収・リサイクルしてもらえる。 |
| 製造メーカーに引き取りしてもらう | 製造メーカーがリサイクル担当。回収窓口から依頼可能。製造元が不明な場合は他のリサイクル団体を利用。 |
| パソコン3R推進協会に引き取りしてもらう | オンライン手続きで、宅配便でモニターを送って処分可能。簡単な手続きでリサイクル完了。 |
| 不用品回収業者を利用して処分 | 液晶モニターを含む不用品をまとめて回収。手間をかけずに処分可能。業者によって料金が異なる。 |
| 自治体が提携している宅配回収で処分 | 自宅にいながらモニターを処分。回収キットを取り寄せて指定業者に送付するだけ。 |
| 自治体の小型家電回収ボックスに出して処分 | 公共施設やショッピングセンターの回収ボックスを利用可能。ただし、サイズに制限がある場合がある。 |
| リサイクルショップで売る | 使用できる液晶モニターはリサイクルショップで買取可能。最新モデルや良好な状態なら買取価格が高くなる。 |
| パソコン専門店に売る | ゲーミングモニターや高性能モニターは専門店で需要が高いため、適正な価格で買取が期待できる。 |
| フリマアプリ・オークションサイトで売る | 自分で価格を設定して取引。梱包や発送の手間がかかるが、手軽に処分可能。 |
| ジモティや知人・友人に譲る | 知人や地域の掲示板を通じて譲渡する方法。送料や処分費用をかけずに手放すことが可能。 |
それぞれくわしく見ていきましょう。
家電量販店に持ち込み処分する
多くの家電量販店では、液晶モニターの回収・リサイクルサービスを提供しています。店舗にモニターを持ち込むことで、簡単に処分可能です。例えば以下の家電量販店で回収や処分を行ってもらえます。
- ヤマダ電機
- コジマ
- ケーズデンキ
- エディオン
家電量販店によってサービス内容や料金が異なるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
ヤマダ電機
ヤマダ電機では、不要な液晶モニターを店頭で回収しています。リサイクル料金が発生する場合もありますが、手軽に持ち込んで処分できるのが特徴です。また新しいモニターを購入する際に引き取りを依頼することも可能です。
コジマ
コジマでも液晶モニターの回収を行っています。購入時に同時に引き取り依頼ができるほか、リサイクル専用の窓口が設けられているため、スムーズに処分を依頼可能です。
ケーズデンキ
ケーズデンキでは、液晶モニターを含む不要な家電の回収サービスを提供しています。店舗によっては、リサイクルの受付時間が決まっている場合があるため、事前に確認してから持ち込むのが良いでしょう。
エディオン
エディオンでも液晶モニターのリサイクルを受け付けています。新しいモニターを購入する際に引き取りサービスを利用できるほか、店舗でのリサイクル回収も可能です。
製造メーカーに引き取りしてもらう
液晶モニターを製造したメーカーがリサイクルを担当している場合もあります。製造メーカーによっては、回収窓口を設けており、直接依頼することでモニターを回収が可能です。
製造元が不明な場合や、メーカーが廃業している場合には、他のリサイクル団体への依頼を検討してください。窓口が分からない場合は、自治体でも相談できます。
パソコン3R推進協会に引き取りしてもらう
パソコン3R推進協会は、パソコンやモニターなどのリサイクルを促進するための団体です。この協会を通じて、液晶モニターの回収依頼ができます。
公式サイトから手続きを進めると、宅配便でモニターを送って処分が可能。簡単なオンライン手続きでリサイクルが完了するため非常に便利です。
不用品回収業者を利用して処分
不用品回収業者に依頼すれば、液晶モニターを含む不用品をまとめて回収できます。大型のモニターや複数の機器を一度に処分したい場合、手間をかけずに引き取ってもらえるのが大きなメリットです。
ただし業者によって料金が異なるため、事前に見積もりを依頼し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
自治体が提携している宅配回収で処分
一部の自治体では、宅配回収サービスを提携していることがあります。サービスを利用すると、自宅にいながら液晶モニターの処分が可能です。
回収キットを取り寄せてモニターを梱包し、指定された業者に送るだけで簡単に処分できます。自治体のホームページで提携している回収業者を確認できます。
自治体の小型家電回収ボックスに出して処分
多くの自治体では、公共施設やショッピングセンターなどに小型家電回収ボックスを設置しています。
ボックスに液晶モニターを持ち込んで処分が可能です。
ただしボックスに入るサイズに制限があるため、事前にモニターのサイズを確認してから持ち込みましょう。
リサイクルショップで売る
まだ使用できる液晶モニターであれば、リサイクルショップで買い取ってもらえることがあります。
特に最新のモデルや状態の良いモニターは、リサイクルショップでの買取価格が高くなる可能性があります。査定を依頼してみるとよいでしょう。
パソコン専門店に売る
パソコン専門店でも、液晶モニターの買取を行っていることがあります。特にゲーミングモニターや高性能なモニターは需要が高いため、専門店での売却を検討してみるのも一つの方法です。
専門知識を持ったスタッフが査定を行うため、高額査定も期待できます。
フリマアプリ・オークションサイトで売る
フリマアプリやオークションサイトを利用して、不要な液晶モニターを個人に売却も可能です。
アプリやサイトを通じて、自分で価格を設定し、直接購入希望者と取引できます。手軽に処分できる一方で、梱包や発送の手間がかかるため、状況に応じて検討するとよいでしょう。
ジモティや知人・友人に譲る
地域の掲示板サービス「ジモティ」や、知人・友人に不要な液晶モニターを譲る方法もあります。
譲渡先を見つければ、送料や処分費用をかけずにモニターを手放せます。特にまだ使えるモニターを持っている場合、再利用してもらえば環境にも優しいでしょう。
モニター処分の費用相場
液晶モニターの処分にかかる費用は、選ぶ方法によって異なります。たとえば、メーカーやパソコン3R推進協会を利用した場合のリサイクル費用は、基本的に無料か低額な費用で済むケースが多いです。
しかし、不用品回収業者に依頼する場合や、自治体のリサイクルサービスを利用する場合には、数千円から1万円程度の料金が発生する可能性があります。
またモニターの大きさや状態によってはリサイクルショップやパソコン専門店での買取も期待でき、処分費用を抑えられる可能性があるでしょう。
モニター処分における注意点
液晶モニターを処分する際には、以下の点に注意しましょう。
- 売るならモニターに寿命が来ているか確認する
- クリーンセンターに持ち込みしても断られる可能性も
- 処分ルールを守らないと罰せられる可能性がある
- 不用品回収業者は悪徳業者に注意する
注意点を事前に理解しておくと、スムーズかつ安全にモニターを処分できます。
売るならモニターに寿命が来ているか確認する
モニターをリサイクルショップやフリマアプリで売る場合、モニター寿命が来ているかを確認しておきましょう。寿命が近いモニターは、画面のちらつきや表示の不具合が発生しやすく、クレームが発生する可能性があります。
トラブルを避けるためにも、事前にしっかりと動作確認を行いましょう。動作が怪しい場合は、思い切って「ジャンク」として売るのもおすすめです。
クリーンセンターに持ち込みしても断られる可能性も
液晶モニターを自治体のクリーンセンターに持ち込んで処分しようとする場合、施設によっては受け入れを拒否されることがあります。
モニターは特定の処分ルールに従って処理しなければならないため、自治体の一般ゴミ処理施設では受け入れてもらえない場合があるのです。
事前に自治体のルールを確認し、正しい手続きで処分しましょう。
処分ルールを守らないと罰せられる可能性がある
液晶モニターの処分には、法律に基づくルールが存在します。家電リサイクル法や資源有効利用促進法を無視して勝手に処分すると、罰金やペナルティを科されるかもしれません。
不法投棄や適切でない方法で処分を行うことは法律違反となるため、必ず正しい方法でリサイクルを行いましょう。
不用品回収業者は悪徳業者に注意する
不用品回収業者を利用する際は、悪徳業者に注意が必要です。正規の手続きを踏まない業者に依頼すると、料金を不当に高額に請求されたり、回収したモニターを不法投棄されたりする危険があります。
信頼できる業者かどうかを確認し、事前に評判や口コミを調べておきましょう。
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