ゴミ回収業者の料金は？ゴミ収集業者との違いや業者選びのポイントを解説

不用品業者を選ぶ際、安心して任せられる業者を見つけるのは、なかなか難しいものです。業者の探し方や選び方について迷う方も多いでしょう。

今回は不用品の処理にかかる具体的な費用例や業者選びのポイント・注意すべき点について詳しく解説します。ゴミ回収業者に見積もりを依頼する際の参考にしてください。

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不用品回収業者とゴミ収集業者の違い

不用品回収業者とゴミ収集業者は、どちらも不要になった物を回収するサービスを提供している点です。しかし業務内容や運営の仕組み、提供されるサービスには大きな違いがあるため、注意しましょう。

比較	ゴミ収集業者	不用品回収業者
業務委託の有無	自治体から業務委託を受けている。	民間企業が運営し、自治体からの委託は受けていない場合が多い。
法令順守	廃棄物処理法に基づき、厳格な法令順守が求められる。	適正に運営する業者も多いが、違法業者が存在する場合があり、利用時に注意が必要。
回収品目	主に一般廃棄物（可燃、不燃、資源ゴミ）。	家具、家電、大量の衣類、特殊物品（ピアノ、金庫など）まで幅広い品目を回収可能。
分別の必要性	可燃、不燃、資源など、法律に基づく分別が必要。	分別の必要は基本的になく、依頼者の手間を軽減できる。
回収後の処分方法	焼却施設やリサイクル施設に運搬し、適正に処理。	中古品販売やリサイクルを通じて再利用を促進する場合が多い。
回収スケジュール	自治体が設定した固定の回収日（週1～2回など）に従う。	依頼者の希望に応じた柔軟なスケジュールで対応可能。即日対応や土日・夜間対応も行う業者が多い。
料金体系	基本的に無料（ただし大型ゴミや特定品目は有料の場合あり）。	サービスの内容によって料金が発生。追加費用がかかる場合もあるため事前見積もりが重要。
リスク	法令に基づいて運営されるため信頼性が高い。	違法業者に依頼すると高額料金や不法投棄のリスクがあるため、業者の許可証確認が必要。
利用シーン	日常的な家庭ゴミの処分。	引っ越し、大掃除、大量の不用品処分、特殊な品物の回収などに便利。

それぞれの特徴を理解し、状況に応じて利用するのがおすすめです。ここではそれぞれの違いに分けて詳しく解説します。

行政から業務委託か委託されていない業者か

ゴミ収集業者は通常自治体によって業務が行われており、行政から委託を受けて地域住民の一般廃棄物を回収しています。

一方の不用品回収業者は民間企業として運営されており、自治体からの委託を受けていない場合がほとんどです。

ゴミ収集業者は、市区町村が行う住民サービスの一環として、廃棄物処理法に基づき運営されます。このため法令順守が厳格であり、住民の生活環境を守る点を主な目的としています。

一方の不用品回収業者は、家具や家電など行政が通常回収しない品目も扱っており、便利さが売りです。特に引っ越しや大掃除などで大量の不要品が出る場合に役立つでしょう。

しかし全ての不用品回収業者が法律に則って運営されているわけではありません。中には、産業廃棄物処理の許可を持たない違法業者も存在し、高額な料金を請求するトラブルが報告されています。

分別回収かなんでも回収かの違い

ゴミ収集業者は、法律で定められた廃棄物分別ルールに従い、可燃ゴミや不燃ゴミ・資源ゴミなどの分類で回収を行います。

そのため分別が守られていない場合、回収を拒否されるケースも。また大型ゴミや危険物については、事前申し込みや別途費用が必要になるのが一般的です。

一方の不用品回収業者は、分別に関係なく幅広い品目を回収できる点が特徴です。古い家具や家電・大量の衣類はもちろん、ピアノや金庫のような特殊な物品まで対応する業者も多く、手間を大幅に減らせるでしょう。

また回収後の処分方法についても大きな違いがあります。ゴミ収集業者は、回収物を処理するため、焼却やリサイクル施設に運び込みます。

不用品回収業者は、再販可能な物品を中古品として販売したり、リサイクル業者と連携して再利用するケースも。不用品を無駄したくないなら、不用品回収業者への依頼がおすすめです。

回収日の違い

ゴミ収集業者は、自治体によって回収日が決まっています。例えば可燃ゴミや不燃ゴミの回収日は週に1～2回、資源ゴミは月に1回程度といった具合です。

地域ごとにスケジュールが決められているため、回収日を守らなければ、ゴミを処分できません。また粗大ゴミの回収は予約が必要なため、タイミングによっては希望日に回収できない可能性も。

不用品回収業者なら、依頼者の希望に合わせて取りに来てくれるケースが多いです。そのため引っ越し直前や大掃除後など、特定の日に大量の不用品を処分したい場合に便利でしょう。また緊急対応が可能な業者も多く、即日対応してくれる業者も少なくありません。

ただし、不用品業者を依頼する際は追加費用が発生する場合があるため、見積もりの段階で料金を確認すると安心です。

また土日祝日や夜間の対応も行っている業者を選べば、忙しい人でも利用しやすいでしょう。

不用品・ゴミ回収業者の料金の仕組み

不用品やゴミの回収を依頼する際「料金はどのように算出されるのだろう？」と疑問に思ったことはありませんか。不用品業者では、主に以下の点を考慮して料金が算出されています。

費用項目	説明	相場（参考）
基本料金	・ 業者が現場に出向くための固定費用。 ・ 地域や業者により異なる。 ・ 都市部では交通費や駐車場代が加算される場合あり。	数千円～1万円 ※「基本料金無料」を謳う業者も存在するが、他の費用に上乗せされる可能性も。
作業人件費	・ スタッフの作業時間に基づく費用。 ・ 大型家具や重い家電運搬の場合、複数人の人件費が発生。 ・ 階段作業や分解作業で追加料金が発生する場合あり。	1人あたり2,000円～5,000円/1時間
車両費	・ 不用品の量や車両のサイズに応じた費用。 ・ ガソリン代や移動距離による追加料金が発生する場合あり。 ・ 軽トラックは少量回収、2トントラック以上は大量回収向け。	・2トントラック: 1万5,000円～3万円 ・軽トラック: 5,000円～1万円
ゴミ処分費	・ 回収物の種類・量に基づく処分費用。 ・ 家電リサイクル法に基づくリサイクル料金（例: 冷蔵庫3,000円～5,000円）。 ・ 危険物処分の場合、特別費用が追加されることも。	・回収物に応じて異なる（冷蔵庫: 3,000円～5,000円、エアコン: 2,000円～3,000円など）

料金の内訳を把握しておくと、曖昧な請求や過剰請求を避けられますよ。ここでは基本的な内訳について解説します。

基本料金

不用品・ゴミ回収業者の料金には、まず「基本料金」が含まれます。基本料金は業者が現場に出向くためにかかる費用として加算されており、地域や業者によって金額が異なるのが一般的。

たとえば都市部では交通費や駐車場代が上乗せされる場合があり、地方に比べてやや高めになる傾向があります。

ただし一部の業者では「基本料金無料」と謳っている場合も。しかし他の費用（作業費や処分費）に上乗せする形で請求される可能性もあるため、総額で確認すると安心でしょう。

業者を選ぶ際は、基本料金が分かりやすく提示されているかをチェックし、不明瞭な料金の記載には注意しましょう。

作業人件費

回収作業を行うスタッフの人件費も、料金に含まれています。特に大型家具や重い家電製品の運搬が必要な場合、複数の作業員を手配するため、人件費がアップするケースがあります。

作業人件費は作業員1人あたり1時間単位で計算されるケースが一般的で、1時間あたり2,000円～5,000円程度が相場です。

たとえば階段を使った運び出し作業や分解作業が必要な場合には、追加料金が発生する可能性も。逆にエレベーターが利用可能で作業が簡易な場合には、費用を抑えられるかもしれません。

作業内容に応じた費用かどうかを、事前に見積もりで確認しましょう。見積もりの際には、追加作業が発生する可能性があるかどうかも確認しておくと安心です。

車両費

不用品やゴミの量によっては、運搬に使用する車両の費用も料金に含まれます。車両費は、軽トラックや2トントラックといった車両の種類やサイズによって異なり、おおよその以下の通りです。

• 軽トラックの場合は5,000円～1万円程度…少量の不用品回収にぴったり
• 2トン以上の車両の場合1万5,000円～3万円程度…大量の不用品を運搬する際に向いている

また車両費にはガソリン代や移動距離に応じた追加費用が含まれる場合があります。特に依頼先が業者の拠点から遠い場合や、回収物の搬入先が複数に分かれる場合には、割増料金が発生する可能性があるため注意が必要です。

ゴミ処分費

回収された不用品を処分するための「ゴミ処分費」も料金に含まれるのが一般的です。たとえば家電製品（冷蔵庫、エアコンなど）は家電リサイクル法に基づきリサイクル料金がかかります。冷蔵庫の場合は3,000円～5,000円程度、エアコンは2,000円～3,000円程度が相場です。

また木材やプラスチックなどの素材によって分別が必要な場合や、特定の処分方法が求められる場合には、さらに費用が加算されるケースも。

ただし悪質な業者は費用を取っておきながら不法投棄を行うケースもあります。許可を持つ業者に依頼することが、安心して利用するためのポイントです。

不用品・ゴミ回収業者の料金相場

料金の仕組みを理解したら、実際の相場も知っておきましょう。不用品・ゴミ回収業者の料金は、サービス内容によって異なります。それぞれの相場を以下で詳しく見ていきます。

カテゴリ	内容	料金相場
車両ごとの定額回収	・ 軽トラック：少量の家具や引っ越し後の不用品処分向け ・ 2トントラック：大量の不用品やオフィス移転後の処分向け ・ 定額制が特徴だが、追加料金が発生する場合あり	軽トラック：5,000円～1万5,000円 2トントラック：1万5,000円～5万円
単品ごとの回収	・ 少量の不用品や大型家電 ・家具の処分向け ・ 例：テレビ3,000円～7,000円、ソファ5,000円～1万円 ・ 冷蔵庫や洗濯機（リサイクル品）：3,000円～5,000円程度	3,000円～1万円
オプション料金	・ 階段搬出や分解作業：1,000円～5,000円 ・ 土日祝日・夜間対応：基本料金の20％～50％加算 ・ 遺品整理や特殊清掃：別途1万円以上	1,000円～1万円以上

車両ごとの定額回収料金相場

車両ごとの定額回収は、不用品の量に応じて料金が変わるプランです。軽トラック1台分、2トントラック1台分など、定額制でわかりやすい料金体系が特徴です。

一方、2トントラックでは1万5,000円～5万円が相場で、大量の不用品回収やオフィス移転後の処分などに利用されます。

ただし定額料金に見えても、実際には追加料金（人件費や処分費）が含まれることがあるため、事前に総額を確認しておくと安心です。

単品ごとの回収料金相場

単品ごとの回収料金は、少量の不用品や大型の家電・家具を処分したい場合に利用されます。たとえばテレビなら3,000円～7,000円、ソファは5,000円～1万円が相場です。

冷蔵庫や洗濯機のような家電リサイクル品は、リサイクル料金込みで3,000円～5,000円ほどかかります。

単品ごとに処分を依頼する場合、大量の不用品を処分する場合には割高になる可能性がありますが、処分したい不用品が少ない場合には向いています。

オプション料金相場

オプション料金は、通常の回収作業に加えて発生する追加サービスの費用です。たとえば以下のような料金を指します。

• 階段での搬出作業や分解作業…1,000円～5,000円程度
• 土日祝日や夜間対応…基本料金の20％～50％程度
• 遺品整理や特殊清掃などの専門的な作業…別途1万円～

オプション料金は、業者によって大きく異なるため、サービス内容を細かく確認し、不必要な追加料金が含まれていないかをチェックしましょう。

不用品・ゴミ回収業者の料金を安く抑える6つのポイント

不用品やゴミ回収業者を利用する際、料金を少しでも抑えたいと考える方は多いのではないでしょうか。費用を抑えたいのであれば、以下の点に注意しましょう。

• 回収依頼は早めにする
• 買取サービスがある業者に依頼する
• 複数業者から相見積もりをとる
• 繁忙期を避ける
• 自分でできるものは自分で捨てておく
• 近隣の業者に依頼す

ここでは無駄な出費を防ぐための6つのポイントについて詳しく解説します。

回収依頼は早めにする

不用品回収を安く済ませたい場合、早めの依頼がおすすめです。直前の依頼では、緊急対応費用やスケジュール調整費用が加算される場合が多く、料金が高額になりがち。

特に引っ越しや大掃除の際は、不用品が大量に出る可能性があるため、計画的に早めの段階で業者に連絡を取りましょう。

業者によっては、早期割引を適用してもらえるケースも。また早めに見積もりを依頼すれば、他の業者と比較しながら選ぶ時間も確保できるでしょう。早期対応を心がければ、余計な追加料金を抑えられます。

買取サービスがある業者に依頼する

不要になった物品の中には、まだ使える家具や家電、雑貨などが含まれているケースがあります。

物を単に処分するのではなく、買取サービスを提供している業者に依頼すると、回収費用を大幅に抑えられるでしょう。

買取を依頼すると、回収費用から買取額を差し引いてもらえることがあります。家電製品やブランド家具など、高価買取が期待できる品物は、事前に査定を依頼すると良いでしょう。

複数業者から相見積もりをとる

不用品回収業者の料金は業者によって大きく異なるため、複数の業者から相見積もりを取るのがおすすめです。相見積もりを取ると、おおよその相場を把握でき、自分にぴったりの業者を選べます。

また相見積もりを提示することで、業者と交渉もしやすくなり、割引や特典がもらえることも。一部の業者は「他社よりも高い場合はご相談ください」といった価格保証を行っているため、交渉次第でさらに安くなる可能性もあります。

ただし料金だけでなく、サービス内容や信頼性も注意して選びましょう。あまりにも安い料金を提示する業者には注意が必要で、悪徳業者の可能性があるかもしれません。

繁忙期を避ける

不用品回収業者には、繁忙期と呼ばれる時期が存在します。特に以下の期間は予約が殺到する可能性があるため注意しましょう。

• 3月～4月…引っ越しシーズン
• 8月～9月…夏休み後の片付け需要
• 12月…年末の大掃除シーズン

繁忙期を避けて依頼すれば、回収費用を抑えられるでしょう。また繁忙期以外では業者のスケジュールにも余裕があるため、料金が安く済むケースも多いです。たとえば、平日や午前中など、需要が低い時間帯の依頼も検討してみましょう。

自分でできるものは自分で捨てておく

業者にすべてを任せるのではなく、自分で処分可能なものは事前に片付けておくと、回収費用を抑えられるでしょう。

たとえば可燃ゴミや資源ゴミに出せるものは自治体の回収日に出し、大型ゴミも事前に自治体へ申請して処分することで、回収業者に依頼する量を減らせます。

また小型家電や古紙・衣類など、無料でリサイクル回収している施設を利用するのも一つの方法です。ゴミの量が少なくなるほど費用が安くなるため、少しの手間で費用の削減が期待できます。

近隣の業者に依頼する

回収業者の拠点から現場までの移動距離によって料金が変わるケースがあります。そのため依頼する業者はできるだけ自宅に近い場所を選びましょう。

また地域密着型の業者は地元のお客様を大切にするため、良心的な料金設定や柔軟な対応が期待できるでしょう。インターネットや口コミを活用して、近隣で評判の良い業者を探すのがおすすめです。

優良不用品・ゴミ回収業者を選ぶ3つのポイント

不用品や粗大ゴミを回収してもらう際、信頼できる業者選びは非常に大切です。優良業者を見極めるためには、以下のポイントを押さえましょう。

• 資格や許可証の有無を確認する
• 回収事例が豊富かどうか
• ネットの口コミを確認する
• 見積もりが明瞭かどうか
• 対応が丁寧で服装マナーがあるかどうか

それぞれ詳しく見ていきましょう。

資格や許可証の有無を確認する

優良業者かを判断するうえで、資格や許可証の有無は重要なポイントです。不用品やゴミの回収には、以下の資格が必要です。

• 一般廃棄物収集運搬許可
• 産業廃棄物収集運搬許可

資格を持たずに営業している業者は違法であり、不法投棄のリスクがあります。無許可の業者においては市区町村が注意喚起しているケースもあるため、利用しないようにしましょう。

特に家電リサイクル品を取り扱う場合は、リサイクル法に従った処分が求められるため、許可を持つ業者に依頼するのが確実です。

依頼時には、業者のホームページや営業所で許可証を確認することを忘れないようにしましょう。

回収事例が豊富かどうか

実績が豊富な業者は、様々な回収案件を経験しており、信頼性が高いと言えます。公式ホームページやブログで公開されている回収事例をチェックし、自分が処分したい品物に対応可能かを確認するとよいでしょう。

たとえば引っ越し後の大量の不用品処分や大型家具や特殊家電の回収・遺品整理など、対応可能な案件が幅広い業者は頼りになります。

さらに自社のホームページで事例の詳細が写真や説明付きで具体的に記載されているケースも。どのような作業を行っているかチェックしてみるとよいでしょう。

ネットの口コミを確認する

業者選びの際、インターネット上の口コミやレビューを参考にすると評判を確認できます。GoogleレビューやSNS・口コミサイトなどを活用し、実際に利用した人の評価をチェックしましょう。

ただし良い口コミだけを参考にするのではなく、複数の情報を見比べて総合的に判断するとよいでしょう。また業者の公式ホームページだけではなく、第三者のレビューサイトを見ても客観的な情報が得られます。

見積もりが明瞭かどうか

料金が分かりやすいかは、優良業者を見極める重要なポイントです。見積もり時に、基本料金や人件費・車両費・処分費など、細かな内訳を説明してくれる業者は信頼できるでよう。逆に、総額を曖昧にしたり、当日に追加費用を請求したりする業者には注意が必要です。

また複数の業者から相見積もりを取り、料金の比較を行うと、おおよその相場を把握できます。見積もりが無料の業者を選び、事前に詳細を確認しておくと、安心して依頼できるでしょう。

対応が丁寧で服装マナーがあるかどうか

業者の対応やスタッフのマナーも注意したいポイントです。初めての問い合わせ時の対応が丁寧でわかりやすい業者は、信頼できるでしょう。

また現場で作業するスタッフの服装や言葉遣い、態度もチェックしてみてください。制服を着用し、清潔感のあるスタッフが揃っている業者は、しっかりとした教育を受けている証拠といえます。

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