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着物の買取相場はいくら?業者により値段がつかないので売る前に相場を必ず確認しよう!

着物の買取相場を知っておかないと、業者が提示する値段の言いなりに手放すことになってしまいます。実は、着物は買取業者によって値段がかなり違うのです。
この記事では、着物の買取相場が想定よりも安くなってしまう理由と着物や帯の買取相場を種類、ブランド別に紹介しています。高価買取が可能な着物一覧、査定前のおすすめお手入れについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
また、下記記事では着物買取のおすすめ買取業者をまとめています。
⇒着物売るならどこがいい?着物買取の人気おすすめ業者TOP18ランキング!

この記事では、以下のような内容をまとめています!
・着物査定の値段が安くなってしまう理由
市場価値や需要について細かく説明
・着物の種類別買取相場
着物の種類別に買取相場を一覧表で紹介
・高価買取が期待できる着物一覧
高く売れやすい着物の種類ブランドを解説
・着物を高く売る方法
査定前の手入れや業者選びについて解説
・着物買取でおすすめなのは福ちゃん
福ちゃんは他店で断られた着物も値段がついた実績多数
\着物買取の専門バイヤーがいるから安心/
\他店で断られた状態の悪い着物も買取できる/
目次
着物買取査定でがっかり?値段が安い理由とは

着物の買取査定で期待していた金額よりも大幅に低い査定額を提示され、がっかりした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は着物の買取相場は、購入価格の10〜20%程度が一般的とされています。

なぜこんなに大きな価格差が生まれるのでしょうか?その理由は、以下のようなものです。
- 着物は体型に合わせて仕立てられるので、中古市場での需要が限定されてしまう
- 保管状態が悪いと劣化してしまいやすく、価値が下がってしまう
- 日常で着物を着る人が少なく、着物を着用する機会があまりない
- 絹100%(正絹)の着物以外の化学繊維の着物は安くなりがち
- ノーブランド・産地不明の着物は高額査定が期待できない
そもそも日本では着物を着用する機会も減っており、日常的に着物を着る人はほぼいません。成人式や結婚式などイレギュラーなイベントのためだけに、高額な着物を買う人は少なくなっています。
ただし、以下のような条件を満たす着物は、この限りではありません。
- 人間国宝や著名な作家による作品
- 伝統工芸品に指定されている産地の着物
- 証紙付きの高級ブランド着物
- 新品同様の保存状態
- 正絹素材で仕立てられた品
大切なのは着物の価値を正しく知り、適正な価格で買い取ってくれる業者を選ぶことです。また、ご自分でも着物の相場と価値をある程度理解しておきましょう。
着物・帯の買取相場を一覧表で紹介!

着物や帯がいくらくらいで売れるのか、まず相場を知っておきましょう。相場を知っておくことで、悪質な買取業者を避けることにもつながります。大切な着物を価値以下の価格で売らないために、きちんとアイテム別に相場を把握しておきましょう。
着物の種類ごとの買取相場一覧
着物の買取相場は、着物の種類や素材、作家、産地などによって大きく変動します。特に高級な生地である正絹や、伝統工芸品に指定されている着物は高額査定が期待できます。また、保存状態や証紙の有無も買取価格に大きく影響します。未使用品や新品に近い状態、特にしつけ糸が残っているものは、より高額での買取が見込めます。
種類 | 買取相場 |
---|---|
訪問着 | 10,000円~30,000円(一般)/ ~200,000円(作家物) |
振袖 | 10,000円~40,000円(一般)/ ~140,000円(作家物) |
留袖(黒) | 12,000円~40,000円 |
留袖(色) | 12,000円~20,000円 |
付け下げ | 2,000円~6,000円(一般)/ ~80,000円(作家物) |
小紋 | 2,000円~5,000円(一般)/ ~100,000円(作家物) |
紬 | 1,000円~500,000円(産地や作家により大きく異なる) |
色無地 | 3,000円~5,000円(一般)/ ~20,000円(作家物) |
大島紬 | 30,000円~100,000円以上 |
結城紬 | 5,000円~100,000円以上 |
上布 | 50,000円~100,000円(一般)/ ~200,000円(宮古上布) |
反物 | 10,000円~30,000円 |
浴衣 | 500円~2,000円 |
喪服 | 300円~2,000円 |
羽織 | 200円~500円(一般)/ ~30,000円(作家物) |
銘仙 | 500円~4,000円(一般)/ ~10,000円(アンティーク) |
打掛 | 5,000円~40,000円 |
友禅 | 20,000円~150,000円 |
ポリエステル・ウール | 1,000円~1,700円 |
帯の買取相場一覧
帯は着物の価値を引き立てる重要なアイテムであり、その買取相場は素材や産地、作家、デザインによって大きく異なります。特に伝統工芸品に指定されている西陣織の帯や、有名作家による作品は高額査定が期待できます。また、帯は着物以上に保存状態が買取価格に影響するため、シミや汚れ、カビなどがないものが高値で取引されます。未使用品や新品に近い状態、特に証紙が残っているものは、より高額での買取が見込めます。
種類 | 買取相場 |
---|---|
名古屋帯 | 3,000円〜5,000円(一般)/ ~120,000円(作家物) |
袋帯 | ~180,000円(一般)/ ~200,000円(作家物) |
丸帯 | 5,000円〜20,000円 |
半幅帯 | 2,000円前後 |
角帯 | ~40,000円 |
兵児帯 | 300円~2,000円 |
和装小物の買取相場一覧
和装小物は単品での買取価格は控えめですが、着物や帯とセットで売却することで価値が上がることがあります。特に老舗呉服店のブランド品や、有名作家が手掛けた小物類は比較的高額での買取が期待できます。また、未使用品や新品に近い状態のものは、より高い査定額となる傾向にあります。
種類 | 買取相場 |
---|---|
帯締め | 500円~3,000円(一般)/ ~12,000円(ブランド品) |
帯揚げ | 500円~2,000円(一般)/ ~10,000円(ブランド品) |
草履 | 1,000円~5,000円(一般)/ ~15,000円(ブランド品) |
バッグ | 2,000円~8,000円(一般)/ ~20,000円(ブランド品) |
帯留め | 300円~2,000円(一般)/ ~10,000円(宝石付き) |
簪(かんざし) | 500円~3,000円(一般)/ ~15,000円(高級品) |
伊達締め | 300円~1,000円 |
扇子 | 300円~2,000円(一般)/ ~10,000円(高級品) |
半衿 | 200円~1,000円 |
足袋 | 100円~500円(新品のみ) |
バレッタ | 300円~2,000円 |
和装ベルト | 200円~1,000円 |
ブランド着物の買取相場一覧
ブランド着物は一般的な着物と比べて高額買取が期待できます。特に伝統工芸品に指定されているものや、希少価値の高い産地のものは、状態が良ければ数十万円以上の査定額になることもあります。ただし、証紙や箱などの付属品が揃っていることが高額査定の条件です。
買取価格に大きく影響する要素として、産地証明の有無、保存状態、製造年代などが挙げられます。また、手織りの着物は機械織りに比べて価値が高く、職人による手作業の痕跡が確認できるものは高額査定につながります。
種類 | 買取相場 |
---|---|
大島紬 | 30,000円~550,000円 |
本場黄八丈 | 40,000円~180,000円 |
結城紬 | 5,000円~150,000円 |
塩沢紬 | ~40,000円 |
久米島紬 | ~80,000円 |
牛首紬 | 30,000円~50,000円 |
芭蕉布 | 10,000円~400,000円 |
久留米絣 | 5,000円~130,000円 |
琉球絣 | 10,000円~30,000円 |
伊予絣 | 5,000円~50,000円 |
宮古上布 | ~100,000円 |
越後上布 | ~90,000円 |
読谷山花織 | 50,000円~150,000円 |
加賀友禅 | ~180,000円 |
京友禅 | ~150,000円 |
小千谷縮 | ~30,000円 |
伊那紬 | ~20,000円 |
能登上布 | ~15,000円 |
着物の種類別の買取相場
次に着物の種類別に買取相場を紹介していきます。着物とひとくちにいっても、さまざまな種類があり、それによって査定額は大きく変動するためです。
黒紋付・黒留袖・色留袖の買取相場
黒留袖と色留袖は、結婚式や慶事などの格式高い場で着用される第一礼装の着物です。黒留袖は新郎新婦の母親や親族が着用する最も格式の高い着物で、5つ紋が入り、裾に豪華な柄が施されています。全体的に落ち着いた雰囲気を持ち、その格式の高さから一定の需要があります。
色留袖は黒留袖と同様に格式の高い着物ですが、より幅広い場面で着用できることが特徴です。紋の数によって着用できるシーンが変わり、5つ紋であれば黒留袖と同格の第一礼装として着用できます。色留袖は黒留袖に比べて着用機会が多く需要も高いため、同じ状態であれば買取価格は色留袖の方が高くなる傾向にあります。
種類 | 買取相場 |
---|---|
黒留袖(一般) | 12,000円~40,000円 |
黒留袖(伝統工芸品) | ~40,000円 |
色留袖(一般) | 12,000円~20,000円 |
色留袖(名作家) | ~70,000円 |
総京刺繍の色留袖 | 30,000円~70,000円 |
振袖の買取相場
振袖は未婚女性の晴れ着として、主に成人式や結婚式の参列などで着用される第一礼装の着物です。袖が長く、全体的に華やかな柄付けが特徴で、晴れの日を彩る代表的な着物として広く親しまれています。
買取相場は一般的な振袖で10,000円から40,000円程度ですが、有名作家の作品や老舗呉服店のブランド品は100,000円を超える場合もあります。特に総絞りの振袖は、その手の込んだ製法と華やかさから高額査定が期待できます。
また、袖の長さによって大振袖、中振袖、小振袖に分類され、一般的に大振袖の方が高値で取引される傾向にあります。近年の日本人の平均身長の上昇により、身丈や裄が長い振袖は需要が高く、より高額での買取が見込めます。
種類 | 買取相場 |
---|---|
一般的な振袖 | 10,000円~40,000円 |
作家物・ブランド振袖 | ~140,000円 |
アンティーク振袖 | 10,000円~100,000円 |
大振袖 | 20,000円~100,000円 |
中振袖 | 10,000円~50,000円 |
小振袖 | 5,000円~30,000円 |
総絞り振袖 | ~300,000円 |
訪問着の買取相場
訪問着は、未婚・既婚を問わず着用できる礼装用の着物です。着物全体に一枚の絵のように繋がった柄が特徴で、結婚式などのフォーマルシーンからカジュアルなシーンまで幅広く着用できます。訪問着は留袖と異なり、上半身にも柄があしらわれており、色や柄のバリエーションも豊富です。
着物の中でも着用頻度が最も高い着物の一つであり、「着物を普段着る機会は少ないが、一枚は持っておきたい」という需要も多いため、中古市場での取引も活発です。年齢を問わず着用できる点も人気の理由で、状態の良い訪問着は比較的高額での買取が期待できます。
種類・状態 | 買取価格帯 |
---|---|
一般的な訪問着 | 10,000円〜30,000円 |
有名作家の作品 | 30,000円〜100,000円以上 |
新品に近い状態 | 20,000円〜50,000円 |
使用感のある状態 | 5,000円〜20,000円 |
小紋の買取相場
小紋は、洋服で例えるとワンピースのような位置付けの普段着として着用される着物です。白生地を染めて作られる「染め」の着物で、全体に小さな模様が施されているのが特徴です。気軽に着られる着物として人気があり、頻繁に着物を着用する方には需要が高いものの、もともとの価格が安価なため、買取価格はそれほど高くはありません。
小紋の中でも、生地に独特の凹凸がある絞り染めは人気が高く、状態が良ければ比較的高値での買取が期待できます。また、有名作家の手による小紋や、伝統工芸品として認定された小紋は、一般的な小紋と比べて高額査定となる可能性があります。
種類・状態 | 買取価格帯 |
---|---|
一般的な小紋 | 2,000円〜5,000円 |
絞り染めの小紋 | 3,000円〜10,000円 |
有名作家の作品 | 10,000円〜50,000円 |
新品に近い状態 | 5,000円〜15,000円 |
使用感のある状態 | 1,000円〜3,000円 |
付け下げの買取相場
付け下げは、セミフォーマルな着物として、カジュアルなパーティーやお茶席など、やや改まったシーンで着用されます。訪問着よりも格が下がりますが、普段着よりは格が高い着物です。左右の身頃や背中の縫い目などに模様がまたがらず、訪問着よりも柄が控えめで、模様が全て上を向いているのが特徴です。
着用シーンは訪問着ほど多くないため、「付け下げを買うなら訪問着が欲しい」という需要も多く見られます。また、もともとの価格が訪問着よりも安価なことから、買取相場も比較的控えめになります。ただし、有名作家の作品や伝統工芸品として認定された付け下げは、状態が良ければ高値での買取が期待できます。
種類・状態 | 買取価格帯 |
---|---|
一般的な付け下げ | 2,000円〜6,000円 |
有名作家の作品 | 10,000円〜50,000円 |
新品に近い状態 | 5,000円〜15,000円 |
使用感のある状態 | 1,000円〜3,000円 |
色無地の買取相場
色無地は、シンプルで上品な風合いを持つ着物で、慶弔用やおしゃれ着として幅広く着用できます。紋の数によって格式が変わり、その買取相場も異なります。
注意点としては汎用性は高いものの、他の柄付き着物と比べると人気は低めな点です。買取時は保存状態、サイズ、付属品の有無などが価格に影響します。
紋の数 | 買取相場 | 特徴 |
---|---|---|
紋なし | 3,000円〜5,000円 | 普段着、カジュアルな場面で着用 |
一つ紋 | 3,000円〜5,000円 | 七五三や入学式など、子どもの行事に最適 |
三つ紋 | 8,000円 | 準礼装として使用可能 |
五つ紋 | 10,000円程度 | 最も格式が高い、結婚式などフォーマルな場面で着用 |
正絹加賀友禅 | 10,000円以上 | ブランドや素材による高価買取 |
紬の買取相場
紬(つむぎ)は、蚕の繭から糸を紡ぎ、先染めした糸で織り上げる伝統的な着物です。歴史的には普段着として広く用いられ、現在も高い人気を誇る織物です。高価買取のポイントは、証紙の有無、保存状態、サイズ、有名作家の作品であることなどです。特に、証紙や落款が付いている紬は高く評価されます。
紬の種類 | 買取相場 | 特徴 |
---|---|---|
大島紬 | 30,000円〜200,000円 | 世界三大織物の一つ、泥染めが特徴 |
結城紬 | 5,000円〜100,000円 | 日本最古の織物、重要無形文化財 |
牛首紬 | 3,000円〜50,000円 | 丈夫で「釘抜紬」とも呼ばれる |
久米島紬 | 10,000円〜80,000円 | 草木染めと砧打ちが特徴 |
塩沢紬 | 1,000円〜20,000円 | 生産量が少ない「幻の紬」 |
ブランド着物の買取相場
日本の伝統的な着物ブランドは、長年培われた卓越した技術と独自の美意識を持ち、世界に誇る織物として知られています。これらのブランド着物は、その希少性、職人技、そして伝統的な製法により、高い価値を認められています。各地域で受け継がれてきた技法は、経済産業大臣指定の伝統工芸品に認定されているものも多く、着物文化の重要な担い手となっています。
買取相場は、産地、作家、保存状態、証紙の有無などによって大きく変動しますが、一般的に伝統的なブランド着物は高い評価を受けています。特に、人間国宝や著名な作家による作品、伝統的な技法で作られた着物は、コレクターや着物愛好家から高い需要があります。
ブランド | 買取相場 | 特徴 |
---|---|---|
京友禅 | 20,000円〜300,000円 | 繊細な手描きの染め技法が特徴 |
加賀友禅 | 40,000円〜180,000円 | 落ち着いた色彩と写実的な草花の模様 |
大島紬 | 30,000円〜300,000円 | 世界三大織物の一つ、泥染めが特徴 |
結城紬 | 5,000円〜100,000円 | 日本最古の織物、重要無形文化財 |
黄八丈 | 50,000円〜180,000円 | 八丈島の植物で染められた独特の黄色 |
郡上紬 | 50,000円〜150,000円 | 草木染めと独自の織技法が特徴 |
久米島紬 | 10,000円〜100,000円 | 草木染めと砧打ちが特徴 |
牛首紬 | 3,000円〜50,000円 | 丈夫で「釘抜紬」とも呼ばれる |
塩沢紬 | 1,000円〜70,000円 | 生産量が少ない「幻の紬」 |
芭蕉布 | 10,000円〜150,000円 | 糸芭蕉から作られる希少な織物 |
著名作家着物の買取相場
日本の伝統工芸における着物作家は、その卓越した技術と独創性により高い評価を受けている美術品です。多くの作家が人間国宝として認定され、彼らの作品は芸術的価値と希少性から高額で取引されます。
これらの買取価格は、着物の保存状態、証紙の有無、デザインの独自性などによって大きく変動します。人間国宝や有名作家の作品は、単なる衣服を超えた芸術作品として評価されており、コレクターや着物愛好家から高い需要がある着物です。
作家名 | 買取相場 | 特徴 |
---|---|---|
久保田一竹 | 10万円〜15万円 | 「辻が花染め」の開発者、国際的評価 |
木村雨山 | 6万円〜8万円 | 加賀友禅の人間国宝、繊細な日本画的表現 |
羽田登喜男 | 15万円〜20万円 | 鴛鴦柄で有名、加賀友禅と京友禅の融合 |
由水十久 | 3万円〜5万円 | 童子模様が特徴的な加賀友禅作家 |
森口華弘 | 7万円〜10万円 | 「蒔糊技法」で知られる友禅作家 |
平良敏子 | 20万円〜30万円 | 芭蕉布の第一人者、希少性が高い |
志村ふくみ | 50万円以上 | 草木染めの第一人者、芸術性の高さ |
反物の買取相場
反物は、着物を仕立てる前の布地で、その買取価格は素材や状態によって大きく異なります。未使用品や有名産地のものは、着物よりも高い価格で取引されることがあります。
素材 | 買取相場 |
---|---|
正絹 | 3万円〜4万円 |
木綿 | 1万円〜3万円 |
麻 | 1万円〜3万円 |
ウール | 数千円〜1万円 |
ポリエステル | 数千円 |
襦袢の買取相場
日本の伝統的な和装における襦袢は、着物の美しさと着心地を支える重要な衣服です。特に長襦袢は、着物文化において縁の下の力持ち的な存在として、その価値と役割が高く評価されています。
長襦袢の買取価格は、素材、保存状態、使用頻度などによって大きく変動します。特に正絹(シルク)の長襦袢は、その気品ある光沢と伝統的な価値から、他の素材と比べて高い評価を受けています。ただし、化学繊維やウールのものなどは需要がなく、売れにくい点に注意しましょう。
素材 | 買取相場 |
---|---|
正絹(シルク) | 5,000円 |
化学繊維 | ほぼ買取価値なし |
ウール | ほぼ買取価値なし |
木綿 | ほぼ買取価値なし |
羽織の買取相場
日本の伝統的な和装における羽織は、着物文化において重要な上着として知られています。その買取相場は、状態、素材、デザインによって大きく変動します。
羽織は他の着物と異なり、アンティークで希少性があるものほど高値で買い取られる傾向にあります。特に、作家による制作や長めの丈、独特な柄や染め方が買取価格を左右する重要な要素です。
羽織の種類 | 買取相場 |
---|---|
一般的な羽織(状態良好・刺繍あり) | 200円〜500円 |
戦前のアンティーク羽織(手刺繍・ロング丈) | 10,000円〜 |
戦前のアンティーク和装コート(羽織紐付き) | 5,000円 |
喪服の買取相場
日本の伝統的な和装における喪服は、喪の期間に着用される特別な礼服です。その買取相場は限定的で、状態や素材によって大きく変動します。特に家紋付きは汎用性が低いことから、高額買取が期待できません。
喪服の種類 | 買取相場 |
---|---|
一般的な喪服(ポリエステル) | 300円〜500円 |
正絹の喪服(未使用品) | 1,000円〜2,000円 |
高級正絹喪服(一越縮緬・袷・仕付けあり) | 1,500円〜2,000円 |
家紋付き喪服 | 0円〜1,000円 |
銘仙の買取相場
日本の伝統的な和装における銘仙は、大正時代から昭和にかけて人気を博した着物です。その買取相場は、状態や産地によって大きく変動します。
特に状態が良好で、希少な産地のものや、独自の織技法を持つ銘仙は、より高い買取価格が期待できます。
銘仙の種類 | 買取相場 |
---|---|
一般的な銘仙 | 500円〜4,000円 |
状態の良いアンティーク銘仙 | 1万円以上 |
産地別(足利・伊勢崎・秩父・桐生・八王子) | 個別に評価 |
上布の買取相場
日本の伝統的な和装における上布は、高級な麻織物として知られ、その買取相場は多岐にわたります。
買取価格は、証紙の有無、状態、身丈、作家名などによって大きく変動します。特に、重要無形文化財に指定されている越後上布や宮古上布は、高額で買い取られる可能性があります。
上布の種類 | 買取相場 |
---|---|
一般的な上布 | 1,000円〜10,000円 |
越後上布 | 1,000円〜200,000円 |
宮古上布 | 1,000円〜100,000円 |
八重山上布 | 1,000円〜50,000円 |
有名作家の上布 | 10,000円〜100,000円 |
打掛の買取相場
日本の伝統的な和装における打掛は、結婚式で着用される特別な衣装です。その買取相場は、状態や種類によって大きく変動します。
買取価格は、保存状態、ブランド、作家名、デザイン、使用頻度などによって大きく異なります。特に、状態が良好で、有名デザイナーや作家の打掛は、より高い買取価格が期待できます。
打掛の種類 | 買取相場 |
---|---|
一般的な打掛 | 5,000円〜40,000円 |
将雪英の打掛 | 50,000円〜100,000円 |
桂由美の打掛 | 5,000円〜50,000円 |
白打掛(白無垢) | 状態により変動 |
色打掛 | 状態により変動 |
友禅の買取相場
日本の伝統的な染色技法である友禅の買取相場は、産地や着物の種類によって大きく異なります。
買取価格は、保存状態、作家名、証紙の有無、着物の種類、丈の長さなどによって大きく変動します。特に状態が良好で、有名作家の作品や伝統工芸品に指定されているものは、より高い買取価格が期待できます。
京友禅の種類 | 買取相場 |
---|---|
京友禅の振袖 | 50,000円〜100,000円 |
京友禅の訪問着 | 80,000円前後 |
京友禅の付下げ | 40,000円〜50,000円 |
京友禅の小紋 | 20,000円〜30,000円 |
京友禅の黒留袖 | 40,000円〜100,000円 |
京友禅の色留袖 | 40,000円〜100,000円 |
絣の買取相場
絣(かすり)は、日本の伝統的な織物技法の一つで、経糸や緯糸を染め分けて独特の柄を作り出す着物です。その名前の由来は、糸の柄が「かすれたように」見える特徴的な染色方法にあります。
絣の買取相場は、一般的な絣で1,000円から5,000円程度ですが、産地や保存状態によって大きく変動します。特に日本三大絣として知られる久留米絣、伊予絣、備後絣は高い評価を受けています。
久留米絣は福岡県で生産され、重要無形文化財に指定されているため、10,000円から60,000円と比較的高い買取価格が期待できます。伊予絣(愛媛県)は5,000円から50,000円、備後絣(広島県)は6,000円から30,000円の買取相場があります
絣の種類 | 買取相場 |
---|---|
一般的な絣 | 1,000円〜5,000円 |
久留米絣 | 10,000円〜60,000円 |
伊予絣 | 5,000円〜50,000円 |
備後絣 | 6,000円〜30,000円 |
薩摩絣 | 3,000円〜10,000円 |
重要無形文化財の絣 | 5万円以上の可能性 |
お召しの買取相場
お召しは、縮緬(ちりめん)着物の一種で「お召縮緬(おめしちりめん)」とも呼ばれる高級織物です。江戸時代に将軍徳川家斉が好んで召されたことから「お召し」の名がつきました。丈夫で着崩れしにくく、カジュアルからフォーマルまで幅広く着用できることから、着物ファンに人気があります。
お召しの買取相場は、ノーブランド品で500円〜2,000円程度、有名産地の西陣織で5,000円〜10,000円程度が一般的です。最高級の白鷹お召しともなれば、20,000円〜30,000円という高値もつきます。ただし、買取価格は保存状態によって大きく変動します。
種類 | 買取相場 |
---|---|
無名のお召し | 500円 〜 2,000円 |
西陣織のお召し | 5,000円 〜 10,000円 |
白鷹のお召し | 20,000円 〜 30,000円 |
人間国宝作のお召し | 100,000円以上 |
着物一式いくらで買取してもらえるか
着物一式の買取価格は、着物や帯の種類と状態、和装小物の有無と種類、証紙や共箱の有無によって変動します。
フォーマルな着物一式の場合、一般的な相場の目安は20,000円から50,000円程度です。一方、カジュアルな着物一式の場合は、5,000円から20,000円程度が相場となっています。
新品の着物一式の買取価格は、購入価格の20%から30%程度が目安です。アンティークの着物一式については、その状態によって数千円から数万円の範囲で買取価格が変わる点に注意しましょう。
高価買取が期待できる着物

高価買取が期待できる着物とはどんなものかを説明します。
西陣織
西陣織は、京都(西陣)で生産される先染め織物の総称で、多種多様な織物を少量ずつ生産することが特徴です。1976年には国の伝統工芸品に指定されました。絢爛豪華なデザインや丈夫さ、多彩な織り技法を持つ西陣織は、日本の伝統工芸を象徴する存在です。
そのため買取相場も当然高額になりやすく、特に龍村美術織物についてはかなりの高額で買取された実績があります。
織元 | 買取相場 | 高く買取されやすい作品 |
---|---|---|
服部織物 | 〜15,000円 | 帯 |
川島織物 | 〜20,000円 | 二代目・川島甚兵衛の帯 |
長嶋成織物 | 〜12,000円 | 帯 |
誉田屋源兵衛 | 〜30,000円 | 着物・帯 |
帯屋捨松 | 〜12,000円 | 帯 |
龍村美術織物 | 〜100,000円 | 初代・龍村平蔵の帯 |
日本三大友禅
日本三大友禅とは、「京友禅」「加賀友禅」「東京友禅」の3つの伝統的な染め物を指します。これらは地域ごとの特色を活かしつつ、いずれも高い技術と美しさを持つ工芸品として知られています。
「京友禅」は京都発祥の友禅染めで、鮮やかな色彩と華やかなデザインが特徴です。友禅染めの創始者とされる宮崎友禅の技術を基に発展してきました。古都・京都の四季折々の風景や繊細なグラデーションが京友禅の魅力を際立たせています。
「加賀友禅」は石川県金沢市で生まれ、落ち着いた色合いと写実的なデザインが特徴です。藍、臙脂、黄土、草、古代紫の5色を基調とした「加賀五彩」が有名で、自然の美しさを忠実に描いた作品が多く見られます。
「東京友禅」は東京を拠点とした染め物で、シンプルで洗練されたデザインが魅力です。一人の職人が全工程を担当するため、その独自性が際立っています。江戸文化の粋を感じさせる斬新なデザインが多くの人々を魅了しています。
種類 | 京友禅 買取相場 | 加賀友禅 買取相場 | 東京友禅 買取相場 |
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振袖 | 50,000円〜100,000円 | 40,000円〜60,000円 | 100,000円〜150,000円 |
訪問着 | 約80,000円 | 50,000円〜100,000円 | 80,000円〜100,000円 |
付下げ | 40,000円〜50,000円 | 40,000円〜80,000円 | 約70,000円 |
小紋 | 20,000円〜30,000円 | 10,000円〜15,000円 | – |
黒留袖・色留袖 | 40,000円〜100,000円 | 50,000円〜120,000円 | – |
日本三大絣
日本三大絣(にほんさんだいがすり)は、日本を代表する伝統的な織物のうち、特に評価の高い「久留米絣」「伊予絣」「備後絣」の三つの絣織物を指します。それぞれの絣は地域ごとの特色を持ち、技術や文化の粋が結集されたものです。
買取価格は、その状態や年代、特に作家や証紙の有無によって大きく異なります。伝統工芸品としての価値が認められているものや、有名作家の作品は高額で取引される可能性があります。また、状態が良く、保存状態が整った絣は、高額査定の対象となります。
絣の種類 | 買取相場 |
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久留米絣 | 伝統工芸品(手作業): 10,000円〜100,000円 有名作家(松枝玉記氏など): 10万円〜数十万円 一般的な久留米絣(機械製法): 数千円〜20,000円 松枝玉記氏作(着尺): 15万円以上 |
伊予絣 | 証紙なし・作家不明: 数百円〜10,000円 状態良好: 10,000円前後 特に古いもの・美しいデザイン: 20,000円以上 |
備後絣 | 状態良好(江戸時代・明治時代): 60,000円〜120,000円 明治・大正時代の一般的な柄: 20,000円〜50,000円 現代のもの: 5,000円〜20,000円 |
結城紬・大島紬・牛首紬などの紬
結城紬(ゆうきつむぎ)、大島紬(おおしまつむぎ)、牛首紬(うしくびつむぎ)は、いずれも日本の代表的な高級織物で、それぞれが異なる地域で生産され、独自の技術と特徴を持っています。
通常の紬の買取相場は1万円以内になることが多いですが、物によってはかなりの高額になる可能性もあります。
紬の種類 | 買取相場 |
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結城紬 | 10万円〜(本場結城紬の場合) |
大島紬 | 10万円〜20万円以上(高品質なものや作家の作品) |
牛首紬 | 3万円〜5万円(状態によって変動) |
宮古上布・越後上布などの上布
上布は夏用の高級着物として知られ、その買取相場は以下の通りです。特に宮古上布と越後上布は国の伝統工芸品に指定されており、その製造方法は重要無形文化財にも認定されています。そのため希少価値が高く、状態の良いものであれば相場を大きく上回る金額で取引されることもあります。
種類 | 買取相場 |
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一般的な上布 | 50,000円~100,000円 |
宮古上布 | 50,000円~200,000円 |
越後上布 | ~90,000円 |
著名な作家・デザイナーの着物
著名な作家や人間国宝による着物は、その希少性から高額での取引が期待できます。ただし、作家物の価値を証明するためには落款や証紙が重要になります。
これらがない場合、作家物としての価値を証明できず、一般的な着物としての査定額となってしまう可能性があります。
種類 | 買取相場 |
---|---|
作家物友禅 | 20,000円~500,000円 |
作家物織物 | 20,000円~600,000円 |
人間国宝の着物 | 30,000円~550,000円 |
老舗のブランド着物
老舗のブランドである「千總(ちそう)」や「河村織物」、「まいづる」などの着物は、その歴史と信頼性から高い買取価格が期待できます。
特に河村織物などの有名メーカーは皇室御用達としても知られており、その価値は高く評価されています。これらのブランド着物は証紙があることで価値が証明され、より高額での買取が可能となります。
ブランド/着物の種類 | 買取相場 |
---|---|
さが美 | 数千円〜11,000円程度(状態や種類により変動) |
千總の振袖 | 数万円〜200万円前後(状態や種類により変動) |
まいづるの帯 | 数千円〜10,000円程度(状態により異なる) |
河村織物の帯 | 2万円程度(状態や希少性により変動) |
新品・未使用の着物
新品や未使用の着物は、中古品と比較して買取価格が大幅に上昇する傾向にあります。特にしつけ糸が付いたままの状態であれば、未使用の証明となり高額査定につながります。
また購入時の箱や付属品が揃っていることも、価値を高める重要な要素となります。
絹・麻・綿の素材を使用した着物
天然素材を使用した着物は、その品質と着心地の良さから需要が高く、買取価格も高くなる傾向にあります。特に正絹(絹100%)の着物は最も高価で、次いで麻、綿の順となります。
反対に、ポリエステルなどの化学繊維の着物は、大量生産が可能なため買取価格は比較的低めとなります。
着物買取相場より高く着物を売る方法

着物をより高く売却するためには、いくつかの重要なポイントがあります。以下、具体的な方法をご紹介します。
事前クリーニングは行わない
着物の買取前のクリーニングは推奨されません。クリーニングによって生地が痛んだり、色落ちや変色が起こったりする可能性があるためです。
特に古い着物は生地が脆くなっていることもあり、クリーニングによって取り返しのつかない損傷を招く恐れがあります。
着物買取に強い専門業者に査定を依頼する
着物は専門知識が必要な商品のためリサイクルショップではなく、着物専門の買取業者に依頼することが重要です。
専門業者は着物の価値を正確に判断でき、適正な価格での買取が期待できます。特に出張料・査定料・キャンセル料が無料で、一点一点丁寧に査定してくれる業者を選ぶことをおすすめします。
証紙をつける
証紙は着物の価値を証明する重要な書類です。特に有名作家の作品や伝統工芸品の場合、証紙があることで大幅に買取価格が上昇する可能性があります。
また、産地証明が必要な大島紬などの着物も、証紙の有無が買取価格に大きく影響します。購入時についてきた証紙は必ず保管し、査定時に一緒に提示することが重要です。
まとめ:着物買取は相場の把握と業者選びが重要

着物の適正価格での売却には、事前に着物の種類や状態を把握し、買取相場について基本的な知識を持つことが大切です。また、信頼できる専門業者を選び、証紙など付属品は必ず保管しておくことが重要です。保存状態の良い着物ほど高額査定が期待できます。
また、一点だけでなく帯や和装小物などをセットで査定に出すことで、より高額での買取が期待できます。着物は日々の保管状態によって価値が変わる繊細な商品です。売却を考えている場合は、できるだけ早めに専門家に相談しましょう!
\着物買取の専門バイヤーがいるから安心/
\他店で断られた状態の悪い着物も買取できる/