部屋の内外に積み上げられ密集したゴミは、ほんの小さな火種でも火事を引き起こす場合があります。万が一火が出れば、近隣を巻き込んだ大火災になる可能性も。
この記事ではゴミ屋敷がなぜ火事になりやすいのか、その原因をお話するとともに、実際の事例とその被害についても紹介します。
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目次
ゴミ屋敷は火事の原因がたくさんある
仮に近所にゴミ屋敷があった場合、多くの人は火災の心配をするのではないかと思います。「ゴミ屋敷は火事になりやすい」というのは、すでに共通認識なのではないでしょうか。
ゴミ屋敷が火事になる原因を見てみましょう。
可燃物が多く火が燃え広がる
ゴミ屋敷にあるゴミの多くは可燃ゴミ。食品関係のゴミや紙類、衣類などが日々の暮らしのなかで少しずつ溜まっていきます。
ゴミ屋敷で多いゴミの種類
- 食材の容器
- ペットボトル
- 袋類(紙・ビニール)
- 空瓶
- 空缶
- 段ボールなどの紙類
溜まったゴミは密接に積み上げられるため、火が出てしまうと火はすぐに燃え移り、あっという間に燃え広がってしまうのです。
放火のターゲットにされる
一軒家がゴミ屋敷になっている場合、ゴミは敷地ギリギリに積み上げられていたり、場合によっては道路にはみ出していたりします。
そういったゴミ屋敷は燃えやすいものが手に届くところにあるため、放火のターゲットにされやすいのです。
マンションやアパートがゴミ屋敷になっている場合、外にゴミが溢れることは少ないため、ターゲットにはなりにくいようです。しかし、可能性はあるため油断はできません。
小さな火種に気づかない
部屋にゴミが溢れてしまっている場合、小さな火種に気づくのは難しいでしょう。そのため、気づいた時には手遅れということもありえるのです。
また、火種をうんでしまう可能性も。コンセントの隙間などに溜まった埃から発火した場合、火が燃え広がるまで気づけないかもしれません。
タバコの火などにも注意が必要。落ちてしまった火種や火の粉は、最初はくすぶっていて気づかなくても、後に大きな火になってしまうことがあります。
ゴミ屋敷の火事で全焼した事例
ここからは実際に起こったゴミ屋敷の火災のうち、全焼した事例を紹介します。どんな火災であったのかや周囲の反応などからも、ゴミ屋敷で起こる火災がいかにこわいかということがよくわかります。
福島県いわき市の事例
引用 街ペディアいわき
- 発生時刻:2017年3月6日午後9時40分ごろ
- 住宅被害:木造2階建て1棟全焼
- 出火原因:不明
JRいわき駅からほど近い、国道6号線から出た炎は木造2階建ての住居を全焼して鎮火しました。詳しい出火原因は公表されていません。
出火元となった家は、住人の所有物が家のなかだけでなく外にも積み重ねられたいわゆるゴミ屋敷。住人は当時70代の男性で、出火当時は外出していたようです。
家の内外に積み上げられたゴミなどが歩道にまではみ出し、通勤や通学のさまたげになっていました。害虫やネズミも発生しており、衛生面も気がかり。そのため、近隣住人から行政へ相談していたようです。
近隣住人の話によると、2月末に住人男性立ち会いのもと国道6号線を管理する磐城国道事務所が歩道にはみ出したゴミ類を撤去したばかりでした。
近隣住人は何度も相談していましたが、防ぎきれず起こってしまった火災。ゴミ屋敷を放置しておくことの恐ろしさがわかります。
神奈川県平塚市の事例
- 発生時刻:2020年12月3日午後2時46分ごろ
- 住宅被害:全焼および近隣住宅6棟に延焼
- 出火原因:ガスコンロからビニール袋に引火
出火元の住宅は国道1号線のすぐそば。周辺にはマンションや一軒家、店舗なども多く存在しています。まるで住宅を覆い隠すようにゴミが積み上げられ、歩道にもはみだしていました。
ビニール袋に引火した炎は燃え広がり、消防車などが11台も出動するも周辺住宅6棟にも延焼する被害となり、火元住人を含む数名が病院に搬送されました。
11時間にわたって燃え広がったこの火災では、多くの近隣住人が避難を強いられ、不安な夜を過ごしました。
火事の恐ろしさ、ゴミ屋敷を放置しておくことの危険性をひしひしと感じますね。
福島県郡山市の事例(死亡)
引用 東スポWEB
- 発生時刻:2016年10月11日午後11時26分ごろ
- 住宅被害:木造平屋建て1棟が全焼
- 出火原因:不明
出火元になった住宅はゴミ屋敷として知られ、周辺住民は「いつか火事になるのでは」と不安を感じていました。この火災では住人と思われる男性1名の死亡が確認されています。
郡山市では2015年12月に「ゴミ屋敷条例」が施行されました。これにより当該住宅は2016年3月にゴミの強制撤去が行われていましたが、ゴミは再び集められていたようです。
行政が介入したものの、一時しのぎにしかならず不幸な結果になってしまいました。ゴミ屋敷問題の根深さを表した事例といえるでしょう。
ゴミ屋敷の火災事例
火災で被害に遭うのは火元となる家ばかりではありません。周囲に延焼することもありますし、ゴミが燃える悪臭や煙で迷惑をかけることもあるのです。
愛知県豊田市の事例
- 発生時刻:2015年8月25日午後6時40分ごろ
- 住宅被害:火元の木造2階建て1棟と近隣住宅2棟が全半焼
- 出火原因:蚊取り線香の火が燃え移った
火元となったゴミ屋敷は、過去5回もボヤ騒ぎを起こしていました。ゴミは路上にはみ出していて、異臭もしていたことから行政代執行も2回行われています。
火事になるのを恐れた近隣住民によるゴミの撤去もたびたび行われていましたが、火災を防ぐことはできませんでした。
ゴミによっては長時間の放置でガスを発生する場合があるため、小さな火種でも一気に燃え広がる可能性も。ゴミ屋敷火災の恐ろしさがよくわかる事例です。
東京都東村山市の事例
引用 週刊女性PRIME
- 発生時刻:2022年2月28日午後5時20分ごろ
- 住宅被害:2階建てアパート1階の1室
- 出火原因:住人による放火
ゴミ屋敷の住人がアパートの退去日に、長年ため込んだゴミの処理に困って自ら火をつけた放火が原因で起こった火災です。
消火活動時には通路の確保も難しく、部屋からは多くのゴミが掻き出されました。周辺には悪臭も立ち込めていたようです。
部屋から掻き出されたゴミは1Kの部屋にあったとは思えないほどの量で、すべて処理するのに数日かかりました。
室外にゴミが出されていることはなかったため、近隣住民はまさかゴミ屋敷になっているとは思わなかったそうです。
ゴミの処理に困った住人によって引き起こされた火災。こうなる前にできることはなかったのかと考えさせられる事例ですね。
広島・安芸区の事例
※画像はありません
- 発生時刻:2007年
- 住宅被害:当該住宅含む7棟が全半焼
- 出火原因:風呂を沸かすための火が燃え移る
出火元になった住宅は、高齢の父親と息子、娘の3人がスクラップを集めることで生計を立てていました。
廃材をはじめ、鉄くずや自転車などが積み上げられており、近隣住人はもし火事が起きたら…と不安に感じていたようです。
タイヤや塩化ビニールを燃やしたような悪臭にも悩まされていたため、市役所に相談したものの、対応は進んでいませんでした。
ゴミ屋敷条例などが施行されるより前の事例です。行政にできることは限りなく少なかったと言えるでしょう。
火災リスクを回避するためゴミ屋敷を即日片付ける方法
ゴミ屋敷の火災リスクは非常に高いと言わざるを得ません。また万が一火災が起こった時、近隣住民を巻き込んだ大火災になる可能性も。
火災のリスクを減らすためには、ゴミ屋敷をできる限り早く片付けるしかありません。
そのためには、自分の力だけでなく人の力を借りるのもよいでしょう。不用品回収業者なら、迅速な対応でゴミ屋敷を片付けてくれます。
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ただしなかには悪徳な業者も存在します。少しでも不信感を感じたら、依頼をしないことも大切です。
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実際の事例により、ゴミ屋敷での火災がいかに恐ろしいかお分かりいただけたのではないでしょうか。
2023年の統計では、過去5年間で「ゴミ屋敷」とされた住宅は5,200件以上あります。ゴミ屋敷とはバレていないけれど、実はゴミ屋敷という住宅も含めるともっとあるでしょう。ゴミ屋敷は身近にある可能性があり、他人ごとではありません。
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